現在の各地の紛争が拡大することはないし、世界大戦に到ることなどない。
<◎ 頼れる「親分」不在の世界。自分の身は自分で守らねばならない国際情勢の混沌 「みかじめ料」と聞かれて何をイメージするでしょうか? 詳しくは掘り下げませんが、裏社会のさまざまなやり取り・取引をイメージされる方が多いかと思います。そして用心棒代ともいわれる“みかじめ料”は、世界各地で横行している慣習でもあります。概して、決して良い慣習ではありませんが、今日はその話をするわけではありませんので、ご安心ください。 国際情勢のコンテクストで“みかじめ料”を見ると、どのようなお話しになるのか?ちょっと想像しながら、読み進めてみてください。 第2次世界大戦後に揺るぎない力を獲得したアメリカ。そして永遠の(冷戦の)ライバルであるソビエト連邦が崩壊した後は、まさに一強時代に入ったアメリカ。 その後、中国が予想以上の成長を遂げてパワーハウスの座に就き、ロシアが混乱を乗り越えて再び強国のステータスを回復しても、変わらないアメリカ一強の構図。 ソビエト連邦の勢力圏との対峙のために、アメリカによる庇護を必要とした欧州。そしてソ連亡きあとも、ロシアからの脅威に備えるためにアメリカの軍事力を頼りにする欧州。 ソビエト連邦・ロシアと中国、そして北朝鮮からの脅威に立ち向かうために、アメリカによる庇護を必要としてきた日本。 北朝鮮(そして中国・ロシア)からの軍事的な脅威に立ち向かうために、アメリカの庇護を必要とした韓国。 伸長する中国の脅威に対抗するためにアメリカの庇護を必要とした東南アジア諸国。 そして、イランからもたらされる脅威に立ち向かうためにアメリカの庇護を選んだアラブ諸国。 さらには、恐らくイスラエルも、自国および自国民の生存の確保のために、アメリカの“庇護”を必要としてきました(これには諸説あります)。 第2次世界大戦後、アメリカ合衆国は各大陸・地域において“民主主義”と“自由の尊重”を掲げる国々(その多くは同盟国)に庇護を与えてきました。 ただし、その庇護を買うために、各国はアメリカから武器を購入し、アメリカにとって有利な貿易システムを構築してそれに加わり、物流・金融などのあらゆる軍事・安全保障・経済活動の中心にアメリカを据える構造を受け入れてきました。 この構造下ではアメリカによる庇護・保護を与えてもらうために、各国はアメリカの心変わりやわがままも受け入れ...