マッチョ自慢の男には小心者が多い、が。
＜バイデン米大統領は27日、ウクライナで核・化学兵器を使用するつもりはないとのロシアのプーチン大統領の発言について、「そのつもりがないなら、なぜそれについて話し続けるのだろうか」と述べ、疑問を呈した。
プーチン大統領はこの日、ロシアがウクライナに核攻撃を行う「必要性」を否定し、ウクライナに対する核使用を議論したことはないと言明した。
核戦争に発展する可能性については、米国と欧州で繰り返される議論への対応として「ほのめかした」だけだと主張。西側はロシアの友好国や同盟国に「ロシアがいかに悪いか」を示して影響力を及ぼそうとしていると、外交政策の専門家らに語った。
ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。
米国防総省、ウクライナに400億円追加軍事支援計画－報道
米国防総省はウクライナに２億7500万ドル（約400億円）の追加軍事支援を計画している。ＡＰ通信が報じた。
プーチン氏、Ｇ20サミット出席はなお未定
ロシアのプーチン大統領は11月にインドネシア・バリ島で開催される20カ国・地域首脳会議（Ｇ20サミット）に出席するかどうかまだ決めていないと述べた。
和平交渉望むロシア人、初めての過半数－世論調査
ウクライナとの和平交渉開始を支持するロシア人が初めて半数を超えた。独立系世論調査機関レバダ・センターの調査で明らかになった。戦争支持はいまや３分の１程度に減少した。
10月の調査では和平交渉への支持が57％と、前月の48％から上昇。戦争継続への支持は44％から36％に低下した。調査はロシア全土の1600人を対象に、今月20－26日に実施された。
ウクライナへの核攻撃、「意味がない」－プーチン氏
プーチン大統領は「ウクライナに対してロシアが核攻撃を行う必要はない。軍事的にも政治的にも意味がない」と語った。
メドベージェフ前大統領ら複数の政府当局者はこれまで、ウクライナでの戦術核使用があり得ると警告していた。ショイグ国防相はウクライナが「汚い爆弾」を使用する可能性があると繰り返し発言。米欧の防衛当局者はこの主張について、ロシアが核攻撃を計画している示唆かもしれないと捉えていた。
プーチン氏はまた、ウクライナでの「特別軍事作戦」の計画は変わらず、ドンバス地方の安全を確保することが目的だと述べた。侵攻開始当初に挙げていたウクライナの「非ナチ化」や「非軍事化」には触れなかった＞(以上「Bioomberg」より引用)
プーチン大統領はこの日、ロシアがウクライナに核攻撃を行う「必要性」を否定し、ウクライナに対する核使用を議論したことはないと言明した。
核戦争に発展する可能性については、米国と欧州で繰り返される議論への対応として「ほのめかした」だけだと主張。西側はロシアの友好国や同盟国に「ロシアがいかに悪いか」を示して影響力を及ぼそうとしていると、外交政策の専門家らに語った。
ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。
米国防総省、ウクライナに400億円追加軍事支援計画－報道
米国防総省はウクライナに２億7500万ドル（約400億円）の追加軍事支援を計画している。ＡＰ通信が報じた。
プーチン氏、Ｇ20サミット出席はなお未定
ロシアのプーチン大統領は11月にインドネシア・バリ島で開催される20カ国・地域首脳会議（Ｇ20サミット）に出席するかどうかまだ決めていないと述べた。
和平交渉望むロシア人、初めての過半数－世論調査
ウクライナとの和平交渉開始を支持するロシア人が初めて半数を超えた。独立系世論調査機関レバダ・センターの調査で明らかになった。戦争支持はいまや３分の１程度に減少した。
10月の調査では和平交渉への支持が57％と、前月の48％から上昇。戦争継続への支持は44％から36％に低下した。調査はロシア全土の1600人を対象に、今月20－26日に実施された。
ウクライナへの核攻撃、「意味がない」－プーチン氏
プーチン大統領は「ウクライナに対してロシアが核攻撃を行う必要はない。軍事的にも政治的にも意味がない」と語った。
メドベージェフ前大統領ら複数の政府当局者はこれまで、ウクライナでの戦術核使用があり得ると警告していた。ショイグ国防相はウクライナが「汚い爆弾」を使用する可能性があると繰り返し発言。米欧の防衛当局者はこの主張について、ロシアが核攻撃を計画している示唆かもしれないと捉えていた。
プーチン氏はまた、ウクライナでの「特別軍事作戦」の計画は変わらず、ドンバス地方の安全を確保することが目的だと述べた。侵攻開始当初に挙げていたウクライナの「非ナチ化」や「非軍事化」には触れなかった＞(以上「Bioomberg」より引用)
核攻撃シュミレーションまで行っていたプーチンが急に「核攻撃は意味がない」と云い始めた。プーチンの一貫した「核使用を辞さじ」とする言質に米国が相当具体的な核攻撃に対する反撃攻撃を告知したのではないだろうか。
これまでもプーチンの核使用発言に対して、元米軍の最高幹部の一人が「ロシアが核攻撃に踏み切れば、15分後にロシアは消滅するだろう」とマスメディアで発言していた。その発言が誇張でないことを米国当局がプーチンに伝えたのではないだろうか。
核の応酬合戦を始めると地球が滅ぶ。それは少しでも見識ある人なら周知の事実だ。そうした恐怖を梃子にプーチンは先進自由主義諸国を脅していたが、プーチンが核使用を切り札として利用するのは見越した上で、NATO諸国首脳や米国当局は対応策を協議済みではないか。
非常事態に備えないで、ウクライナ支援など出来ない。NATO軍を直接派遣してこそいないが、最高機密に属する最先端兵器をウクライナに供与している米国をはじめとするNATO諸国はロシアと直接対峙することも辞さじとしている。
NATO諸国と米国は第二のチェンバレンには決してならない。ヒトラーに譲歩したチェンバレンはヒトラーの野望を挫くことが出来なかったばかりか、第二次世界大戦への扉を開いてしまった。
プーチンが核兵器を使用すれば、報復合戦による全面核戦争も辞さじ、とするNATO諸国の固い結束こそがプーチンの核兵器使用を躊躇わせる。プーチンはトーンを一段階下げたが、それでも油断は出来ない。ロシアの敗北が決定的になれば、プーチンが破れかぶれで核ボタンを押さないとも限らない。
記事によると「プーチン大統領は「ウクライナに対してロシアが核攻撃を行う必要はない。軍事的にも政治的にも意味がない」と語った」というが、これまで「これは脅しではない」と脅しまくっていたプーチンが態度を急変させたのは米国をはじめとする先進自由主義諸国が決然たる態度を示したからに他ならない。
既に、プーチンは敗れ去っている。いかにして矛を収めるかに彼の手腕が掛かっている。戦争を始めるのは簡単だが、止めるのは勇気が必要だ。時には自身の身を投げ出す勇気が必要だが、マッチョ自慢のプーチンにそれほどの勇気が果たしてあるだろうか。しかし愚かなプーチンの戦争で命を落とした多くの人々に対する贖罪としても、プーチンにはそうする義務がある。