「多文化共生」ではなく、日本は日本文化を守ろう。

<日本文化の面白さ
 日本の文化は、世界中の人々にとって驚きと感動に満ちています。この記事では、外国人が感じた日本の文化の興味深い事実30選をご紹介します。
 旅行者はもちろん、異文化理解を深めたいビジネスパーソンにとっても、日本独自の価値観や習慣を知ることは、より良いコミュニケーションや信頼構築につながる重要な一歩です。
 ぜひ、世界から見た日本の姿を知り、異文化理解のヒントを見つけてください。

1.日本人には神道・仏教徒が多い
 これは、私が好きな日本文化の一つです。日本でなんらかの宗教を信仰している人は40%程度ですが、日本人の約80%が神道の行事に参加し、約34%は仏教徒であると答えています。
 神社と仏閣が同じ敷地内にあることも多く、神道と仏教のふたつはまとめて神仏(しんぶつ)と呼ばれます。

2.神社が日本中どこにでもある
 日本文化のスゴさのひとつである神道は、自然や多くの神々に焦点を当てた日本固有の信仰体系です。
 神社は小さな路地や木の中、山の下、高層ビルの下など意外な場所にあることが多いです。
 お詣りと呼ばれる神社に訪れる行事は日常生活の一部であり、仕事帰りに近所の神社に立ち寄る人も珍しくはありません。

3.神社での祈祷には拍手が必要である
 これは間違いなく、日本にいる間に学んだ日本文化の興味深い事実のひとつです。
 神社ではまず一礼して、小銭を差し出して、2回深くお辞儀をして、鈴を鳴らして(自分がそこにいることを神様に伝えるのです)、2回拍手をして、お祈りをして、心の中で神様に感謝して、もう一度深くお辞儀をして、退出するのです。
 神社での作法は、日本文化における生活の一部なのです。

4.一人で外食するのは全然OK
 他の多くの国と違って、日本では外で普通に一人で食事をします。
 一人でバーに座って日本食を食べるのも普通のことなのですが、これは知っておいて損はありません。

5.洋食をベースにした和食がある
 そう、これも日本文化の面白さ、楽しさの一つです。それは”ヨーショク(洋食)”と呼ばれるもので、開国と同時に日本に伝わったものです。
 ハンバーグステーキ、イギリスの影響を受けたカレー、オムライスと呼ばれるオムレツに包まれた日本のご飯といった料理は、どれも一般的な料理です。
「欧米人がよく食べるもの」として日本人の間で定着していることもあり、欧米人がオムライスを知らないことがわかると驚かれたりします。

6.日本は1400年前から基本的にベジタリアン
 一見不思議に思うかもしれませんが、まぎれもない日本文化の事実のひとつです。
 19世紀、明治天皇が自らタブーを破って肉を食べられたことで、日本に於ける西洋志向がますます高まりました。
 それより昔は、7世紀に制定された仏教の法律で肉食は禁止されていました(ただし、鳥や魚はOKでした)。

7.室内では靴を履かない
 トイレ用のスリッパは別に用意されていることも多いのです。家、レストラン、ホテルに入る前に靴を脱ぐのは、外の汚れを持って入らないためです。
 畳(たたみ)の汚れを取るのは結構大変なんですよ。建物の入り口には靴専用のスペースがあり、そこで外履きを脱いで室内用のスリッパに履き替えるのが一般的です。
 日本家屋に土足で入るのは大変失礼にあたりますのでやめましょう。

8.みんな一緒に全裸で風呂に入る
 公共の場で裸になることは欧米諸国の人々には少し違和感があるかもしれませんが、日本の文化では裸で共同浴場を利用することはごく普通のことです。
 温泉とは天然の浴場のことで、銭湯とは普通のお湯を使った浴場のことですが、この伝統は何世紀にも渡って続いているのです。

9.お花見とは、「花を見る」ということである
 日本では桜の季節が超有名です。しかし、桜のバックに自撮りしたりインスタにアップしたりするだけではありません。
 桜の花の下に座る、というのも何世紀も続く伝統のひとつなのです。家族や友人が集まり、満開の桜の下でピクニックをしながら、人生の無常と美しさについて考えるのです。

10.お花見は、桜だけじゃない
 日本の文化は四季を大切にするので、一年のうちに何度もその移り変わりを見に自然な環境を訪れます。
 秋になると何千人もの人が紅葉と呼ばれる赤い葉っぱを見に山や公園へ出かけます。なかでも、もみじはもっとも有名ですが、木々が苦手な人には”苔を見るツアー”も人気があってお勧めです。

11.みんながマンガを読んでいる
 日本では、1950年代から漫画が大きな話題となっています。”まんが”と呼ばれるコミックは、オタクだけでなく日常的に読まれているものです。
 通勤中にスマホで漫画を読んでいる人や、コンビニで立ち読みしている人も普通に見かけます。

12.日本では”空気”も読む
 会話をするときに、話題を変えたり話し終えるタイミングを見極めることを「空気を読む」と言います。
 社交的でない人や迷惑な人は、「空気が読めない」と言われています。過剰に攻撃的であったり、友人と会った際にどのタイミングで別れるべきかわからない、といったことはその例です。”行間を読む”ようなものですね。

13.たくさんの人がテレビゲームをしている
 日本がゲーム大国であることは、誰もが知っています。任天堂、セガ、そしてプレイステーションの故郷です。
 マリオ、ゼルダ、そして最も有名なポケモンなど、欧米に初めて導入されたゲームのいくつかは日本発のものです。
 スマートフォンでゲームがプレイできるようになったことは大きなニュースで、最新のゲームをしながらスマホをタップしている人を見かけることは珍しくありません。

14.ギャンブルは違法だが、パチンコで上手くしのいでいる
 スマホゲーム以外にもう一つ、全国各地で行われている大きなゲームがパチンコです。これは日本独自のギャンブルにまつわる文化です。
 このピンボールのようなゲームは、パーラーと呼ばれる巨大で明るい空間で行われます。このゲームでは小さな金属製の球を使いますが、球は多ければ多いほど勝率が高くなります。
 また、その球は別の場所で現金と交換してもらえます。別の場所で換金することでパチンコはギャンブル禁止という法律を上手く回避しており、つまりは合法的な抜け道なのです。

15.お辞儀はとても大切な文化である
 日本の文化ではごく当たり前の、お辞儀は大切なことです。基本的に誰に対しても同じです。
 コンビニの店員さんに対してうなずくのも、職場の上司に大きく頭を下げるのも、本当のことなのです。
 何回お辞儀をするか、どれだけ深い角度でお辞儀をするかで、相手への敬意を表します。友達同士でもお辞儀するんですよ!

16.名刺の渡し方にも決まりがある
 繰り返しますが、これも敬意を示すための作法です。
 名刺は両手で持って(そして小さくお辞儀をして)受け取ることになっているのです。そして、受け取った名刺を眺め、相手について学ぶのです。
 受け取った名刺は、ポケットに入れたり、無造作にどこかに置いたりしてはいけません。財布でも良いですが、ほとんどの人は専用の名刺入れをを持っています。かなり大型のものもあり、基本的に誰もが持っているのです。

17.電車内で騒ぐのはマナー違反である
 日本で電車に乗ると、すぐに気がつくことがあります。それは、静かだということです。もちろん話す人もいますが、一般的にはかなり静かに話します。
 尚、電車の中で電話をかける人はめったにいません(これを日本で知っておくと便利です)。電車内という限られたスペースなので、それぞれが自制することはただ礼儀正しいだけでなく、最も健全なことなのです。すべては調和のためです。

18.でも日本人がいつも静かなわけではない
 日本人は無口で、知らない人に話しかけられない。そう思っている人が多いと思います。しかしこれは必ずしもそうではありません。
 夜遊びに出かけた際は間違いなく違います。日本人はお酒が大好きです。
 事実、お酒は日本の日常文化の大部分を占めており、騒がしいグループが居酒屋から出てきて、そこで会った知らない人たちと会話を始める姿を見るのも決して珍しくはありません。

19.AKB48とかが大活躍している
 毎日のように新しいバンドが結成される日本のポップグループは、超有利なビジネスです。
 最も有名なガールズグループのひとつがAKB48で、48人(またはそれ以上)のメンバーからなるこのグループは、カフェやテレビ番組を持ち、膨大な量のグッズを販売しています。
 J-POPシーンにはとても忠実なファンがいて、お気に入りのバンドのライブには必ず足を運び、すべての振り付けを知っていたりします。

20.入口にのれんが掛かっていたら、それは営業中の合図
 日本のレストランやカフェ、バーなどでよく目にする、入口に掛かっている”のれん”と呼ばれるカーテンには、そのきれいな見た目だけでなく理由があります。
 お店の名前が書かれていることが多い暖簾(のれん)は、店が開いていることを示すために使われるのです。
 暖簾が掛かってなければ食事はできませんよ!という、言わば営業中のサインのようなものなのです。

21.受付のスタッフがとても礼儀正しい
 日本でコンビニに行くと、レジの人にいろいろなことを言われると思ってください。
 いろいろ言っているように見えますが、実際に言っているのは単語などを超長く丁寧にしただけのものなのです。
 それらに対しては通常、返事は不要で、ただ「ありがとう」と言うだけで十分です。それも礼儀のひとつです。

22.料理の上に箸を置いたままにしてはならない
 亡くなった先祖の供養をするとき、お椀に箸を差して置くという習慣が日本にはあります。だからレストランでこのようなことをすると、変な顔をされるかもしれません。
 日本文化を知る上で知っておいて損はないマナーです。箸を使い終わったら、安全のために料理の載った皿の横に置いてください。

23.公私の区別が極端である
 日本の文化で興味深いのは、公私の区別を重要視していることです。”本音”はプライベートな考えや行動のことで、”建前”は表向きの姿、つまり”やるべきこと”なのです。
 昼は会社の中間管理職、夜はアングラ音楽家といった風変わりな二重生活を送る人だっているのです。

24.とてもよく働くのが当たり前である
 そう、これは都市伝説ではないのです。日本の労働時間は長いのです。朝早くから電車に乗り込み、夜10時まで仕事が終わらないこともあります。
 会社勤めには、武士でいうところの大名と家老の関係に近いものがあるのです。
 日本の法律に於ける労働時間は、週40時間、1日8時間となっていますが、実際には週60時間働く人も珍しくありません。その結果、「過労死」という衝撃的な現象が起こることさえあるのです。

25.夏になると伝統的な衣装を着る
 夏といえば、日本ではお祭りの季節です。夏の着物に身を包んだ女性だけでなく男性など、街は地元の人たちで埋め尽くされます。
 暑さをしのぐためにこのような格好をし、帯には扇子を差して、夏真っ盛りに皆で踊る、盆踊りと呼ばれるダンスに参加するのです。

26.専門性を重要視する
 “こだわり”という言葉には、いろんな意味があります。こだわる、こだわりがある、という意味ですが、”特化している”という意味もあるのです。
 ”完璧を求めるひたむきな姿勢”と理解すればよいでしょう。
 趣味に没頭する姿、ビジネスにおける労働倫理、職人が何十年もかけて一つの専門分野の技術を磨き上げる姿など、あらゆるものに見られるもので、これはとても刺激的です。

27.子どもには、神社にお詣りすべき年齢がある
 日本の子どもは、女の子であれば3歳と7歳、男の子は5歳(時には3歳)という年齢に、神社にお詣りすることが決まっています。
 これは少なくとも1000年以上前の平安時代までさかのぼる伝統で、貴族たちがわが子の幼年期から中年期への移行を祝ったことがその始まりです。
 毎年11月15日に近い週末に、子どもたちは伝統的な衣装に身を包み、正装した両親と一緒に神社に参拝し、お祝いをするのです。

28.生まれた年を1歳と数える伝統がある
 あまり知られていないことですが、日本の文化では誰もが実際よりひとつ歳をとっています。
 ”数え年”と呼ばれるこの制度は、毎年正月になると同時にひとつずつ歳をとっていくというものでした。
 しかし近代化に伴ない政府は1902年にこの制度を廃止しましが、あまりにも人気があったため1950年に再び法律が制定されました。

29.地震はナマズが起こすものだと考えられていた
 科学が発達し地殻変動が解明される以前は、”巨大なナマズが地底で暴れまわることで地震が起こる”と日本では信じられていました。
 その大ナマズを鎮めるのが”タケミカズチ”という神様でしたが、”地震はその神様が油断したときに起こる”と考えられていたのです。

30.フラワーアレンジメントを新たなレベルに引き上げた
 生け花とは、ただ花や枝を使うだけでなく、花と花の空間にも気を配りながら花を生けることです。まさに禅の世界です。
 それは古来より続く「洗練された芸術」の三部作、花道(花のみち)、香道(香りの道)、茶道(茶の道)のひとつなのです。

◇異文化理解がビジネスを変える理由
 これらの日本文化の特徴は、外国人にとって驚きや感動の連続です。しかし、ビジネスの場面では「驚き」だけでは済まされません。
 適切な言葉選び、敬意を表す作法、相手文化への理解は、国際的な信頼関係を築く鍵です。
 例えば、日本の「空気を読む」「お辞儀の重要性」「名刺交換のマナー」などは、外国人にとって混乱のもとにもなります。
 こうした文化の背景を翻訳やコミュニケーションで正しく伝えることが、プロの翻訳会社の大きな役割です。
 日本文化の魅力と奥深さは、外国人にとって新鮮な驚きに満ちています。>(以上「INTERBOOKS」より引用)




グローバル視点から学ぶ日本の魅力と異文化理解」と題する「日本文化の解説」を読むと、日本人でありながら改めて日本を識ことができる。外国人から日本はこのように見られている、という視点は新鮮だ。
 昨今、若い世代を中心に米国の家庭では極めて自然に日本語が入り込んでいるという。それも日本へ渡航経験のない米国人であっても、家に帰ると自然と「ただいま」と日本語で声をかけ、食事の前後には「いただきます」と「ごちそうさまでした」と言うそうだ。アニメの影響なのか日本語はかなり米国の若者世代に浸透しているようだ。

 日本語は難解な言語だと思われていたが、今ではスマホの翻訳アプリなどが普及して殆どの外国語の即時翻訳が可能になり、日本語の難度はかなり薄れている。しかし日本語の言語学上の特異性は維持されている。
 表題に「グローバル視点から」とあるが、「グローバル」とは何だろうか。そもそもグローバル(global)とは「地球規模の」「世界的な」という意味の言葉だ。国境という枠組みを意識せず、地球全体を一つの単位として捉える視点や、世界中で広く通用する状態をいう。つまり世界中の文化や民族が一つに混ざり合い溶け合う、ということだ。日本の特異性はグローバルの対極にある。

 2000年初頭からグローバリズムが世界を席巻した。グローバリズムが世界中を覆い、先進諸国の企業が事業を展開した。それは国境や民族を度外視した、企業利益のための「国際分業」論において顕著だった。
 だが21世紀のグローバリズムは経済植民地主義ではなかっただろうか。自国内の労働賃金よりも廉価な労働力を求めて、先進諸国の企業が中国やインドに企業進出したのは、確かに中国やインドに雇用の拡大をもたらしたが、それにより自国の労働者賃金は企業進出した先の労働賃金と競わされることになり、低賃金化をもたらした。グローバルの正体は自国労働者の低賃金化だった。

 引用文の最終章「異文化理解がビジネスを変える理由」は示唆的だが、しかしそうした牧歌的な場面を経済活動に求めてはならない。概して日本企業はそうではないが、他の先進諸国の企業は異文化理解など企業活動の埒外として興味を示さない。あくまでも企業利益最優先で行動して、利益が得られなくなればサッサと撤退する。
 ビジネスライクという言葉に表されているように、感情を交えず物事を効率的かつ事務的に処理する。それが出来ない経営者は失格とみなされる。企業原理基づいて行動するのが有能な経営者であって、異文化を理解する必要はない。自国の文化と慣習を進出した地域に持ち込む。千年以上もの時を経て、日本人に共有されている文化や慣習を守るのは日本国民の責任だ。企業論理に基づく「グローバル化」によって「多様性」が善であり、「移民」が善である、という刷り込みは日本の文化や慣習を破壊する方向でしかない。千年以上も培ってきた文化や慣習を次の千年に継承させる責任を、今を生きる私たちは担っている。

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