ロシアの主張は「軍事侵略」の容認を日本に迫るものだ。
＜ロシアのプーチン大統領は読売新聞と日本テレビとのインタビューで、ウクライナ問題をめぐり日本が先進7か国（G7）の一員として対露制裁に加わっていることに不満を示した。
これは平和条約交渉を進めるうえで制裁が妨げになっていると指摘し、日本に制裁の「棚上げ」を求めたものだ。プーチン氏は15日からの訪日を通じ、日本から経済協力を引き出し対露制裁網の分断を狙うものとみられる。
プーチン氏はインタビューで「日本はロシアに対して制裁を続けた。なぜウクライナやシリアの問題を日本は露日関係に結びつけるのか」と疑問を示した。
これまでプーチン氏が日本の対露制裁を声高に批判することはなかった。9月に主要20か国・地域（G20）の首脳会議が開かれた中国・杭州での記者会見では「ウクライナ問題を巡る日本の立場は我々の協力関係を阻害しない」と明言しただけに、今回のインタビューでの制裁に対する不満表明は唐突だ。
対露制裁中にもかかわらず安倍首相がプーチン氏に提案した極東開発や医療、都市開発といった「8項目の経済協力プラン」については「（平和条約締結のための）条件ではない。雰囲気づくりだ」と位置付けた。同プランに基づき経済協力が進んでも、それがすぐに平和条約の締結に結びつくと期待してはならないとのシグナルだ。
日露首脳会談では、北方領土での「共同経済活動」が主要な議題になる見通しだ。プーチン氏は日本が北方領土で「共同経済活動」を行うことを、平和条約締結に向けた条件整備と位置付けた。
プーチン氏は日本の「共同経済活動」への参加に向けて「1島でも2島でも、3島でも4島でも共同活動を検討する用意がある」と述べた。そして日本企業に「できるだけ自由な条件を提示する」とも述べた。それでもロシアの主権のもとで日本企業に活動を認めるとの立場は譲らない＞（以上「読売新聞」より引用）
これがプーチンの本音だ。日本から経済支援を引き出すのは当たり前で、クリミア併合に対する西側諸国の経済制裁の足並みを乱すのがプーチンが安倍氏に接近している目的だ。
もちろん、北方領土は目の前にぶら下げたニンジンで、それを取ろうと安倍氏が必死で駆けても決して取れない。ことに日本の首相に功名心にかられた軽薄な人物が就任すればニンジンをぶら下げるチャンスだ、ど考えるのがプーチン氏の立場だろう。
安倍自公政権の政府にそうした簡明なロシア外交戦略を看破できる慧眼の持ち主がいなかったということだろう。わざわざ山口の温泉郷へ招待して、安倍氏は一体何をプーチン氏と語るつもりなのだろうか。
そのために全国から4000人もの警官を山陰の「小京都」に集めて警護する。バカバカしいにも程がある。現地の観光業者は俄かロシア語教室まで開催して「ロシア観光客」を呼び込もうと意気込んでいる。滑稽というよりも涙が出そうだ。プーチン氏がやって来て会談した事により、ロシア観光客が一体何人湯本温泉を訪れるというのだろうか。
何でもかんでも「経済効果」だと騒ぐほど、日本国民は卑しくなったのだろうか。それとも安倍氏の一挙手一投足をヨイショして持ち上げるマスメディアが政府の幇間に成り下がって「経済効果」なるモノを勝手に弾いて報道しているだけなのだろうか。
「経済効果」として喧伝しているものにＩＲがある。カジノを設置する大型リゾート施設を造れば何兆円もの「経済効果」が見込めて経済成長戦略の目玉になる、などと恍けたことをチャンとした経済学者がテレビ画面に素面を曝して発言していたりすると「お前もか」と哀れさを感じる。テレビ出演のギャラに目が眩んだのか、それとも安倍自公政権に取り入るためにベンチャラをしているのか。
日本の博奕経済は30兆円規模と、すでに欧米諸国と比較してもヒテケタ多い。ＩＲによる「経済効果」は現存の博奕経済をそれだけ削減するだけだ。外国人観光客が博奕場に入り浸るのが望ましい、あるべき日本観光だろうか。それだけ既存の観光施設の観光客が奪われることを考えないのも一種の思考停止だ。
プーチン氏と深い親交を持っていると安倍氏は吹聴しているが、その実はこの程度のことだ。むしろロシア制裁の足並みを乱す「愚か者」と西側諸国の顰蹙を買っている。そのことを一切伝えない日本のマスメディアはまさしく偏向している。安倍氏をヨイショするだけのマスメディアは日本国民の判断を狂わすだけだ。
軍事力を背景に「モノを言わす」という姿勢は帝国主義そのものだ。そうした国の大統領と親交を深めるのは恥ずかしいことだと安倍氏は感じないのだろうか。故郷に招待して一体どんな首脳会談が出来るというのだろうか。
本格的に領土問題の「前進の一歩」を刻むための首脳会談なら、東京の然るべき場所で外務省や経産省の然るべき官僚を同席した上で、粛々と論理を詰めるべきではないか。温泉に浸かって接待外交すれば何とかなる、と考えるのは安倍氏本人がその程度の人物だという証明だ。人は自分の価値観で相手を観る。しかし安倍氏の人物を看破したプーチン氏は会談が近づくにつれて益々ハードルを上げている。反吐が出るほどの下種野郎だが、それが外交というものだ。安倍外交は危険だ、彼の周囲に彼の馬脚が露わになるだけでなく、日本に国益を損ねる暴走を諌める側近はいないのだろうか。
これは平和条約交渉を進めるうえで制裁が妨げになっていると指摘し、日本に制裁の「棚上げ」を求めたものだ。プーチン氏は15日からの訪日を通じ、日本から経済協力を引き出し対露制裁網の分断を狙うものとみられる。
プーチン氏はインタビューで「日本はロシアに対して制裁を続けた。なぜウクライナやシリアの問題を日本は露日関係に結びつけるのか」と疑問を示した。
これまでプーチン氏が日本の対露制裁を声高に批判することはなかった。9月に主要20か国・地域（G20）の首脳会議が開かれた中国・杭州での記者会見では「ウクライナ問題を巡る日本の立場は我々の協力関係を阻害しない」と明言しただけに、今回のインタビューでの制裁に対する不満表明は唐突だ。
対露制裁中にもかかわらず安倍首相がプーチン氏に提案した極東開発や医療、都市開発といった「8項目の経済協力プラン」については「（平和条約締結のための）条件ではない。雰囲気づくりだ」と位置付けた。同プランに基づき経済協力が進んでも、それがすぐに平和条約の締結に結びつくと期待してはならないとのシグナルだ。
日露首脳会談では、北方領土での「共同経済活動」が主要な議題になる見通しだ。プーチン氏は日本が北方領土で「共同経済活動」を行うことを、平和条約締結に向けた条件整備と位置付けた。
プーチン氏は日本の「共同経済活動」への参加に向けて「1島でも2島でも、3島でも4島でも共同活動を検討する用意がある」と述べた。そして日本企業に「できるだけ自由な条件を提示する」とも述べた。それでもロシアの主権のもとで日本企業に活動を認めるとの立場は譲らない＞（以上「読売新聞」より引用）
これがプーチンの本音だ。日本から経済支援を引き出すのは当たり前で、クリミア併合に対する西側諸国の経済制裁の足並みを乱すのがプーチンが安倍氏に接近している目的だ。
もちろん、北方領土は目の前にぶら下げたニンジンで、それを取ろうと安倍氏が必死で駆けても決して取れない。ことに日本の首相に功名心にかられた軽薄な人物が就任すればニンジンをぶら下げるチャンスだ、ど考えるのがプーチン氏の立場だろう。
安倍自公政権の政府にそうした簡明なロシア外交戦略を看破できる慧眼の持ち主がいなかったということだろう。わざわざ山口の温泉郷へ招待して、安倍氏は一体何をプーチン氏と語るつもりなのだろうか。
そのために全国から4000人もの警官を山陰の「小京都」に集めて警護する。バカバカしいにも程がある。現地の観光業者は俄かロシア語教室まで開催して「ロシア観光客」を呼び込もうと意気込んでいる。滑稽というよりも涙が出そうだ。プーチン氏がやって来て会談した事により、ロシア観光客が一体何人湯本温泉を訪れるというのだろうか。
何でもかんでも「経済効果」だと騒ぐほど、日本国民は卑しくなったのだろうか。それとも安倍氏の一挙手一投足をヨイショして持ち上げるマスメディアが政府の幇間に成り下がって「経済効果」なるモノを勝手に弾いて報道しているだけなのだろうか。
「経済効果」として喧伝しているものにＩＲがある。カジノを設置する大型リゾート施設を造れば何兆円もの「経済効果」が見込めて経済成長戦略の目玉になる、などと恍けたことをチャンとした経済学者がテレビ画面に素面を曝して発言していたりすると「お前もか」と哀れさを感じる。テレビ出演のギャラに目が眩んだのか、それとも安倍自公政権に取り入るためにベンチャラをしているのか。
日本の博奕経済は30兆円規模と、すでに欧米諸国と比較してもヒテケタ多い。ＩＲによる「経済効果」は現存の博奕経済をそれだけ削減するだけだ。外国人観光客が博奕場に入り浸るのが望ましい、あるべき日本観光だろうか。それだけ既存の観光施設の観光客が奪われることを考えないのも一種の思考停止だ。
プーチン氏と深い親交を持っていると安倍氏は吹聴しているが、その実はこの程度のことだ。むしろロシア制裁の足並みを乱す「愚か者」と西側諸国の顰蹙を買っている。そのことを一切伝えない日本のマスメディアはまさしく偏向している。安倍氏をヨイショするだけのマスメディアは日本国民の判断を狂わすだけだ。
軍事力を背景に「モノを言わす」という姿勢は帝国主義そのものだ。そうした国の大統領と親交を深めるのは恥ずかしいことだと安倍氏は感じないのだろうか。故郷に招待して一体どんな首脳会談が出来るというのだろうか。
本格的に領土問題の「前進の一歩」を刻むための首脳会談なら、東京の然るべき場所で外務省や経産省の然るべき官僚を同席した上で、粛々と論理を詰めるべきではないか。温泉に浸かって接待外交すれば何とかなる、と考えるのは安倍氏本人がその程度の人物だという証明だ。人は自分の価値観で相手を観る。しかし安倍氏の人物を看破したプーチン氏は会談が近づくにつれて益々ハードルを上げている。反吐が出るほどの下種野郎だが、それが外交というものだ。安倍外交は危険だ、彼の周囲に彼の馬脚が露わになるだけでなく、日本に国益を損ねる暴走を諌める側近はいないのだろうか。