テドロス氏の再選はあり得ない。

＜世界保健機関（WHO）の事務局長選挙に、現職のテドロス・アダノム氏（56）が再選を目指して立候補した。WHOが29日、明らかにした。候補者はほかにいない場合でも来年5月の年次総会で加盟国による投票がある。当選するかは、新型コロナウイルスの起源を探る次の調査計画に反発する中国の動向がカギを握りそうだ。

　加盟国による候補者の推薦は9月下旬に締め切られ、この日、立候補の情報が開示された。エチオピア出身のテドロス氏は少数民族のティグライ人。母国での政府軍とティグライ人中心の政党との軍事衝突を巡り、エチオピア政府との関係が悪化しており、同国政府は擁立に消極的とされた。候補者の推薦は自国民に限られないことから、欧州やアフリカなどの28カ国がテドロス氏を推薦していた。 

　テドロス氏は2017年、アフリカから初めて事務局長に就任。新型コロナ対策が最大の課題だ。

 　ワクチン普及に取り組む「Gaviワクチンアライアンス」などと、コロナのワクチンを共同購入して途上国に供給する国際的枠組み「COVAX（コバックス）ファシリティー」を設立。先進国と途上国の接種の格差解消を訴えている。

 　一方でテドロス氏は、新型コロナが世界的に流行し始めた当初、中国の対応を激賞した。国際社会から中国の「情報隠し」への疑念が広がっても態度を変えなかったことで批判を受けた。

 　その後は中国と距離を置き、WHOによるコロナウイルスの再度の起源調査の実現に向けて、中国側に必要な全データの公開や現地調査を要求。中国側から「政治的な動きだ」と反発を受けている＞(以上「朝日新聞」より引用)

　WHO事務局長テドロス氏はいかなる経歴があるにせよ、武漢肺炎の世界的パンデミックを阻止できなかった点だけで失格だ。しかも昨年一月の感染が中国内に止まっていた時点で中国へ「調査」に訪れ、感染源の武漢を訪れることもなく、北京で中共政府から提供された資料だけに基づいて「人-人」感染はないと発表した。

　2月初旬の春節で百万人単位の中国人が海外へ観光旅行へ出掛け、世界的パンデミックとなった。テドロス氏の失態はWHO事務局長としてあり得ない。彼は自ら辞任して責任を取るべきだった。

　中共政府の影響力が国連の様々な機関に及び、公正さを欠く首を傾げざるを得ない判断を少なからず見受けるようになっている。いや中国だけではない、CO2温暖化などという地球規模の気候変動では無視すべき誤差以下の変動要因でしかないCO2濃度上昇を「大問題」として、人類の文明進化まで捻じ曲げようとしている。

　温暖化論者の云う通りだとして、地球温度が2~3°C上昇したとして、何が問題なのだろうか。それ以上の温度変化を地球は過去に何度も経験している。それにより人類は消滅していないし、多様な生物も絶滅していない。むしろ温暖化があるとすれば、それは食糧増産に資すると予想されている。

　しかも資料によると、米国の熱波が(地球温暖化により)多発しているのか調べたら1900年と同じだったという。米国のハリケーンが多発しているのかというと、100年前と同じだったし、世界的な洪水が多発しているのかというと、過去70年で何ら変化はないという。そして温暖化によりグリーンランドの凍土が溶けているのかというと、80年前と同じだという。

　それらの事実を資料に基づいて報道することなく、災害のセンセーショナルな画像を切り取ってマスメディアが繰り返し報道することによって国際世論を洗脳している。文明の発展により人類が辿り着いた特殊合金や鍛造技術などの成果をすべて破壊する、産業界の構造的破壊を温暖化利権者たちは行おうとしている。人類進化にもたらす多大な損失を根拠のないCO2温暖化という呪文でやらかそうとしている。まさに集団ヒステリーと呼ぶべき状況を人類は日々目撃している。

　民主主義という物事の決定原理を巧みに利用して、中共政府や特定の組織が多数派工作やプロパガンダを流して国際世論を誘導し、民主主義的な「多数派工作」を仕掛けて科学的でない世界へ人類を導いている。その極端な例がWHO事務局長・テドロス氏だ。

　多数さえ握れば何でもできる、という民主主義の最大の欠陥に目を付けた中共政府は国際機関で多数派工作を常に行っている。国際援助でさえ、中共政府は国際機関での影響力の拡大に利用している。記事ではテドロス氏が「当選するかは、新型コロナウイルスの起源を探る次の調査計画に反発する中国の動向がカギを握りそうだ」とある。いや次の調査計画の動向ではなく、最初の現地調査が世界的パンデミックを引き起こした責任をテドロス氏は取るべきだ。再選などあり得ない。