犯罪行為は芽のうちから摘み取らなければならない。

<漫画家の倉田真由美氏が23日、Xを更新。刃物男に対し警察官が発砲した事案をめぐり、私見をつづった。
  熊本県警などによると、熊本県合志市のコンビニに22日午後6時ごろ、刃物を持った21歳の男が押し入った。現場に急行した警察官2人に対し男は刃物を突き付けにらみ合いになり、警察官1人が発表し男の体の一部に命中。命に別状はなく、男はその後、警察官に制圧され、現行犯逮捕された。
  倉田氏はこの件を報じたRKK熊本放送のネット記事を添付。「刃物をもつ相手に警察官が発砲するのは、自分や周囲の人の安全を守る上で当然起こり得ること。非難されることではない」と述べた。
  その上で「警察は、萎縮しないでほしい」と記した。
  倉田氏の投稿に対し「本当その通り!警察官の命を守るのは人ではない、武器しかないのに!刃物を持った奴に素手で行けと言うのか!」「そうです。でないと銃を所持してる意味がありません」「当然。この場面で使わないのであれば警察官が拳銃を所持する意味が無い」「当然の行為だと思うけど、四の五の言われない様に、早くテーザー銃を標準装備すべきだと思います」「実弾発砲は警察の心労にも繋がるので是非テーザーガンの使用を認めてほしい」などとさまざまな反響の声が寄せられている>(以上「日刊スポーツ」より引用)




「刃物もつ相手に警察官が発砲するのは非難されることではない」倉田真由美氏、熊本刃物男事件に」との記事を引用する。熊本県で起きた刃物を持った男に対して、警官が銃を二発発射したことに対して、様々な意見がネットを賑わしている。そのことに対して漫画家の倉田真由美氏が23日、Xに表題通りの書き込みをした。私も倉田氏の意見に賛成する。
 もちろん犯人に対して発砲したのは殺害するためではなく、刃物で警官に立ち向かったから「無力化」するために用いたのであって、致命部位に向けて発射していない。

 テーザー銃を装備させてはどうか、との意見も多数あるようだが、警官の身を守るために最善の策は何かを検討する必要がある。ちなみにテーザー銃(テイザー銃)とは、ワイヤー付きの電極を発射して離れた相手に電流を流し、一時的に筋肉を麻痺させて制圧する非殺傷兵器(スタンガンの一種)で米国などの警察で採用されている。
 ただ痛みに強い暴漢や、薬物等で興奮状態にある相手にも効果を発揮する半面、全身が麻痺して受け身を取れずに倒れるため、頭部などを強打する危険があり、強い電流でマヒさせるため心臓疾患がある人や妊婦への使用にはリスクが指摘されている。必ずしもテーザー銃も安全に犯人の身柄確保に役立つ道具とも云えない。

 また最近ベトナム人所有の自動車から複数の拳銃と実弾が発見された事件があったように、外国人犯罪者が拳銃を所持する可能性が高くなっている。そのため警官が拳銃使用を躊躇って命を落とすようなことがあってはならない。また日本の警官は銃を使用しない、と外国人に舐められると警官の身が危なくなる。
 近ごろ世間に乱暴者が増え、暴力行為をバイト感覚で簡単に実行する「匿流」犯罪が蔓延している。日本社会全般に軽犯罪と悪ふざけの境界が曖昧になっている側面もある。かつては無精髭は「無精者」と見られて、無精髭を伸ばす者は殆どいなかった。また刺青を彫る者はアウトローだとの風潮から、首や腕や顔に刺青を彫る者は殆どいなかった。しかしアーティストはアウトローだ、との勘違い者が彫り始めて、それが広く一般社会に蔓延したようだ。

 私たちが就職した当時、東京のタクシードライバーが髭を蓄えて、会社から剃り落とすように命じられ裁判になっていた(「イースタン・エアポートモータース事件」)。接客業者(タクシードライバー)が髭を蓄えると客に不快感を与える、というのが会社命令の根拠だった。それに対してタクシードライバーは「表現の自由」を根拠に提訴して、結局タクシードライバーが勝訴した。
 古い事件を引用したのは「身形は心を反映する」という主に哲学、心理学、社会学の3つの学問分野に分類される形而上学的な言葉があるからだ。かつての日本社会にはそうした一般的な通念があった。ブランド品を身に着ける必要はないが、清潔でキチンとした「身形」をすべき、という暗黙の共通認識があった。しかし、そうした美風が日本社会から次第に薄れてきたようだ。ズボンを下げたたりパンツを見せるダラシナイ恰好が「格好良い」という流行まであった。

 犯罪に関して「窓ガラス理論」がある。アメリカの犯罪学者ジェームズ・ウィルソンとジョージ・ケリングが1982年に提唱した理論で「1枚の割れた窓ガラスを放置すると、さらに窓が割られたり落書きやゴミが増え、やがて地域全体のモラルが低下して凶悪犯罪をも引き起こす」とする環境犯罪学の理論だ。
 地域住民は一枚の割れた窓ガラスを見逃してはならない。警官も微罪を見逃してはならない。毅然として社会秩序を守るように微罪を犯した者を厳しく𠮟るべきだ。日本が国民にとって安全で棲みやすい国であり続けるために、犯罪行為は芽のうちから摘み取らなければならない。

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