瞬時たりとも、子供から目を離してはならない。

<きょう(21日)午前11時半ごろ、東京・足立区伊興の歩道で、男が、ベビーカーの中から、赤ちゃんを連れ去ろうとして、近くにいた男性2人に取り押さえられた。男は、自称・足立区在住の40代で、未成年者略取未遂の現行犯で逮捕された。赤ちゃんは1歳の男の子。

 当時、母親がベビーカーを押して歩いていたところ、男が、突然、赤ちゃんを連れ去ろうとしたとのこと。近くにいた女性が「女性(母親)が助けてくださいと言っている」と110番通報し、警察官が駆け付けたとという。
 現行犯逮捕された男と、赤ちゃんの母親とは面識がないという。調べに対して男は「自分の子どもが欲しかった」などと話しているという。警視庁竹の塚署が、事件の経緯などを調べている>(以上「FNNプライムニュース」より引用)




 母親は必死で連れ去られようとしている子を庇ったという。誘拐未遂で終わって良かった、と安堵するが、「警察庁の統計によると全国の行方不明者は年間8万人超。うち、9歳以下の子どもが1000人強も!」という数字があることを忘れてはならない。
 一年間に日本国内で9歳以下の子供が1,000今日も行方不明になっている。それには「迷子」になった数も含まれているだろうが、多くは誘拐・拉致と思われる。米国では年間36万人もの子供が行方不明になっているし、中国でも年間20万人もの児童が行方不明になっている。むしろ日本の9歳以下の行方不明者数は国際的な比較では少ない。

 云うまでもなく、誘拐は重大な犯罪だ。犯人の男は「自分の子どもが欲しかった」といっているようだが、自分勝手な行動はとても40歳代の分別ある大人の行動とは思えない。他人の乳幼児を誘拐するとはいかなる考えだろうか。
 今朝は5歳児が栄養失調の挙句衰弱死した事件で、幼児殺害を使嗾した女に15年の懲役が求刑された。毎日のように幼い子供たちが犯罪に巻き込まれる事件が起きている。大人の身勝手な振舞と、保護者が保護すべき子供たちから目を離した隙に悪魔が連れ去っている、としか思えない。

 誘拐・拉致だけではない。道志キャンプ場で行方不明となり、DNA鑑定で死亡が確認された女児は小学一年生だった。母親が子供が川へ向かってゆく後姿を見送って、ほんの僅かばかリ目を離した隙に、女児は川へ行く道から逸れて山へと続く道を登って行ったと思われる。
 決して子供から目を離してはいけない。子供は大人が予期した通りの行動をするとは思えないからだ。さらに子供は危険予知能力が大人ほど育っていない。なぜ危険な方へ行ったのか、というのは危険予知能力が育った大人の感覚だ。子供は大人が想像できないことを仕出かすことがある。こうした意味からも、決して目を離してはならないのだ。

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