ファイザー社製のワクチン接種による副反応に正しい理解を。

<<新型コロナワクチンを接種した40代の10万人に1人が発症するとされる血栓により、BBCラジオ司会者が死亡した可能性が
 アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを接種した英BBCの司会者が、血栓を発症して死亡した。ワクチンが死因かどうかを調べるための検視が行われることになっている。
 BBCラジオ・ニューカッスルの司会者だったリサ・ショー(44)は、アストラゼネカのワクチンの1回目の接種を終えた数日後の5月22日、血栓の治療を受けていた病院で死亡した。
血栓は、アストラゼネカのワクチンを接種した40代を中心に起きる極めてまれな副反応として指摘されているもので、アメリカでは同社製のワクチンは認可されていない。
 ニューカッスルの地元紙イブニング・クロニクルは27日、BBCを通じて発表されたショーの家族による声明を掲載した。「リサは、アストラゼネカのワクチンを接種した1週間後、激しい頭痛に襲われ、その数日後、重体に陥りました。複数の血栓と頭部の出血が確認され、ロイヤル・ビクトリア病院の集中治療チームによる治療を受けました」「悲しいことに彼女は22日、家族に見守られながら息を引き取りました。大きなショックを受けています。私たちの人生には、リサ以外には決して埋めることのできない穴が開いてしまいました」
 
欧州各国はワクチン使用を一時停止
 2021年に入り、アストラゼネカのワクチンを接種した後に血栓を生じる例が複数確認され、ヨーロッパの複数国がこのワクチンの使用を一時停止していた。当初、血栓とワクチンの関連は不明だったが、アストラゼネカのワクチンを接種した人のごく一部に異常な血栓症が生じていることが次第に明らかになってきた。
 現時点での推定では、40代の10万人に1人が、アストラゼネカのワクチンを接種した後に血栓を生じる可能性があるとされる。血栓による死亡リスクは100万分の1と考えられている。アメリカで認可されているジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンも、極めてまれに血栓を生じさせるケースがあるとされている。

 ロイターの報道によると、ドイツの研究チームはこうした症状について研究論文を公表。こうしたワクチンが、ワクチン成分のベクター(運び手)として風邪ウイルスの一種であるアデノウイルスを使っていることが原因となっている可能性があるとした。
 ゲーテ大学(フランクフルト)の研究チームによるこの論文はまだ査読を受けていないが、研究チームは、ワクチン成分の一部を細胞核に届けるために使われているアデノウイルスが「誤読」される恐れがあると考えている。この誤読によって生成されるタンパク質が、まれに血栓を引き起こしているのではないかと研究チームは説明する。

 世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルス感染症のリスクは、アストラゼネカとジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンに関連した血栓のリスクを上回るとの見解を示している。
 米疾病予防管理センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)は4月に、ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの流通を一時停止するよう勧告した。しかし、徹底的な調査を行った後、「18歳以上については、ワクチンによる既知および潜在的な利益が、既知および潜在的なリスクを上回る」と結論づけている>(以上「NEWS week」より引用)





 日本でも武漢肺炎のワクチン接種は危険だと喧伝する人たちがいる。彼らの中には医師もいることから問題を大きくしている。しかし引用記事を一読されれば現在日本が輸入して接種しているファイザー社製のmRNAワクチンは「血栓」騒動を引き起こしているワクチンではないことがお解りだろうか。
 引用記事では「アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを接種した英BBCの(44才・女性)司会者」が接種後数日後に「血栓の治療を受けていた病院で死亡した」という。ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンを接種後に血栓が出来た症例が報告されているという。

 「ロイターの報道によると、ドイツの研究チームはこうした症状について研究論文を公表。こうしたワクチンが、ワクチン成分のベクター(運び手)として風邪ウイルスの一種であるアデノウイルスを使っていることが原因となっている可能性があるとした」と報じ、そのメカニズムを「ワクチン成分の一部を細胞核に届けるために使われているアデノウイルスが「誤読」される恐れがあると考えている。この誤読によって生成されるタンパク質が、まれに血栓を引き起こしているのではないか」とゲーテ大学(フランクフルト)の研究チームが「非精査論文」ではあるが発表している。
 それにより「米疾病予防管理センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)は4月に、ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの流通を一時停止するよう勧告した」という。しかし、それでもワクチン接種を回避した場合のリスクと、ワクチン接種した場合の血栓症を発症するリスクとを比べればワクチン接種を拒否するものではない、と結論付けている。

 薬やワクチンに副反応は付き物だ。なぜなら薬もワクチンも人体にとって異物でしかないからだ。しかし人体に備わった防御反応の「抗原抗体反応」を利用して感染を防ぐワクチンを利用している限り、副反応は避けられない。
 もちろんワクチン接種後数十分で出て来るアナフィラキシーショックは抗生物質の接種でも起きる深刻な症状だ。接種後の経過観察を欠かしてはならないし、数日後に出て来る副反応もあるため接種後の体の変調に気付いたなら躊躇しないで医師に相談すべきだ。

 引用記事に「現時点での推定では、40代の10万人に1人が、アストラゼネカのワクチンを接種した後に血栓を生じる可能性があるとされる。血栓による死亡リスクは100万分の1と考えられている。アメリカで認可されているジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンも、極めてまれに血栓を生じさせるケースがあるとされている」とあるが、ファイザー社製のワクチンではそうした副反応の症例は報告されていない。
 厚労省のホームページ掲載されているワクチン接種後の注意点としては「発熱、倦怠感、頭痛などの全身反応は、高齢者の方が若年者より頻度が少ないと報告されています。例えば、2回目接種後の37.5℃以上の発熱は、20歳代では約50%に報告されているのに対して、50歳代は約30%、70歳代では約10%と減少しています」とある。発熱以外にも「接種部位の疼痛が66~83%に、倦怠感が34~59%に、頭痛が25~52%に、筋肉痛が14~37%に、関節痛が9~22%に、悪寒が6~35%に、発熱が1~16%に報告されています。年齢でみると55歳以下が56歳以上より、接種回数で見ると2回目が1回目より、それぞれ副反応の頻度が高い傾向にありました」とあることを参考にすべきではないだろうか。
 いずれにせよ日本がコロナ禍前の日常生活を取り戻すには、国民の多くが一日も早くワクチン接種して「集団免疫」が日本国内で形成されるのを期待するしかない。

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