共同宣言なしが日韓首脳会談の最善の結論だ。

＜日韓首脳、共同宣言見送り　韓国高官「時間足りず」
　韓国大統領府高官は１５日、日韓首脳会談後の共同宣言は見送ると明らかにした。１０年以上、日韓関係が冷え込んできた上、いわゆる徴用工判決のあった２０１８年以降、一層双方の不信感が強まったとし、本格的な初会談に合わせて「これまでの立場を整理し、文言を調整するには時間が足りなかった」と説明した。
　一方、「韓日の新しい未来を開く構想や合意事項を協議する準備委員会を新設する可能性もある」とし、次回の首脳会談での共同宣言発表に期待を示した＞(以上「産経新聞」より引用)

　日韓首脳会談が本日(3月16日)行われるが、共同宣言は見送られるという。韓国と関わると碌なことはないから、ホッと胸を撫で下ろす。日本国民にとって韓国とは何という国だろうか。

　ただ韓国世論が1965年に締結した二国間条約を承知の上で、韓国政府が示した「妥協案」に対して反対する意見が6割近くに達している、というのなら考えは少しばかり違って来る。なぜなら元徴用工問題は韓国の内政問題であって、日本政府と協議すべき事柄ではないからだ。しかし現実は全く異なり、「妥協案」に反対するのは「すべて日本が支払うべき」とするから反対している。それでは真の解決にはならない。よって、日本政府は厳しく突き放すしかない。

　繰り返すようだが、元徴用工問題は1965年の日韓請求権協定で解決済みだ。国際条約で解決した問題を韓国民が日本企業相手に裁判を起こし、それを国際条約を無視した形で大法院が認めるという、無茶苦茶な「法治国家」の様相を呈している。

　国際条約よりも国内法が優先する国を相手に、いかなる共同宣言も意味を持たない。さらに韓国政府は提示して来た「妥協案」なるもので日韓関係を正常化し、それを前提として貿易ホワイト国待遇を復活させ、さらに日韓通貨スワップを復活させようと目論んでいる、というから厚かましいというしかない。元徴用工問題とホワイト国問題と日韓通貨スワップとは一連の問題ではなく、それらは元徴用工問題とは別次元の話だ。

　韓国は戦後だけでも日本にどれほど迷惑をかけていると思っているのだろうか。嘘八百の慰安婦問題を世界中に大宣伝して日本国家と国民を貶め、米国やドイツなど世界各国に「慰安婦像」を設置して回った。それだけではなく、日本政府が何度かに渡って貸し付けた借金を一銭も返していないではないか。

　過去をキチンと償って清算して謝罪すべきは、韓国政府と韓国民ではないか。そもそもファンタジー捏造韓国史を国民に教えている間は日韓関係を正常化することは困難だ。なぜ同じ日本が併合した国で台湾が親日で韓国が反日かを、韓国民は考えたことがないのだろうか。それは真実を国民に教えているか、嘘を国民に教えているか、の違いだ。日本併合時代を「日帝植民地支配時代」と呼ぶ朝鮮人とは、いかなる話し合いをしても無駄だ。

　かつて安倍氏が節を曲げて「最終合意」とした慰安婦問題の解決を図ったことがあった。しかし、それも無駄だった。数年と経たずして韓国民は慰安婦問題を蒸し返して「謝罪」と「賠償金」のお代わりを求めて来た。

　そもそも慰安婦問題は「歴史上なかった」と韓国民が認識するまで、安倍氏は最終合意すべきはなかった。慰安婦とは戦地の兵隊相手に商売した売春婦でしかない、という事実を韓国民が認識するまで、慰安婦問題解決として一切の話し合いのテーブルについても無駄だ。

　同様に、徴用工問題は1965年に日韓政府間で条約を締結して当時としては破格の賠償金を韓国政府に支払っていることを、韓国政府は韓国民に説明すべきだ。そうした僅か半世紀ほど以前の歴史的事実すら正確に認識していない韓国民の知的レベルとはいかなるものか、疑わざるを得ない。

　それが韓国の歴史教育に起因しているとしたら、韓国の歴史教育を一日も早く是正し、真実の韓国史を韓国民に教えるべきだ。さもなくば韓国民は真実から遊離したファンタジー国民として世界は認識するだろう。

　前回のIMF管理に陥った韓国を助けたのは日本政府だったが、現在デフォルト寸前の韓国経済を日韓通貨スワップ協定を締結して助けて欲しい、というのなら、韓国政府は正直に前回の国家破綻時に日本が救済したことと、今回も日本政府にすがるしかない事態に陥っていることを正直に韓国民に説明すべきだ。

　そうした事実を韓国民に伏せたまま、韓国政府が大嘘を国民に吹き込むだけに終わる愚を、日本政府は決して繰り返してはならない。日本の国家と国民にとって、韓国が無くなったとしてもいささかも痛痒を感じない。日韓首脳が会談して、二度の昼食を奢ってあげて、何もしないでお引き取り願うのが日本にとって最善の対処法だ。