高市氏は「食料品消費税ゼロ」の即時実施を決断すべきだ。
<社会保障国民会議が再開した。まず給付付き税額控除の合意を先行し、与野党の主張の隔たりが大きい減税協議はいったん先送りする。ただ来年4月の減税開始を目指す政府・与党は、半年程度のレジ改修期間を踏まえ月内に議論を決着させたい考え。国民会議による中間とりまとめでの意見集約を諦め、各党の主張を併記して、高市早苗首相に最終判断を委ねるシナリオが濃厚になってきた。 ◇「結論ありき」に批判…協議膠着 「各党の主張にかなり開きがある。継続して協議し調整できるよう努めたい」 自民党の小野寺五典税調会長は13日、国会内で記者団にこう述べ、消費税減税の意見集約は容易ではないとの認識をにじませた。 政府は来年4月に飲食料品の消費税率を8%から1%に引き下げる方向で調整している。小野寺氏は6月17日の実務者会議で、これに沿ったとりまとめ案を提示。さらに先の衆院選の公約を踏まえ1%相当分の年約6000億円を中低所得者に現金で給付し「実質ゼロ」とする方針も盛り込んだ。 これに野党からは異論が噴出。国民会議では消費税減税を巡り関係業界のヒアリングは実施したが、制度設計の議論には踏み込んでおらず「結論ありき」との批判が相次いだ。物価高の中で減税しても価格は下がらないといった意見や、減税より給付が効果的との主張もあり、国会空転の影響もあって協議は膠着した。 実務者会議で議長を務める小野寺氏は、首相が求める「夏前」を念頭に、6月中の中間とりまとめを目指していた。だが、協議の停滞により見送らざるを得なくなった。まずは給付付き税額控除で各党の合意を急ぎ、消費税減税は結論を持ち越す形になる。 ◇令和9年春の開始目指すが… もっとも政府・与党は早期決着を目指す構えだ。来年4月から減税を始めるため、税率変更に伴うレジの改修に半年程度かかることを踏まえ、今秋の臨時国会に関連法案を提出することを想定。法案準備に要する時間を考えると「7月中のとりまとめと減税方針の決定が必要」(政府関係者)との見方が強まっている。 7月中の中間とりまとめに向けて残された時間は少なく、消費税減税に対する各党の意見を集約するのはいよいよ困難な情勢だ。このため与党からは「もはや小野寺氏が提示した議長案に、野党の意見を併記するしかないのではないか」との声が上がり始めた。その上で首相が最終的に方針を決めるというシナリオだ。 とはい...