イランの核開発施設は確実に甚大な被害を受けた。
＜ ヘグセス米国防長官は２６日、イランが米軍の空爆前に濃縮ウランを移動させた可能性を示唆するいかなる情報も認識していないと言明した。
米空軍のイラン電撃爆撃で核開発施設に甚大な損害を与えたとするトランプ氏の発表に対して、米国マスメディアCNNが否定的な報道をしている。その報道に対して「米国防長官、イランの濃縮ウラン移動情報認識せず トランプ氏「何ら移動なし」」とホワイトハウスは再び発表した。
ヘグセス長官は「私が確認した限りでは、（濃縮ウランが）本来あるべき場所になかった、もしくは移動されたといった情報は存在しない」と述べた。
トランプ大統領も自身のソーシャルメディアへの投稿で、イランの「核施設外に持ち出されたものは何もない。時間がかかり、危険すぎる。非常に重くて移動は困難だ」と述べた。ただ、何ら証拠は示していない。
ホワイトハウスのレビット報道官も、米軍が空爆で標的とした３施設いずれからも濃縮ウランが排除された兆候はないと述べた。
また、トランプ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相の訪問にオープンとも明らかにした。
複数の専門家はこれまでに、イランが兵器級に近い高濃縮ウランの備蓄を２２日未明の攻撃前にフォルドゥから移動させ、イスラエルや米国、国連核査察官らが知らない場所に隠している可能性があると警告。マクサー・テクノロジーズの衛星画像で１９日と２０日にフォルドゥで「異常な活動」が見られ、施設の入口付近に長い車列ができていたと指摘する。イラン高官筋も、濃縮度６０％のウランの大部分が米国の攻撃前に非公開の場所に移送されたとロイターに明かしている。
英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が２６日報じたところによると、欧州連合（ＥＵ）首脳らはイランが米国の攻撃前にフォルドゥからウランを移動させ、高濃縮ウラン備蓄はほぼ無傷のままと確信しているもよう。米軍の攻撃時、高濃縮ウラン約４００キロの備蓄はフォルドゥに集中していなかったと、欧州首脳らは考えているという。
ヘグゼス長官はこうした主張を否定。さらに、米軍の空爆に関する米情報機関の初期的な分析として、イランの核開発計画の中核部分は破壊されず、計画を数カ月遅らせる程度にとどまった可能性が高いという報道について、メディアが米軍の攻撃の成功を軽視していると非難した。
さらに、証拠は示さなかったものの、メディアに「反トランプ偏向」が見られると批判。「トランプ氏に成功してほしくないから反対を唱えるのは、あなた方のＤＮＡや血に染み付いている」とし、「われわれの勇敢な男女が成し遂げたことの多くの側面が、報道陣の憎悪によって損なわれている」と述べた＞(以上「REUTERS」より引用)
トランプ大統領も自身のソーシャルメディアへの投稿で、イランの「核施設外に持ち出されたものは何もない。時間がかかり、危険すぎる。非常に重くて移動は困難だ」と述べた。ただ、何ら証拠は示していない。
ホワイトハウスのレビット報道官も、米軍が空爆で標的とした３施設いずれからも濃縮ウランが排除された兆候はないと述べた。
また、トランプ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相の訪問にオープンとも明らかにした。
複数の専門家はこれまでに、イランが兵器級に近い高濃縮ウランの備蓄を２２日未明の攻撃前にフォルドゥから移動させ、イスラエルや米国、国連核査察官らが知らない場所に隠している可能性があると警告。マクサー・テクノロジーズの衛星画像で１９日と２０日にフォルドゥで「異常な活動」が見られ、施設の入口付近に長い車列ができていたと指摘する。イラン高官筋も、濃縮度６０％のウランの大部分が米国の攻撃前に非公開の場所に移送されたとロイターに明かしている。
英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が２６日報じたところによると、欧州連合（ＥＵ）首脳らはイランが米国の攻撃前にフォルドゥからウランを移動させ、高濃縮ウラン備蓄はほぼ無傷のままと確信しているもよう。米軍の攻撃時、高濃縮ウラン約４００キロの備蓄はフォルドゥに集中していなかったと、欧州首脳らは考えているという。
ヘグゼス長官はこうした主張を否定。さらに、米軍の空爆に関する米情報機関の初期的な分析として、イランの核開発計画の中核部分は破壊されず、計画を数カ月遅らせる程度にとどまった可能性が高いという報道について、メディアが米軍の攻撃の成功を軽視していると非難した。
さらに、証拠は示さなかったものの、メディアに「反トランプ偏向」が見られると批判。「トランプ氏に成功してほしくないから反対を唱えるのは、あなた方のＤＮＡや血に染み付いている」とし、「われわれの勇敢な男女が成し遂げたことの多くの側面が、報道陣の憎悪によって損なわれている」と述べた＞(以上「REUTERS」より引用)
米空軍のイラン電撃爆撃で核開発施設に甚大な損害を与えたとするトランプ氏の発表に対して、米国マスメディアCNNが否定的な報道をしている。その報道に対して「米国防長官、イランの濃縮ウラン移動情報認識せず トランプ氏「何ら移動なし」」とホワイトハウスは再び発表した。
もちろん米軍は戦果を誇りたいが、誇大に宣伝する必要はない。なぜなら世界最強の偵察衛星で絶えず米国の関心ある地域や施設を監視しているからだ。イランが核開発している施設が何処にあって、どれほどの研究者や作業員が出入りしているか、確実に把握している。
そうした情報を検討して、バンカーバスター・ミサイルの攻撃目標を決定したはずだ。そして攻撃直前にイラン政府に核開発施設を爆破する、と警告したはずだ。だからイラン政府が「濃縮ウランは別の場所に移したから核開発に関する被害は軽微だ」と発表したのはフェイクだ。なぜなら濃縮ウランは現金のようにアタッシュケースに入れて簡単に運べるようなものではないからだ。
それ相当の大人数の作業員が核開発施設周辺で動き、大型トレーラーが放射能隔壁などで厳重に梱包された濃縮ウランを運ばなければならない。それこそ偵察衛星の目を掻い潜ることはあり得ない。だから濃縮ウランを別の場所へ移した、とするイラン当局の発表は嘘だ。
そしてCNNのニュースソースが何処か知らないが、「当方の被害は軽微だ」と発表するのは爆撃された側の常套手段だ。これまで先進諸国を脅す最大のカードとして核開発カードを存分に利用して来たイラン当局が、手の内から核開発カードが消滅したと認めることなど決してないことは容易に想像できる。
CNNがイラン当局のフェイクを世界に拡散する手段に使われた、と見る方が自然だ。もちろんCNNはニュースソースを明らかにしないが、真偽のほどは近いうちに判明するだろう。それはイランがIAEAの査察を受け入れるか否かで決まる。米国マスメディアが米空軍の攻撃が成功か否かを報じるまでもない。
日本のテレビ・コメンテータが米軍によるイランの核開発施設に対する爆撃は「国家主権の侵害だ」と批判している。確かにイランは国家であり、国家に主権があるのはその通りだ。しかしイランは核開発をしているテロ支援国家だ。国際社会に対して脅威を与えるイランの本質・核開発施設を限定的に爆破したのは、国際社会に対する脅威を取り除くことだ。
バンカーバスター・ミサイルを発射した米軍がイランの国家主権を侵害したのは事実だが、その前にイランは全世界の安全を侵害しようとしている。その企てを挫くのにイランの国家主権の尊重など問題外だ。物事の鼎の軽重を判断できないコメンテータが極めて情緒的な発言するのにはウンザリする。