バイデン氏が「民主主義の勝利だ」とニヤニヤしたのは「選挙制度の勝利だ」と言うべきを間違えたのではないか。

＜ アメリカ中間選挙2022
　アメリカの中間選挙は開票開始から3日がたつ中、連邦議会の上下両院ともに大勢は依然として判明していません。議会上院は残る2議席のうち南部ジョージア州では決選投票が行われることから、西部ネバダ州の勝敗の行方が当面の焦点となっています。

　アメリカで8日に行われた連邦議会などの中間選挙で、ABCテレビは11日、議会上院について新たに西部アリゾナ州で与党・民主党の候補の当選が確実になったとして、民主党が49議席を確保する見通しになったと伝えました。

これに対して、野党・共和党は49議席を確保する見通しとなっています。
　上院の定数は100で、主導権を握るために必要な議席数は、▽民主党は議長を兼務するハリス副大統領が1票を投じることができるため50議席、▽共和党は過半数の51議席で、民主党は、あと1議席で上院の主導権を維持することになります。
　残る2議席のうち、南部ジョージア州は来月、決選投票が行われることから、西部ネバダ州の勝敗の行方が当面の焦点となっています。
　AP通信によりますと、ネバダ州では日本時間の12日午後2時現在で推定の開票率は94％、▽民主党の現職の得票率は48％▽共和党の新人は49％で両候補が激しく競り合っています。
　一方、議会下院について、AP通信は、これまでに▽民主党の201人、▽共和党の211人の当選が確実になったと伝えていますが、いずれも過半数の218議席には届いておらず、開票開始から3日がたつ中、上下両院ともに大勢は判明していません＞(以上「NHK」より引用)

　今日は11月13日だ。米国中間選挙の投開票があったのは11月8日だった。既に五日も経過しようとしているが、未だに上院も下院も議席数が確定していないという。

　米国の選挙制度だから日本国民の私が口を挟みたくないが、「一体何をしているのだろうか」と懐疑の目を向けざるを得ない。米国の民主主義は大丈夫なのだろうか、と。

　バイデン氏は「民主主義の勝利だ」とニヤニヤしながらインタビューに応えていたが、どこが民主主義の勝利なのだろうか。投開票から五日が経過しても、未だに全議席が決まらない選挙の何処が民主的だというのだろうか。

　有権者(米国の場合は「登録した投票人」)が本人確認して、投票箱に投票し、それを不正なく選挙人が開票して数を数えればO.Kだ。そこに複雑怪奇な手続きや煩わしい高等技術が入り込む余地など何もない。なぜ投開票にこれほど時間がかかるのだろうか。

　しかも今回だけではない。2020/11/3米大統領選でも無様な投開票が演じられた。それから二年もあったにも拘わらず、抜本的な改善が見られないまま、今回の中間選挙でも同様のドタバタぶりを見せている。

　米国民はこれほど無能揃いだったのか。簡単な投開票の作業すら満足に出来ない連中が「民主主義の根幹」に関わる選挙の投開票に従事しているのは驚愕すべきだ。そして投開票の公正さすら担保できない州知事や州務長官、さらには州議会議員諸氏の無能さには恐れ入る。彼らは民主主義の根幹にかかわる選挙を何と捉えているのだろうか。

　ことに2020/11/3米大統領選でドタバタを演じた「接戦州」の選挙関係者は前回大統領選の失態を挽回すべく選挙の仕組みを改善したのだろうか。それともドタバタが演じられた方が選挙結果に手を入れられると判断した連中が、選挙の仕組みをより複雑にしてドタバタが起きるのを画策していたのかも知れない。

　果たして「接戦州」でドタバタが演じられている。2020/11/3米国大統領選挙の開票時に起きた「バイデンジャンプ」が中間選挙でも起きている。その原因を「郵送票」がカウントされたからだ、と選管は説明しているようだが、郵便投票に「疑惑」の目が向けられているにも拘らず、少しも改善しないのは何故だろうか。郵便投票が有権者の完全な本人確認の下に投票される保証はどこにあるというのだろうか。それこそ投票用紙を一括して「有権者」から購入し、投票しないとも限らないではないか。郵便投票が不正の温床になりかねない、と指摘されたにも拘らず、少しも改善されなかったのは何故だろうか。

　確実な本人確認を実施するために、郵便投票は禁止すべきだ。あくまでも有権者と確認された本人が確実に投票し、公明正大な環境下で開票し集計すべきだ。ドミニオン投票機など使用しても、開票作業に数日を要してもなお得票数が確定しないとは如何なる事だろうか。

　すべて人が数えた方が早くて確実ではないだろうか。断じて選挙に不正があってはならない。バイデン氏が「民主主義の勝利だ」とニヤニヤしたのは「選挙制度の勝利だ」と言うべきを間違えたのではないか。それとも米国民は投票用紙を数えることが出来ないのだろうか。