中間選挙で手一杯のトランプ氏を見透かすイランとそのテロ集団。

<サウジアラビアの「空の玄関口」である首都リヤドの国際空港が10日、攻撃に見舞われ、多数の死傷者が出た。サウジでは最近、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による空港などへのミサイル攻撃が繰り返されている。米国などに軍事支援を要請しているものの反応は鈍く、サウジの安全保障体制の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りとなった。

 ◇イラン攻撃で環境悪化
 今年2月に始まった米イスラエルのイラン攻撃以降、サウジの安全保障環境は一気に悪化した。これまで国防の「主軸」だった米国は、対イラン戦への戦力投入で、サウジを含む湾岸諸国を満足に支援する余裕がなくなった。
 フーシ派との衝突が再燃した7月以降、サウジの事実上の最高権力者ムハンマド皇太子はトランプ米大統領に軍事介入を強く求めたが、受け入れられなかったと報じられている。
 サウジは取り急ぎ「脱米国」を加速。8月にはトルコ、パキスタンと共同防衛協定を結び、エジプトなどからも支援を模索しているとされるが、専門家からは「準備不足」との声が上がる。

 ◇UAEのイエメン撤収も背景に
 サウジは2015年、フーシ派掃討のためイエメン内戦への軍事介入を開始した。イランとの「代理戦争」とも指摘された戦闘は程なくして泥沼化。22年に非公式の停戦に入り、一時は一定の平穏が保たれていた。
 転機は25年末、それまで「反フーシ派」でサウジと共闘していたアラブ首長国連邦(UAE)が、イエメン暫定政権と対立し、曲折の末、部隊を同国から撤収させたことだ。
 UAEは地元勢力との連携役を担ってきた経緯があり、暫定政権の関係者は、米CNNテレビに「UAEの効率的な指揮系統はサウジに引き継がれていない」と指摘。現地での連携の欠如が、フーシ派に軍事活動拡大の隙を与えたとみられる。>(以上「時事通信」より引用)




「サウジアラビアの安全保障、脆弱さ浮き彫り 国防「主軸」の米国、支援応じず」との見出しに暗澹たる思いだ。そもそもフーシ派はイランの支援を受けており、スンニ派盟主であり米国とも関係の深いサウジアラビア との間で、中東の地域覇権や宗教的・政治的な対立が続いていた。だがフーシ派はあくまでもイエメン国内のテロ組織であって、国際的にサウジアラビアと敵対していたわけではない。ただイランの代理としてサウジアラビアを攻撃していたに過ぎない。たとえフーシ派がサウジアラビアと敵対しているとしても、民間施設を攻撃して非戦闘員を殺害するとは暴挙以外の何物でもない。
 今回のリヤドの国際空港の攻撃に際して、フーシ派代表は「正当防衛だ」と宣言しているようだが、とても納得することは出来ない。イエメン国内のテロ組織が国境を越えて隣国の民間空港を攻撃して、「正当防衛」とはいかなる理屈も通用しない。それこそテロ行為そのもので、批判の誹りは免れない。

 トランプ氏は中間選挙に忙殺されているのか、選挙が終わるまで軍事介入しないとサウジアラビアの要請に対してコメントした。もちろんイランに対しても中間選挙まで軍事行動を起こさないと断言しているため、中東はイランの思いのままにテロ活動が活発化すると思われる。
 しかし中東で米国頼りにしてきたサウジアラビアが窮地に陥っても米国が軍事介入しないとなれば、サウジアラビア政権の対米信頼度は地に堕ちることになる。現在サウジアラビアはトルコ、パキスタンと共同防衛協定を結び、エジプトなどからも支援を模索しているが、それらの国にサウジアラビアを直接支援する余力に乏しい。

 これまでフーシ派は海賊行為を繰り返してバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖し、サウジアラビアのパイプラインを爆破し、イランと一緒になって中東の安全を脅かしてきた。本来ならテロ支援を続けるイラン革命政権を打倒し、ハマスやヒズボラとフーシ派を一掃することに米国は全力を尽くすべきだ。
 しかし暫時戦力投入を行う米国は本気で中東の戦火を収束させようとしていないのではないか、と疑わざるを得ない。トランプ氏は中東の戦争が長引くことで莫大な利益を手にする連中とコミットしているのではないかと。そうした疑念を抱かれるとしたら、トランプ氏にとって大きなマイナスになるのではないだろうか。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。