東大の運営は果たして民主的か。

<「一種の自閉症ですからね」――。高市早苗首相を批判するなかでの政治学者の発言が、物議を醸している。
「発言したのは、東京大学名誉教授で政治学者の御厨(みくりや)貴氏です。2007年から11年間、『時事放談』(TBS系)の司会を務めた人物ですが、10月29日放送の『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送)での発言に批判が寄せられているのです」(芸能担当記者)

 この日、御厨氏は、政治ジャーナリストの芹川洋一氏との共著『令和政権論 今なぜ高市首相なのか』の紹介を兼ねて出演。高市首相の政権運営について、辛口の見解を述べていた。
「御厨氏は、1年以上続く高市政権について『いつ、こけるのかと見ていた』としながら、『意外にこけない』と評しました。世間には『一生懸命やってるじゃん、と見えてしまう』と語り、さらに『会議を作るのは好きですからね。有識者会議をあんなに作る人いませんよ』『高市さん自身は、会議作ったことも忘れて、どんどん先に歩いている』と批判したのです」(同前)
 問題の発言が飛び出したのは、このあとだった。
「パーソナリティの大竹まことさんが、歴代の首相はほかの人の意見とすり合わせながら物事を進めてきたとしたうえで、『(御厨氏から見ると)高市さんは違うそうですね?』と尋ねました。すると、御厨氏は『高市さんは違います』と即答し『総理公邸に、暗い部屋に独りでこもって本を読んだりしているのが好きだっていうね……これはねぇ、一種の自閉症ですからね』と発言したのです」(同前)
 大竹が御厨氏の発言について「そうですか?」と確認すると、御厨氏は「自閉症ですよ。だって。ほかの人の話、聞きたくないんだもん」と重ねた。
 この発言に、Xでは、
《個人の行動傾向を障害等で例えるのは不適切です》
《玉川徹と同レベルの失言》
 といった批判が寄せられている。
「発言から約20分後、文化放送の砂山圭大郎アナウンサーが『先ほどのゲストコーナーで不適切な発言がありました。たいへん失礼いたしました』と陳謝しました。しかしこの説明では、どの発言の何が問題だったのかまでは伝わりません。偏見にもつながりかねない発言に、批判が集まっています」(同前)
 番組では2026年5月にも、作家の適菜収氏が、高市首相の外交姿勢を批判する文脈で、終戦直後に占領軍兵士と親密だった女性への侮蔑的な呼称を使い、同局の社長がコメントを出す事態になっていた。
 政権に向けたつもりの言葉が、無関係な人を傷つけるようなことは、あってはならない。>(以上「FLASH」より引用)




「大竹まことのラジオ番組に出演した東大名誉教授、高市首相を「一種の自閉症」発言に集まる批判」との見出しに怒りを覚える。そもそも東大の名誉教授ともあろうお方が自閉症を正しく理解してないところと、他人の性癖を障害疾患に例えるのは人権問題にもかかわる大失言だ。
 云うまでもなく自閉症(自閉スペクトラム症 / ASD:Autism Spectrum Disorder)とは、生まれつきの脳機能の障害によって、社会的なコミュニケーションや人との相互的なやり取りに困難が生じ、特定のことに強いこだわりや反復的な行動を示す発達障害の一つだ。高市氏が自閉症でないのは勿論、自閉症を抱える人たちに対しても失礼だ。

 最近の東大教授はどうかしているのではないか、と危惧する。もちろん東大生は選りすぐりの優秀な学生ばかりだが、東大教授は果たしてそうなのかと首を傾げざるを得ない。彼らは東大教授というネームバリューがあるばかりに、自身も大層「偉い人物だ」との思い込みがあるのではないだろうか。
 優秀な学生が長じて、必ずしも優秀な研究者でないことは往々にしてある。しかし「東大教授」という思い込みが研究に情熱を注ぐのではなく、その他の社会活動に熱心になり、東大教授の肩書があるがために、周囲の人たちが持ち上げ本人もその気になる、という劣化の循環が始まることも無きにしも非ずではないだろうか。

 例の総長選で選任委員16人に文科省が「総長に藤垣氏を選出した根拠」を問い質したのに対して「総長選任の投票結果15対1で選出した」と報告するという小学生並みの回答をして恥じない。しかも学外委員に選任される母体となる経営協議会委員は、総長選が選任することになっているため、学外委員8人すべては前総長が選任した人たちということになる。それは決して開かれた「総長選」という名にふさわしくない、極めて閉鎖的・独善的な総長選との誹りを免れ得ない。ちなみに学内の委員8人は東京大学内の教育研究評議会の委員は総長を含む21人から互選して選ばれることになっている。
 そのような選任委員のあり方と、選任方法が決して多くの人を納得させるものでないことは中学生程度の判断能力でも明らかではないか。それが事もあろうに日本の最高学府・東大総長選で演じられたことに問題の深刻さを知る。

 今年ノーベル化学賞を受賞した東京理科大学名誉教授の硤合憲三(そあい けんそう)氏は東大卒だが、979年3月:東京大学大学院理学系研究科博士課程修了後に日本学術振興会奨励研究員となり米国ノースカロライナ大学 博士研究員(ポスドク)で研究後に帰国したが、東大に空き席がなく1981年に東京理科大学 講師となった。
 東京理科大が東大に劣るというのではなく、東大が硤合憲三氏の研究を正しく評価して東大の研究室に受け入れなかったのが残念でならない。そして件の東大名誉教授は基本的な精神疾病すら理解していないかのような失言をし、教育学会の会長に就任している教授は皇室に対する人権侵害以上の大失言をSNSに書き込んだ。また東大で脳科学を研究した学者は高市氏を「性接待」でノシ上がったとテレビで暴言を吐いたりしている。

 彼らは本当に優秀なのか。学術としても然ることながら、人間としても優秀な人たちなのか。東大の名を貶めてはいないだろうか。学究の徒が社会的な発言をしてはならないとは云わないが、せめて世間から後ろ指を指されない程度の「常識」を備えた人物であって欲しいと願う。

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