ハマスの最高指導者は何処で何をしているか。

＜米国防総省は２１日、地上配備型ミサイル迎撃システム「高高度防衛ミサイル（ＴＨＡＡＤ）」と追加の防空システム「パトリオット」大隊を中東に配備すると発表した。同地域で米軍への攻撃が増加していることを受けた。

　イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を受けて地域の緊張が高まる中、米政府はイランを後ろ盾とする組織の動きに警戒を強めている。
　オースティン国防長官は声明で「イランとその代理勢力による中東各地での最近の緊張激化についてバイデン大統領と詳細を協議した結果、本日、地域における国防総省の態勢をさらに強化する一連の追加措置を指示した」と述べた。
　追加部隊に派遣準備を進めるよう命じたことも明らかにした。人数は不明。国防総省は既に約２０００人を準備態勢に置いている。
　オースティン氏は「これらの措置は地域の抑止力を強化し、地域における米軍の戦力保護を強化し、イスラエルの防衛を支援する」と述べた＞(以上「REUTERS」より引用)

　昨日、地中海に展開している米空母打撃群の駆逐艦がレバノン方面からイスラエルー向けて発射されたミサイルを撃墜したと報じるニュースがあった。レバノンに拠点を置くテロ組織ヒズボラが発射したものと思われる、という。

　ヒズボラが組織を維持しテロ行為を継続するには資金源と武器の供与が不可欠だ。その両方を提供している国があるからテロ集団が勢力を維持し、資金の供与を得るためにもテロ行為を継続しなければならないのだろう。

　資金源と武器の供与をしているのはイランではないかと云われている。そういえばイランはウクライナに侵攻したロシアに大量の攻撃・自爆型ドローンを供与している。そうした武器の供与とイスラム教の教義がどのように合致するのだろうか。

　イランの政体はイスラム共和制で、統治しているのは宗教指導者アリー・ハーメネイー師だ。イランには議会もあって. 一院制となっていて議長はモハンマドバーゲル・ガリバーフ氏が就任している。人口の 98％がイスラム教徒であり、その内訳は 89％がシーア派、および 9％が スンニー派だ。中東では百年戦争と云われた十字軍との戦いが中世以来続いているのだろうか。

　日本のニュースではガザ地区の爆破され瓦礫と化した市街地や被災した人々が映像として報じられている。いかにもイスラム教徒・アラブ人はユダヤ教徒・イスラエルによって虐げられているかのような印象操作をしている。しかし今回の戦争の発端はガザ地区に拠点を置くハマスが周到に準備したテロ行為で、イスラエルで開催されていた音楽祭を急襲したことによる。同時に国境の下を掘り進んだ無数のトンネルから千人以上ものテロ戦闘員がイスラエル市街地に侵入して市民を殺害し拉致したこと発端になっている。

　イスラエルがガザ地区を攻撃したのが「悪」のように報じるのは間違いだ。当然ながらイスラエルは自衛権を行使したに過ぎない。そしてイスラエルはハマス掃討のためにガザ地区へ地上軍を投入するため、ガザ地区市民に南部へ避難するように警告した。しかしハマスは市民を人盾として利用するために市民が南部へ移動するのを邪魔していて、なかなか避難できないでいる。

　パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスは統一した軍服を着用しているのではなく、便衣兵として市民に紛れて攻撃して来る。とうてい「軍」と呼べる代物でない。しかもハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏はガザ地区から1800㎞も離れたカタールで五星の豪勢な暮らしを送っているという。彼の私有財産は40億ドルを超えているという。

　それがテロ集団を率いている男の実態だ。彼はイスラム組織ハマスの最高指導者を名乗っているが、その豪勢な暮らしとイスラム教の教義とどのような整合性を持つというのだろうか。マホメッドは宗教指導者は豪勢な暮らしを送りつつ、一般信徒たちには「聖戦」で死ねと教えているのだろうか。コーランによるイスラム教の真髄は「平和の宗教」であり、預言者モハメッドの使命は平和を全世界に広げるということではないのか。

　いやハマスやヒズボラといったテロ組織はイスラム教を騙る破落戸(ゴロツキ)集団でしかない。彼らは銃や爆弾を所有してノウノウと遊び暮らし、反抗するアラブ人たちを処刑して時々思い出したようにユダヤ教徒やキリスト教徒にテロ行為を働く。それが彼らの「仕事」だ。命を懸けているだけに、その報酬も莫大で、最高指導者はカタールで五つ星の暮らしを送っている。

　独裁者の正体とは概ねそのようなものだ。宗教を身に纏おうが共産主義を身に纏おうが、愛国者を身に纏おうが、それらは暖衣飽食するための意匠でしかない。つまり自動車のエンブレム程度のものでしかなく、自動車本体は富を収奪される国民であり地地域住民だ。ハマス支持するアラブ人は目を醒まさなければならない。ヒズボラを支持するイスラム教徒はマホメッドの教典をもう一度読み返すべきだ。そこには「平和に暮らせ」と書かれているはずだ。