いよいよ中東戦争の終わりが見えてきた。
<サウジアラビアは30日、紅海やアデン湾で船舶の安全を確保するため、中東やアフリカなど14カ国による多国籍の海洋防衛連合を設立すると発表しました。
フーシ派の海賊行為に対して、ついに「背に腹は代えられない」とサウジ主導で対決することにしたようだ。「サウジ主導で海洋防衛連合設立 14カ国参加 紅海などで船舶の安全確保へ」との記事が出た。
多国籍連合にはサウジアラビアのほか、クウェートやバーレーン、カタール、トルコ、エジプト、パキスタンなど合わせて14カ国が参加します。 共同声明では、船舶の航行の自由と世界のエネルギー供給ルートの安全確保を目的に、紅海やアデン湾、両海域を結ぶバーブルマンデブ海峡で、海上の安全保障を強化するとしています。 今後はサウジアラビアに本部を設置し、加盟国同士で情報共有や合同訓練、共同作戦などを進めるということです。 バーブルマンデブ海峡は、封鎖状態となっているホルムズ海峡に代わる原油輸送ルートとして重要性が高まっていますが、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が7月20日、サウジアラビアに対する海上封鎖を宣言して以降、タンカーなどへの攻撃が相次ぎ、安全確保が課題となっています。 サウジアラビアとしては、多国籍連合の設立によって海上交通の安全を確保するとともに、船舶への攻撃を繰り返すイランやフーシ派をけん制する狙いがあるとみられます。>(以上「FNN」より引用)
フーシ派の海賊行為に対して、ついに「背に腹は代えられない」とサウジ主導で対決することにしたようだ。「サウジ主導で海洋防衛連合設立 14カ国参加 紅海などで船舶の安全確保へ」との記事が出た。
米イ対イラン戦争が中東戦争に拡大しそうだ。これまで中東戦争は四回あった。概略で振り返ってみると第一次中東戦争(1948年)は別名「パレスチナ戦争」といい、イスラエル独立戦争でイスラエルの建国直後に勃発 した。第二次中東戦争(1956年)は別名「スエズ危機」といわれスエズ運河を巡る争い だった。第三次中東戦争(1967年)は別名「六日戦争(六日間戦争)」といわれ、イスラエルがわずか6日間で勝利 した。そして第四次中東戦争(1973年)は別名「ヨム・キプール戦争」といわれ、アラブ側が奇襲攻撃を開始 した。
簡単に中東戦争の歴史を振り返ってみると、過去四回の戦争はイスラエル対アラブ人との戦争が大半だ。しかし今回の戦争はアラブ人対イラン革命防衛隊とその下部組織との戦争といえる。まったく従来と様相を異にする戦争であることが分かる。
分類別に表現すると、従来は「民族戦争」だったが、今回は正規国家対テロ集団との戦争ということになる。サウジの国家体制が何であれ、サウジ政府が国家を代表していることに変わりない。しかしイラン革命防衛隊はイラン国家を代表していない。もちろんイラン国軍でもない。そしてフーシ派やヒズボラ、ハマスに至っては政府を代表するどころかテロ集団そのものだ。従って戦争形態も正規軍による国際法に則った戦争ではない。テロ集団による非線対称ゲリラ攻撃だ。
実はゲリラ攻撃を掃討するのはかなり困難だ。それは米軍がゲリラ戦法のベトコンに敗退したことからも明らかだ。しかし中東戦争の戦場はジャングルではなく、海だ。身を隠して攻撃する「蛸壺」すらない。洋上を疾駆するFRP製ボートやドローン兵器で正規軍に仕掛けるしかない。戦えば勝敗は火を見るよりも明らかだ。
そうすると休み休み持久戦に持ち込んで、巨大な正規海軍が消耗するのを待つしかない。米海軍がイラン戦争で消耗した予算は実に5兆円を超えるという。戦争が長引くほどゲリラにとって好都合だ。しかし戦争を長引かせるためには「休み休み」戦争を仕掛けるしかない。継続的に激しく攻撃すれば、テロ集団の武器や弾薬は尽きてしまう。もちろんドローン兵器も補給しなければ直ぐに底をつく。
だから「休み休み」戦争を続けている。しかし、ついにトランプ氏の堪忍袋の緒が切れたようだ。「休み休み」戦争するのがイランの戦法だと気付いたようだ。だから総攻撃に再び踏み切った。今回は、おそらく徹底的に攻撃するだろう。米軍にベトナム戦争の悪夢を繰り返さない覚悟があるなら、「休み休み」戦争などしてはならない。14ヶ国で結成されたフーシ派に対する海洋防衛連合軍は徹底してフーシ派の陸上拠点をたたくだろう。いよいよ中東戦争の終わりが見えてきた。