ヒトの役に立つように、ヒトはAIを賢く育成しなければならない。
<◇安全性に配慮するAI企業はほぼない 中国の新興企業のイノベーションに世界の注目が集まっているが、実態は異なる。 ロイターは9日、AIの高度化に伴うリスクへの懸念が世界的に高まる中、中国の主要AI開発企業がモデルごとの安全性試験結果を公表した割合は全体の3.6%とごく一部にとどまることが、米調査企業セミアナリシスの報告書でわかったと報じた。 中国製AIの性能向上は、安全性を犠牲にして成り立っているのに過ぎないのだ。 いずれにしても生成AIは急速に進化している。一方で学習データを集めるのが困難な身体動作を扱うヒト型ロボットの進化は容易ではない。 このため、中国ではヒト型ロボットに家事を教える仕事が増えている。中国メディアによれば、月給は4000〜6000元(約9万4000〜14万1000円)で、失業者やフリーター志向の若者が応募しているという。 業務はモーションキャプチャーをつけて「皿洗い」「本を棚に並べる」「洗濯物をたたむ」といった単純な作業を延々と繰り返すというものだ。反復作業による疲労の割には収入が少ないため、離職が相次いでいるという。 ヒト型ロボット企業の経営も不調だ。 中国メディアの界面新聞は9日、中国でロボットのレンタル料金が大幅に下落し、1日当たり289元(約6800円)という格安な料金を提示する企業まで現れていると報じた。 ヒト型ロボットは物珍しさで一時、引っ張りだこだったが、最近では飽きられ、価格の低下が止まらないのが現状だ。 ◇コストプッシュ・インフレにデフレ 中国経済の宿痾とも言える内需の不振も相変わらずだ。 中国メディアによれば、秋の高級食材として親しまれる上海ガニの価格は昨年に比べ2割下落し、販売量も激減している。 国際通貨基金(IMF)は13日、内需の不振などを理由に中国の今年の経済成長率を従来の4.6%から4.5%に、来年の成長率を4.1%から4.0%に引き下げた。 IMFのスリニバーサン・アジア太平洋局長は15日の記者会見で、中国経済がデフレ状態の瀬戸際にあるとして、少なくとも当面、大型の景気刺激策が必要だと主張した。 中国ではコストプッシュ・インフレが起きているが、金融市場はデフレモードだ。 中国の長期金利(10年物国債利回り)は15日、1.64%と15カ月ぶりの水準に低下した。中国人民銀行(中央銀行)...