子供たちが白球にかけた青春を無にしてはならない。
<西武松坂大輔投手(39)が、甲子園大会中止を受け思いの丈を打ち明けた。日本高野連と主催の朝日新聞社が20日、第102回全国高等学校野球選手権大会の中止を正式に決定。98年に横浜高で、春夏連覇を果たした松坂は球団を通じてコメントを発表した。平成の怪物と呼ばれた自身が抱く甲子園への思いや、奪われた高校球児が集大成として披露するための新たな舞台設立を提言した。
以下コメント全文
正直、開幕の3カ月前の決定は早すぎるという思いはありますが、中止という重い決断をされた日本高野連、主催者の方々は、議論を尽くされた上での決定だと思います。 決断をもっと遅らせることも出来たのかもしれませんが、「夏の甲子園」と代表校決定の「地方大会」はセットでしょうし、学校自体が再開されていない現状では仕方がない事だと思います。
センバツに続き、夏の甲子園の開催が無くなった事。もし、自分がその立場に身を置いた事を考えると選手の皆さんに掛ける言葉は正直、見当たりません。本当の苦しさは当事者にしか分からないですから。事実をどう受け止め、次に向かうかという問いに答えも見つかりません。甲子園というものは、それだけ大きな存在です。
ただ、選手の心に寄り添い、アイデアを出し、実行することは大人に出来ます。「出来ない」ことを決めるだけではなく、「出来ることは何か…」を考える。従来の形の地方大会でなくとも、仲間と積み上げた日々を証明する舞台を用意してもらいたいです。
今、ラグビー界では高校3年生の選手支援へ、プレー動画をSNSで拡散する「#ラグビーを止めるな2020」のプロジェクトが話題を呼んでいると聞きます。選手個々や、学校が独自で発信することがルール上難しいのであれば、例えば各都道府県の高野連が許可した上で各学校から送られた動画をのせる。投手ならブルペン投球、野手なら打撃練習、紅白戦の様子でもいいと思います。 球場を使えず、移動のリスクがあるならば、学校のグラウンドでの取り組みを「インターネット上のグラウンド」で紹介することは出来ないでしょうか。
地方大会を見ることも出来ないプロ、大学、社会人の関係者も目にすることが出来るかもしれません。 これは1つのアイデアであり、本当にちっぽけなことです。願わくば、新型コロナウイルスの感染が終息し、選手たちが1試合でも多くプレー出来ることを祈るだけです>(以上「日刊スポーツ」より引用)
武漢肺炎の感染拡大を防止することは国民の健康と命にかかわる。しかし、それにより多くの野球青年の志を挫いてはならない。彼らの青春を奪ってはならない。
松坂氏は自らも高校野球での活躍を認められてプロ野球へ進み、そしてメジャーリーガーとして米国でも見事な活躍をされた。彼の原点は改めて指摘するまでもなく「高校野球」だ。その高校野球の集大成ともいうべき甲子園大会を中止するのは何としても防ぎたい。
しかし高野連がそうした決定をしたのなら、高校球児はその決定に従うしかないが、それなら他の形で高校球児たちの「未来」の芽を摘まない形はないかと知恵を出し合うのが大人たちの責任ではないか。
次の時代は現在の若者たちが担うしかないし、現在の大人たちは未来を若者たちに託すしかない。その若者たちが「夢」の実現に向けて努力してきた日々を無にさせてはならない。
松坂氏が提案しているのも「一案」だ。高校野球のすべての関係者はZOOM窓を利用した全国会議を早急に開催して、高校球児たちの甲子園大会に代わる大会の実現を協議してはどうだろうか。
子供たちが白球にかけた青春を無にしてはならない。
以下コメント全文
正直、開幕の3カ月前の決定は早すぎるという思いはありますが、中止という重い決断をされた日本高野連、主催者の方々は、議論を尽くされた上での決定だと思います。 決断をもっと遅らせることも出来たのかもしれませんが、「夏の甲子園」と代表校決定の「地方大会」はセットでしょうし、学校自体が再開されていない現状では仕方がない事だと思います。
センバツに続き、夏の甲子園の開催が無くなった事。もし、自分がその立場に身を置いた事を考えると選手の皆さんに掛ける言葉は正直、見当たりません。本当の苦しさは当事者にしか分からないですから。事実をどう受け止め、次に向かうかという問いに答えも見つかりません。甲子園というものは、それだけ大きな存在です。
ただ、選手の心に寄り添い、アイデアを出し、実行することは大人に出来ます。「出来ない」ことを決めるだけではなく、「出来ることは何か…」を考える。従来の形の地方大会でなくとも、仲間と積み上げた日々を証明する舞台を用意してもらいたいです。
今、ラグビー界では高校3年生の選手支援へ、プレー動画をSNSで拡散する「#ラグビーを止めるな2020」のプロジェクトが話題を呼んでいると聞きます。選手個々や、学校が独自で発信することがルール上難しいのであれば、例えば各都道府県の高野連が許可した上で各学校から送られた動画をのせる。投手ならブルペン投球、野手なら打撃練習、紅白戦の様子でもいいと思います。 球場を使えず、移動のリスクがあるならば、学校のグラウンドでの取り組みを「インターネット上のグラウンド」で紹介することは出来ないでしょうか。
地方大会を見ることも出来ないプロ、大学、社会人の関係者も目にすることが出来るかもしれません。 これは1つのアイデアであり、本当にちっぽけなことです。願わくば、新型コロナウイルスの感染が終息し、選手たちが1試合でも多くプレー出来ることを祈るだけです>(以上「日刊スポーツ」より引用)
武漢肺炎の感染拡大を防止することは国民の健康と命にかかわる。しかし、それにより多くの野球青年の志を挫いてはならない。彼らの青春を奪ってはならない。
松坂氏は自らも高校野球での活躍を認められてプロ野球へ進み、そしてメジャーリーガーとして米国でも見事な活躍をされた。彼の原点は改めて指摘するまでもなく「高校野球」だ。その高校野球の集大成ともいうべき甲子園大会を中止するのは何としても防ぎたい。
しかし高野連がそうした決定をしたのなら、高校球児はその決定に従うしかないが、それなら他の形で高校球児たちの「未来」の芽を摘まない形はないかと知恵を出し合うのが大人たちの責任ではないか。
次の時代は現在の若者たちが担うしかないし、現在の大人たちは未来を若者たちに託すしかない。その若者たちが「夢」の実現に向けて努力してきた日々を無にさせてはならない。
松坂氏が提案しているのも「一案」だ。高校野球のすべての関係者はZOOM窓を利用した全国会議を早急に開催して、高校球児たちの甲子園大会に代わる大会の実現を協議してはどうだろうか。
子供たちが白球にかけた青春を無にしてはならない。