中国民に見る洗脳教育の究極。
<フォロワーが200万人にのぼる中国の軍事ユーチューバーが、日本が中国の台湾統一を軍事的に妨害すれば核爆弾を使用すべきだと主張した。この動画は2日間で200万ビューを超え、1万件以上の賛成コメントが付いた。
「六軍韜略」というIDの中国ユーチューバーは11日、動画プラットホーム「西瓜視頻」に「台湾統一に日本が軍事的に関与すれば『核打撃日本例外論』を出すべき」と題した5分44秒の映像を載せた。 中国の6大軍種の陸・海・空・ロケット・戦略支援部隊・武装警察部隊を通称するようなIDの「六軍韜略」は自身を「軍事分野の有名創作者」とし「地球村観察、軍事分析、国際情勢評論、戦争歴史解説、英雄賛歌」を扱うと紹介した。昨年11月に開設し、約130件ほどの動画を載せ、各5万件-2000万件のビューを記録しているパワーインフルエンサーだ。
問題の映像は「日本が中国の国内事務に軍事的に関与すれば、大陸の台湾統一を含め、必ず日本に核兵器を使用し、無条件に投降するまで引き続き使用を続けるべきであり、その間、平和談判はない」と主張する。検閲が厳格な中国で「核打撃日本例外論」が削除されない点が注目される。最近、日本の麻生太郎副総理兼財務相ら日本の政界で、台湾軍事介入論など強硬発言が増えていることへの中国当局の対応という解釈も出ている。
映像は「中国は60年前、非核保有国に核兵器を使用しないと誓ったが、日本が台湾防御に協力して中国の統一を防げば、中国は国際的な承諾を違反する理由を持つことになる」とし「日本が台湾防御を放棄するまで核攻撃を終えてはいけない」と強調した。 また、映像は日本人の反中感情を日本の政界の問題とした。
「六軍韜略」は「安倍首相が執権し、菅義偉首相が引き継ぎながら極右反中路線の道を進み、新軍国主義が日本に蔓延した」とし「日本の高位層が中国の崛起を恐れて絶えず中国に墨を塗り、日本の一般民衆が高位層の誤った指導と影響を受けて中国に悪い感情を抱く日本人が80%を占めた半面、中国民衆の日本に対する悪い感情は40%にすぎない」と主張した。
続いて「日本はすでに中国に戦争を宣言する国民的な基礎を固めた。現情勢が続けば、日本が甲午戦争(日清戦争)をまた起こす可能性が高い」とし、日本発の戦争の可能性に言及した。 映像は「日本核打撃例外論」と共に領土紛争中の尖閣諸島(中国名・釣魚島)と沖縄まで核攻撃の過程で返還されるべきだと主張した。
「中国は日本に限り世界に核兵器を使用しないという誓いの例外とし、日本と世界各国に厳重に警告しなければいけない」とし「日本が台湾統一を含む中国の国内事務に干渉すれば、無条件に投降するまで核兵器を使用する。この時、釣魚島と沖縄を返してもらったり独立させなければいけない」とした。 自称軍事専門家の主張に中国ネットユーザーは圧倒的な賛成で歓呼した。2日間で219万ビューを記録し、1万件以上の賛成一辺倒のコメントが付いた。 関心の順序で最も上に表示されたコメントは「作家の観点を強く支持する」とし、バラの花と賛成の顔文字を入れた。
愛国主義に染まった中国ネットユーザーは7600件以上の「いいね」で応えた。 「山里的王先生」というIDのネットユーザーは「核兵器の使用は不可能だ。先に中国の領土を核兵器で攻撃しなければ、中国は決して先に核兵器を使用することはできない。通常兵器は使用できる」と反論したが、「いいね」は1800件ほどにすぎなかった。 「日本核打撃例外論」主張を米国のラジオ・フリー・アジア(RFA)が12日、中国では遮断されたフェイスブックに載せたところ、今度は正反対のコメントが続いた。13日午前まで書き込まれた360件ほどのコメントには「核兵器を一度でも使用する日が中国の終末」「日本も核武装をすることができる」など中国を非難する内容が大半だった>(以上「中央日報」より引用)
中国のネットに自由などない。すべてが監視され検閲されている。だから「六軍韜略」というIDの中国ユーチューバーが書き込んだ「日本を核攻撃すべき」とする論は中共政府の脅しだ。政府が公式に発表できないことを「六軍韜略」というユーチューバーを使って拡散している。
つまり中共政府は台湾侵攻時に日本が台湾を支援するなら、日本を核攻撃する、と脅したのだ。これほど常軌を逸した「脅し」をする国が、この地上に存在することに人類の危機を覚える。中共政府は全人類の敵として断じて滅ぼすべきだ。
米国が先の大戦で日本の敗戦濃厚な終盤に二発の原爆を日本本土の二都市に投下した。彼らは日本の無人島か人口密集地を避けた山岳部へ投下する、という知恵さえ発揮せず、ジェノサイドを核兵器で平然と行った。まさしく神に恥ずべき行為だ。
そのことを戦後日本は一切批判しなかった。現在も批判していない。これが戦後日本の最大の誤りだ。「悪」に対しては相手が誰であろうと、「お前が悪い」と批判すべきだ。それにより核兵器を所有することは「神に背く悪行」だとすべての人類に認識させる「義務」が日本政府と日本国民にはある。それが世界で唯一の被爆国の国民の責務だ。
そうした核兵器に対する人類の拒絶反応を醸成すべき戦後70余年を無為無策に過ごしてしまった日本の似非・平和運動家や似非・平和政治家諸氏によって、「被爆した日本国民が悪い」といった図式が日本に定着してしまったことこそ、書き替えるべき日本の戦後史ではないだろうか。
核の保有ですら全人類に対する恥ずべき悪行であり、「お前の国に核を投下するゾ」と脅する児戯の戯れであれば、膝の上に子供を乗せて尻を出し、尻が真っ赤になるまで叩いて叱責すべきだろう。中共政府が中国内で「六軍韜略」と自称する民間ユーチューバーに書かせたとすれば、日本政府のみならず中国を除く全世界は中共政府を批判すべきだ。ちなみに「六軍韜略」とは中国古来の兵法書の名だ。
更に恐怖するのは「愛国主義に染まった中国ネットユーザーは7600件以上の「いいね」で応えた」という中国民の狂気状態だ。洗脳教育により中国民は正常な判断力を喪失しているようだ。ヒトが人間になるには人間になるための教育と生育環境が必要だ。
オオカミに育てられたヒトはオオカミ人間となって、両手と両足で素早く走り、夜になると遠吠えするという。核兵器を使えば必ず核兵器使用の連鎖となり、全人類は絶滅する。そうした簡明なことすら理解する能力を中国民は喪失しているのだろうか。