「羊頭狗肉」民主政権の後は「正体偽装」安倍政権か。
民主党政権は「言ったことはやらずに、言わなかったことをやった」羊頭狗肉政権だったが、安倍自民党政権は選挙前に敢えて争点に触れず、マスメディアも原発やTPPなどの争点隠しに協力して、なんとなく脱原発は安倍政権下でも既定路線のように思わせて、自公政権を復帰させた。 しかし安倍氏は既定路線と思わせていた「脱原発」を覆して原発ゼロを目指すことを止めてしまった。飛んでもない有権者に対する裏切りだ。それでも安倍政権支持率が高止まりするというのなら、原発再稼働に反対する8割以上の国民世論とどのように折り合う説明をするつもりだろうか。 経済成長をもたらす再エネ開発を強力に推進するには電気事業の自由化は避けられない。まず再エネ発電による電気を「買い取ってやる」というのでは碌な技術開発にはならないだろう。厳しい競争原理の中で再エネ技術を磨かなければ世界へ輸出できるモノにはならない。 原発も「廃炉技術」こそが今後の成長技術となる。現在では時代遅れのローテクに過ぎない原発をさもエネルギーの救世主のように持ち上げるのは止めた方が良い。溜まりに溜まった放射性廃棄物という原発の吐き出すゴミをどう始末するのか、安倍氏は真剣に考えることだ。 原発ゼロを見直すと安倍氏は選挙時に「自民党は変わった」と何度も叫んで正体を偽装したが、所詮は偽装でしかなく、「原子力ムラ」の擁護者としての正体を露わにした。それでも国民は人寄せパンダの小泉ジュニアに釣られて黄色い声援を送り続けるのだろうか。