時代遅れの独裁者は一人寂しく立ち去るしかない。
<ロシアとドイツをバルト海経由で結ぶ海底ガスパイプライン「ノルトストリーム(NS)」で発生した大規模なガス漏れに関し、29日付の英紙ザ・タイムズは、英国防筋の見方として、ロシアの計画的な破壊工作の可能性があると報じた。スウェーデン当局はNSで4か所目のガス漏れを確認した。近隣国はインフラ(社会基盤)に対する攻撃への警戒を強めている。 ザ・タイムズによると、漁船などの船舶から「数週間前に」爆発物を搭載した水中ドローンを投下し、ヘリコプターで起爆装置を海中に落とす手法が使われた可能性があるという。 ガス漏れは、供給停止中の「NS1」で2か所、未稼働の「NS2」で1か所判明していた。スウェーデン紙によると、28日にNS2で新たなガス漏れが確認された。NS1、2にはガス管が2本ずつあり、すべてが損傷したとみられる。 スウェーデンとデンマーク当局が中心となって原因や背後関係の捜査を進めている。北大西洋条約機構(NATO)の北大西洋理事会は29日、デンマークなどによる捜査を「支援する」とした上で、「同盟国の重要インフラへのいかなる攻撃に対しても、団結して断固とした態度で対応する」との声明を発表した。 バルト海には、デンマーク経由で資源国ノルウェーと欧州大陸を結ぶパイプラインや、船で輸送できる液化天然ガス(LNG)施設、洋上風力発電など、エネルギーの脱ロシア依存のカギを握るインフラが集積する。 ロイター通信によると、デンマーク国防相は28日、「ロシアはバルト海で大きな軍事的影響力がある」と述べ、新たな破壊工作への警戒感を示した。ノルウェー首相も28日、ガスや石油施設の警戒に軍を展開させる方針を示した。 ロシアは関与を否定している。タス通信によると、露検察当局などは28日、パイプラインの損傷で「ロシアが多大な経済的損失を被った」として捜査に着手したと発表した>(以上「読売新聞」より引用) 「バルト海の大規模ガス漏れ、水中ドローンによるロシアのインフラ攻撃か」という見出しを目にして「ロシアならさもありなん」と思った。海中に敷設した「ノルトストリーム(NS)」のパイプラインが破壊され、大量のガス漏れを起こしている。 これから厳冬期の冬を控えて、ロシアが文字通りEU諸国民を震え上がらせる最も有効な手段は「天然ガス停止」による攻撃だろう。いや、これまでならそうだったのだろう...