小池都知事の性加害に対する鈍感さ、というより程度の低さに呆れる。

＜日本テレビ系バラエティー番組「ザ！鉄腕！DASH‼」の3時間スペシャルが15日に放送され、予告されていた「重大発表」の中身が明らかになった。
　番組ではDASHメンバーで、東京都が進める「都立明治公園」の「杜づくり」の整備をサポートしていると発表。プロジェクトにはTOKIOの国分太一（49）に加えて、Sexy Zoneのメンバー松島聡（25）、Travis Japanのメンバー松田元太（24）など今後新たな助っ人が登場するという。
　都は「都立明治公園」の来年1月の全面開園を目指しており、DASHメンバーは100年先まで受け継がれる森づくりに関わるというのだが、SNSではこの発表を受けて東京都に批判の声が相次いでいる。
　東京都といえば、明治神宮外苑地区の再開発事業で、高さ3メートル以上の樹木743本を伐採する計画を認可。住民らから大きな批判を受けており、9月中に伐採が始まる予定だったが、都が事業者に具体的な保全策を提出するように求め、計画は年明け以降に後ろ倒しとなっている“問題あり”の事業だ。
　そんな中での発表は、東京都が都立明治公園の100年続く森を作るプロジェクトを番組と連携し、イメージアップをはかろうとしているのではないか、と視聴者から疑問の声が噴出。それどころか、東京都の事業にTOKIOやジャニーズ事務所の所属タレントがかかわることになるから、批判は当然だろう。
《東京都もジャニーズを…引くわー》
《あれっ東京都ってジャニーズとの新規契約うんたらかんたら言ってなかったっけ 都立公園だから東京都管轄じゃないの これは騒動前からの企画だったからセーフってこと？》
《東京都は森を作るどころか、外苑前のイチョウ並木を切り倒して壊そうとしてるよね。。日テレの番組でTOKIOが森をつくる…まさに東京都が民間に委託して税金投入じゃん》
《都が絡んでるから、あれだけ慌てて株主からジュリー外したんかwとはいえ、番組内にジャニーズしか出てないから表向き株主を3人保有に変えただけで、中身は変わらずジャニーズが関連してるわけだから、ジャニーズが関与してる杜が東京都で100年計画されてると思うと怖いね…》
《金に物言わせてプロジェクト動かしてる東京都さんがジャニーズとは切っても切れない間柄なのはわかった》
《重大発表と勿体ぶってたが、都が新たに造成している明治公園にジャニーズが一枚噛むという話だった。神宮外苑は再開発して千本の樹木を伐採で、明治公園には100年続く森を作るとか騙ってる。何というダブルスタンダードか！！しかもTOKIOを隠れ蓑にジャニーズと協業って》

■「新たな契約を行う考えはない」と明言したばかり
　小池百合子都知事は、先月15日の定例会見で、ジャニーズ事務所の性加害問題を巡る今後のタレント起用について「コンプライアンスの問題を解決するまでは新たな契約を行う考えはない」と明言したばかりだ。
　それも見越してか、9月30日付けで城島茂（52）が株式会社TOKIOの代表取締役社長に就任。代表取締役の藤島ジュリー景子氏が外れ、ジャニーズ事務所から資本の独立も発表している。しかし、「鉄腕ダッシュ」にはジャニーズ事務所所属タレントが出演し、今回のプロジェクトに松島や松田が加わる以上、問題視されても仕方がないだろう。都は、日テレが間に入るからジャニーズ事務所とは関係ない、とでも言うのだろうか……。＞(以上「日刊ゲンダイ」より引用)

　小池百合子氏は何も考えてないのだろうか。これほど世間でジャニー氏の性加害が大問題になっている、というのに。確かにTOKIOはジャニーズ事務所から離れているとはいえ「「鉄腕ダッシュ」にはジャニーズ事務所所属タレントが出演し、今回のプロジェクトに松島や松田が加わる以上、問題視されても仕方がないだろう」という批判が湧き上がっても仕方ないだろう。

　ジャニタレ及びその関係者の起用に関して、当分控えるのが公的機関としてあるべき姿ではないだろうか。東京都が元ジャニタレをどうしても起用しなければならない理由があるとでもいうのだろうか。

　しかも日本テレビ系バラエティー番組「ザ！鉄腕！DASH‼」の3時間スペシャルで「東京都が進める「都立明治公園」の「杜づくり」の整備をサポートしていると発表。プロジェクトにはTOKIOの国分太一（49）に加えて、Sexy Zoneのメンバー松島聡（25）、Travis Japanのメンバー松田元太（24）など今後新たな助っ人が登場する」と発表したという。

　いつから東京都は特定の民放テレビ番組とタイアップするようになったのだろうか。日テレもジャニーズ・タレントの起用に関して、当分の間は自粛すべきではないか。それとも日テレに弱みでもあって、ジャニタレを使わざるを得ないカラミでもあるというのだろうか。

　繰り返すが「ジャニタレに罪はない」という考えが通用するのは先進諸国では日本だけだ。もちろん「ジャニタレに罪はない」が、ジャニー氏が作り上げたタレントは業界から一掃されるべきだ。

　タレント業は本人の実像ではない。作りモノの「幻想」を演じているだけだ。その「作りモノの幻想」を作り上げるのがプロデューサーだが、ジャニーズ事務所ではジャニー氏だった。ジャニー氏が性加害と引き換えに少年たちにイメージを纏わせ、タレントを作り上げた。だからジャニー氏の手がかかったすべての虚像＝タレントを業界から一掃すべきなのだ。

　昨日、ジャニーズ事務所の看板等を撤去する、というのでNHKニュースをはじめ各局テレビが、まるでSLが引退するかのような「惜しまれて看板撤去」というトーンで報じ、女性ファンが集まっている映像を流していた。だが、それこそが性加害に加担したマスメディアの報道姿勢そのものだ、ということをNHKを始め各局テレビ局は理解していない。

　犯罪者の名を冠した看板が撤去されるのを性加害にあった人たちが怒りの眼で見詰める絵を報道すべきではないか。あるいは市民が「オゾマシイ犯罪者の名が街角から消えて良かった」と云うコメントを流すべきではなかったか。NHKや各民放の報道部は性加害という飛んでもない犯罪に、未だに鈍感なのはなぜだろうか。

　都知事の小池氏も口先ではジャニーズ氏を批判したが、「都立明治公園」の「杜づくり」にジャニタレや元ジャニーズ事務所のタレントを起用するという。彼女は性加害という犯罪の根深さを何も理解していない。

　数百人とも千人以上ともいう少年たちの人生を狂わせたオゾマシイ犯罪者が世の中に送り出した虚像を、未だに利用しようと考える知事がいるとは、日本のLGBTq法は形ばかりの、中身が空っぽの法律のようだ。だから性器のある者の性別が変更されないのは人権侵害だ、といったトンチンカンな提訴があって、裁判官まで憲法規定を変えろなどという判決を下すのだ。

　「性を玩具にしない」という思想こそが徹底されるべきで、性を弄ぶ大人たちの犯罪を決して許さない社会こそが必要だ。それが青少年の「性」に関しての健全育成を保障する。まだ判断能力の低い少女の性を「買う」バカな大人がワンサカ「トー横」に群がるなど、愚かな風俗を報道するマスメディアもどうかしている。

　性加害はジャニー氏だけの特異な犯罪ではない。優位な立場を利用して他者の人格を無視して「性」を弄ぶ者も性加害者だ。自身の「性」を制御できない者が、憲法違反だなどと叫ぶ権利などない。LGBTqは自身の「性」を制御できない者の苦悩を社会が取り除こうとする「救いの手」を差し伸べる手段であって、それを常態化させる法律ではない。その点すら理解していないバカな裁判官が判決を下しているのが日本の司法制度だ。そして日本国民の意識の程度であり、そうした意識の許に選出された都知事の性加害に関する理解の程度だ。