旧統一教会の名称から「キリスト」はいつ消えたのか。そもそも「キリスト」は方便だったのか。

<世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の活動に詳しい前参院議員でジャーナリストの有田芳生氏が22日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に出演、番組内で生中継した旧統一教会の記者会見について私見を述べた。

 旧統一教会は21日に、教団本部に「教会改革推進本部」を設置したと明らかにし、この日、東京都渋谷区の教団本部で勅使河原秀行教会改革推進本部長らが記者会見。勅使河原氏は「献金が度を過ぎて、生活を害するようなものになってはいけないのは当然。今後十分に指導していきたい」などと表明した。高額献金や勧誘を巡る民事訴訟で違法行為が認定されたことを受け、教団は2009年以降、職員や信者に対し「経済状態に比して過度な献金とならないよう十分配慮する」などと指導してきたとしている。
 有田氏は、会見の印象について「一言で言うなら“偽預言者に注意せよ”。徹頭徹尾でたらめですね、説明になっていない」と指摘。「勅使河原さんはどこまで実態をご存じなのか、本当に知らないんじゃないかと思います。知らない人をこういう改革の本部長に据えるところに今の旧統一教会の問題点があると思う」と自身の見解を述べた>(以上「スポニチ」より引用)




 昨日(9月22日)旧統一教会が東京都渋谷区の教団本部で勅使河原秀行教会改革推進本部長らが記者会見した。旧統一教会は安倍暗殺事件以来、一連の旧統一教会に対する厳しい報道によって、厳しい資金難に陥っているという。もちろん旧統一教会を「宗教法人」から指定解除するとか、あるいは団体に解体命令を出せ、といった世論が高まっているのに危機感を持っているのかも知れない。
 いずれにせよ、反社会的な活動をして多くの人々や家族を苦しめて来たのは疑いのよう事実だ。そのことに対する謝罪は皆無で、記者会見では一方的に「改革」をしたから問題ない、という論旨に徹していた。そんな旧統一教会側だけによる記者会見に何の意味があるというのだろうか。

 そして勅使河原秀行教会改革推進本部長なる者が旧統一教会が「改革をして変わった」と印象付ける発言ばかりしていたが、「献金が度を過ぎて、生活を害するようなものになってはいけないのは当然。今後十分に指導していきたい」という言葉にどれほどの具体性があるというのだろうか。
 いずれにせよ、新興宗教団体の多くは「集金団体」でしかなく、彼らの集金活動は信仰を梃子にした恫喝によるネズミ講と殆ど実態は変わらないが、「宗教法人」と認定されただけで集金活動が信仰に基づくものとして合法化され宗教活動として非課税扱いとされる、という実態にこそ問題があるのではないか。

 これまでも繰り返してきたが、信仰は思考停止が前提となる。自分の頭で何も考えず、ひたすら宗教指導者の言に従うことが、信仰だからだ。信仰者は思考停止状態に陥っているから、生活や家庭を顧みずに法外な寄付をしても信仰心を満たされた恍惚感に浸るだけだ。
 宗教者たちが信者からの寄付によって暖衣飽食の暮らしを送っているとしたら、それこそ罰当たりだ。彼らがいかなる意匠を纏っているにせよ、キリストも仏陀もマホメッドも、宗教の開祖たちが暖衣飽食の暮らしに明け暮れていたのか。そしてそうした暮らしを送れと、高弟たちに言い残しているのか。寄進を取り立てて信者本人の暮らしや信者の家庭を破壊してまでも宗教団体を繁栄させよ、とキリストや仏陀は教え諭したのか。かつて旧統一教会は「キリスト」の名を冠していた。しかし現在では旧統一教会の団体名から「キリスト」の名は消えている。それほど簡単に宗教団体の名を変えたり、帽子を脱ぐように世界的な宗教団体を連想させる宗教開祖の名を乱暴に扱って、罰が当たらないのだろうか。

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