何度目の「ホルムズ海峡解放」だろうか。

<中東のホルムズ海峡をめぐりイランは対岸のオマーンとの間で新たな航路の設定がまとまり次第、公表する方針を示す一方、アメリカのトランプ大統領は「あすか、あさって開放される可能性がある」と述べ、近日中に海峡が開放されるとの認識を示しました。イラン側が近く示すとする新たな航路の設定にアメリカがどう対応するのかが当面の焦点です。

 ホルムズ海峡ではイランが封鎖を宣言し、これに対しアメリカは周辺海域で海上封鎖を続けていて、船舶が攻撃を受けるなど緊張が続いています。
 こうした中、イラン外務省のバガイ報道官は4日、対岸のオマーンと新たな航路の設定に向けて進めてきた協議について「前向きな進展を見せていると評価されている」と述べたうえで、将来的な船舶の航行の管理に必要な仕組みの構築に取り組んでいるとして、まとまり次第、公表する方針を示しました。
 これに関してアメリカのトランプ大統領は4日、記者団に対し、「あすか、あさって開放される可能性がある。大きな進展があった」と述べ、近日中にイランとの協議が進展しホルムズ海峡が開放されるとの認識を示しました。
 一方でトランプ大統領は4日に放送されたFOXニュースのインタビューで、イランが協議に応じなければ再び軍事攻撃に踏み切る可能性も示唆していて、イラン側が近く示すとする新たな航路の設定にアメリカがどう対応するのかが当面の焦点となっています>(以上「NHK」より引用)




トランプ大統領“あすか あさって ホルムズ海峡開放の可能性”」との見出しは何度目だろうか。イラン革命防衛は米軍の攻撃に疲れると「停戦協議のテーブルに着く。トランプ氏の停戦条件に応じる用意がある」と回答して「休戦」して、体力回復するとホルムズ海峡封鎖のテロ行為に勤しむ。
 こんなバカバカしい繰り返しを何度経験すれば「大規模攻撃以外にイラン革命防衛を完全沈黙させることは不可能だ」と学習するのだろうか。断言しておく、数日もしないうちにイラン革命防衛隊がホルムズ海峡を航行中の船舶にドローン攻撃を仕掛けるだろう。彼らにとってイラン原油利権は生存にかかわる重大事だ。そのためにはホルムズ海峡航行の自由を人質に取って世界を脅すしかないのだ。

 イラン革命防衛隊は停戦協議に入る前提として、まずは米軍がホルムズ海峡封鎖を解くように要求している。そうすれば武器・弾薬を満載した、他国の船籍に偽装した中国貨物船がイランの港に入港できる。
 ただイラン革命防衛隊からの支援が途絶えたためか、ハマスは「武装解除する」と申し出た。ただしイスラエル軍がガザから撤退するのが条件だという。なぜ武装解除した武器弾薬をイスラエル軍に引き渡さないのだろうか。イスラエル軍がガザから撤退したら、あるいは武装解除しないでガザの地下壕を復旧してハマスが兵力を増強しないとも限らない。

 プロレスのヒール(悪役)が反則技でさんざん対戦相手を苦しめ、反撃されて劣勢になったなら大袈裟に「打撃を被った」とジェスチャーして、善玉が攻撃を手を緩めた隙に反撃に転じる、という「プロレスごっこ」をテレビ観戦で何度も見てきた。日本人なら大袈裟なジェスチャーはしないし約束は厳守するが、外国人は相手を欺くことなど戦術の一つでしかないし、「覚書」などの約束は自己都合で何とでもなることでしかない。
 そもそもホルムズ海峡封鎖は国際海域に対する重大な侵害だ。その違反行為に対して米軍が攻撃したなら、米国が呼びかける「停戦」を受諾するかのように振舞い、米軍が攻撃の手を緩めている間に体力を回復して再び「ホルムズ海峡を封鎖する」と宣言する。まさにプロレスのヒールの振る舞いそのものではないか。

 何度目のホルムズ海峡封鎖の開放だろうか。ただし今回も「先に米軍が封鎖を解け」と条件を付けている。停戦協議に向けた動きが本物なら、どちらが先に封鎖解除しようが問題ないはずだ。
 もとより、イラン革命防衛隊は米軍が信頼できないのだろうが、米軍もイラン革命防衛隊を信頼の足りる「軍組織」だとは思っていない。まだまだ停戦協議まで紆余曲折があると見なければならないだろう。

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