トランプ氏がベネズエラの独裁者を急襲したのは麻薬ルートの遮断だけでなく、ベネズエラ原油を支配するためでもあった。
<米国務省は5日、キューバに対し追加で600万ドル規模の人道支援を提供すると発表した。一方で米国はキューバへの石油供給を遮断する取り組みを強めている。 同省の支援担当高官ジェレミー・ルウィン氏は記者会見で、今回の新たな支援により、昨年10月のハリケーン「メリッサ」以降キューバ国民に提供された支援総額は900万ドルに達すると述べた。 支援物資はカトリック教会を通じて提供されており、キューバ共産党当局はこれまでにその配布には干渉していないという。 一方、キューバのカルロス・フェルナンデス・デ・コシオ外務副大臣 は「何百万人もの人々の経済基盤を悪化させながら、ごく一部の人々にスープや缶詰を配布すると発表するのはまったく偽善的だ」とソーシャルメディアに投稿した。 トランプ米大統領は先月、国家非常事態を宣言し、キューバに石油を販売または提供する国の製品に関税を課すための大統領令に署名した。 キューバ のディアスカネル大統領 は5日、複数の州で停電が発生している中、燃料不足に対処するため、来週に暫定措置を導入すると発表した>(以上「REUTERS」より引用) 「 米が追加人道支援600万ドル規模、キューバは「偽善的」と非難 」したというが、別の配信では「 キューバ大統領「米国と対話の用意」 強硬一転、原油枯渇に危機感 」との記事もある。 つまりベネズエラの独裁者を急襲して「拉致・連行」したのは許せないが、ベネズエラの原油に頼っていた国々は米国に膝を屈して、原油輸出を従来通りにして欲しいと懇願するしかない。 ベネズエラの2024年の原油産出量は1日あたり約90万バレル前後で推移しているが、それはインフラ老朽化や経済制裁の影響でピーク時(2000年代初頭)の300万バレル超からは大幅に減少しているためだ。実際にはベネズエラの原油確認埋蔵量は世界第1位を誇っている。 そのため中国はベネズエラから原油を大量に輸入していた国の一つで「一帯一路」構想の一環として、ベネズエラの原油掘削や精製事業などに触手を伸ばしていた。そうしたこともあって、トランプ氏が急襲作戦を実行したともいえる。 ベネズエラの独裁者が「拉致・連行」されて仰天しているのはキューバだけではない。中国も原油輸入先の重要な一つを失って慌てふためいている。中国はベネズエラの独裁者に「一帯一路」を持ち掛けて、その対価...