連合オバチャンの好き勝手に掻きまわされるポン太。

<ジリジリと下がり続ける岸田文雄首相(66)の内閣支持率は10%台(時事通信が実施した世論調査)に突入。いよいよ岸田政権に黄色信号が灯っているが、ある人物のひと言が波紋を呼んでいる。

 連合の芳野友子会長(58)が、12月21日の記者会見で「共産と一緒に立民が何か行動を起こすことに対して懸念を示している」と述べ、立憲民主党に対し、野党統一候補擁立を目指す「市民連合」が仲介する共産党との会合には、今後参加しないように求めた。
「48の産業別組織と約700万人の組合員をたばねる中央組織『日本労働組合総連合会』(連合)の8代目会長に芳野さんがなったのは2021年10月6日。就任会見で、2021年10月30日に投票日を控えた衆議院選挙での立憲民主党と共産党との共闘を露骨に批判。衆院選では自民党が圧勝し、自民党の選対委員長に『連合会長が共産党(との共闘)はダメよと、そんな話をしていたこともあって勝たせていただいた』と言われる始末。その後も、芳野会長は共産党への嫌悪を隠すことはありません。彼女の野党共闘を拒否することでもっとも喜んでいるのは、政権をひっくり返されることを恐れる岸田首相はじめ自民党でしょう」
 労働運動アナリストの早川行雄さんが解説する。
「1989年に旧社会党系の日本労働組合総評議会(総評)と、民社党の全日本労働総同盟(同盟)など統一してできた連合は、結成以来『反自民・非共産』を組織原則して掲げています。共産党とは戦後の労働運動の歴史のなかで対立してきたこともあり、相いれない部分が残っていることは確か。しかし、その前提として反自民があり、連合が目指すのは政権交代でした。ところが、芳野会長は与党とは是々非々でやると明言。これでは政権交代という目標を棚上げして、『反共産・非自民』へと変更したと思われてもしかたありません」

なぜ、芳野会長の共産党をそこまで毛嫌いするのだろうか?

「芳野会長は、高校卒業後、ミシン大手『JUKI』に就職。1年後に組合活動に参加しました。そこで共産党系の組合に対する批判的な指導をずっと受けていたことが、反共産の根幹だと思います。すぐに労働組合の専従になり先輩たちから指導を受けたのでしょう。その先輩たちというのが富士政治大学で“反共教育”を受けてきた人たち。労働活動を通じて芳野会長の“共産党アレルギー”が生まれ、徐々に膨らんでいったのです」
 富士政治大学校は、西村栄一元民社党委員長によって1969年に設立された富士社会教育センター内に、労働組合向けの研修機関として設置。合宿研修では職場で共産党の活動家と渡り合うための論争技術の習得や精神の鍛練に重きが置かれたという。
「芳野会長は、富士政治大学には行っていないと言っていますが、毎日新聞(2021年12月26日)のインタビューで〈組合役員になると共産党系の組合と闘った過去を学んだり、相手から議論を仕掛けられたらどう切り返すかというシミュレーションをしたりした〉と答えています。また富士社会教育センターから講師を招いて指導を受けたことがあることを話しており、富士政治大学校の影響を強く受けていたと考えられます。
 ちなみに、富士政治大学校を運営する富士社会教育センターの理事には『日本会議』の田久保忠衛氏会長(杏林大学名誉教授)、『新しい歴史教科書をつくる会』の高池勝彦会長が名を連ねていて、かなり労働右派の集まりになっているという声も聞こえます」
 一方で、芳野会長は「反自民」という連合の組織原則から踏み外しているような自民党への接近ぶりが目立つ。2022年2月には、小渕優子組織運動本部長との会食を皮切りに、麻生太郎副総裁と酌み交わすなど自民党との間合いをつめてきた芳野会長。2023年10月5日には、都内で開かれた連合の定期大会に、岸田首相が自民党政権下の首相として16年ぶりに出席するなど政権与党との蜜月ぶりが波紋を呼んでいる。
「2022年4月に自民党の『人生100年時代戦略本部』で講演したことで、連合内では『軽率過ぎる』『自民党に都合良く使われている』という意見も出ましたが、芳野会長は意に介することはありませんでした。2023年3月に政府、労組、経済界の代表による『政労使会議』を行った際も『トップが話し合うことは重要だ』と話していますが、政権にすり寄っていく労働右派と観られても仕方がありません」

芳野会長をここまで自民党に寄り添うのには、若いころの成功体験があるのかもしれない。
 1988年にJUKIの中央執行委員として、会社では結婚や妊娠・出産退職が当たり前だったが、育児・介護休職制度を導入しようと運動を始めたときの経験をこのように語っている。
〈ただ男性組合役員からは“女性の幸せは良き妻、良き母になること”と言われてしまって。1年目は要求項目に入りませんでした。(中略)次の年に要求項目にいれてもらったんです。すると経営者から即OKが出ました。組合の壁より、会社の壁のほうが低かった(笑)。〉(週刊朝日 2022年3月25日号)
「芳野会長は『自民党を支援するつもりはない』と会見で語っていますが、連合関係者のなかには“誰が信じるか”という声も少なくありません。協調していけばうまくいくという錯覚に陥っているかもしれませんが、このまま芳野会長の暴走を許してしまうと連合がバラバラになってしまう、と思っている関係者も多くいます」
 2023年10月には、再任され、2期目に入った芳野会長。彼女の一挙手一投足がこれからも気になる。>(以上「女性自身」より引用)




 「岸田内閣崩壊の好機に野党共闘を拒否する連合・芳野友子会長“共産党嫌い”の原点」との見出しの読み物が「女性自身」に掲載された。連合が組織を拡大し、すべての労働者のために働く者の権利拡大を目指すのかと思っていたが、芳野氏は経済団体に叩頭する自民党総理大臣と同じ発想に転じてしまったようだ。
 権利獲得のために闘わない労働組合に存在意義があるのだろうか。なぜ労働者諸氏は給与から組合費を天引きされるのか。それは専従組合員の暮らしを助け、彼らが経営者や政治権力者たちと会食するためなのか。

 芳野氏は政府委員がお好きなようだ。猟官でもしているかのように各種政府委員に就任している。芳野氏は連合会長という肩書だけではご不満なのだろうか。
 共産党を忌み嫌う理由は何だろうか。芳野氏の現役時代でも激しい労働闘争を共産党と演じていただろうか。芳野氏は国労と動労の対立が終息した頃に労働組合に入った世代ではないだろうか。いかなるトラウマが共産党にあるというのだろうか。

 政権交代するには労働者が一丸にならなければダメだ。働く者が権利を声高に叫ばない限り、大人しい羊は羊飼いによって毛を刈られるだけだ。
 連合は700万人もの組合員を擁する大きな団体だが、それでも創価学会の信者800万には及ばない。野党は連合頼みの選挙を止めて、ボランティアを公募して選挙に臨む習慣を身に着けよう。そうして野党は基礎体力を鍛えて、フットワークを自ら身に着けよう。そうしない限り、連合のオバチャンによって気紛れな好き勝手に掻きまわされるだけだ。

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