身の丈に合わなくなった憲法を改定するのは今を生きる私たちの責任ではないだろうか。
<憲法記念日の3日、各地で憲法をテーマにした集会が開かれた。改憲、護憲、それぞれの立場で意見を交わし、議論を深めた。 改憲を求める民間団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などは東京都千代田区で「公開憲法フォーラム」を開催した。高市早苗首相がビデオメッセージを寄せたほか、改憲に前向きな与野党の国会議員らが登壇。会場で約850人が参加し、オンラインなどで約1万人(いずれも主催者発表)が視聴した。 首相「決断のための議論を」 高市首相はメッセージの中で、「憲法は国の礎であり根幹。その価値を摩滅させないために本来定期的な更新が図られるべきだ。政治家が行うべきは決断のための議論。各党の協力を得ながら決断のための議論を進める」と述べ、改憲への意欲を改めて示した。 自民党の新藤義孝氏、日本維新の会の阿部圭史氏、国民民主党の玉木雄一郎代表らが出席して開かれた公開憲法フォーラム=東京都千代田区で2026年5月3日午後3時57分、滝川大貴撮影 シンポジウムには自民党憲法改正実現本部の新藤義孝事務総長、日本維新の会憲法改正実現本部の阿部圭史事務局長、国民民主党の玉木雄一郎代表が登壇し、改憲を巡る各党の考え方を説明。国民の会は、改憲や憲法への自衛隊明記を求める声明文を3人に手渡した。 フォーラムに参加した川崎市の向後正勝さん(86)は太平洋戦争中に疎開先で空襲を経験したといい、「国際情勢が不安定になる中で、国民を守れる国の仕組みをしっかりと作るべきだ。高市さんには国民のコンセンサスを統一して改憲を実現してほしい」と話した。 立憲幹部「平和憲法は日本の宝」 護憲を訴える市民グループなどは「つながろう 憲法いかして平和な世界を! 2026憲法大集会」を東京都江東区で開いた。憲法9条を生かした平和外交を政府に求めることや、核兵器のない世界を目指すことなどをスローガンに掲げ、約5万人(主催者発表)が参加した。 ノンフィクション作家の吉岡忍さんは、近年、国内外の選挙や戦争、災害を巡って偽情報がSNSで拡散されることを念頭に演説。「さまざまな情報が電子空間にはびこっているが、そういったものに影響されない、幅の広いスケールの大きい知識を、憲法を基盤に作り上げていくことが必要ではないか」と話した。 立憲民主党や共産党など野党の幹部もマイクを握った。立憲の吉田忠智・参院憲法審査会幹事は米...