悪夢は誰にとっての悪夢か。

立憲民主党逢坂誠二政調会長が「総理にとっては、09年の政権交代は悪夢だったと思うが、過去の総理の悪夢の議論をする余裕はない。今の悪夢の話をしたい」と指摘。これまでに起きた公文書改ざんやモリカケ問題に加え、さまざまな疑惑が浮上している統計不正を「今の悪夢」の例に挙げ、真相解明に向けて資料や議事録を出すよう求めた。

すると、首相は「1点訂正させていただきたい」と述べた上で、「09年に自民党が野党に転落したときのことが悪夢なのではない。悪夢は、その後の民主党政権です」と、皮肉まじりにわざわざ主張。「今より3割も倒産件数が多く、有効求人倍率が半分くらい低かった。それで就職できなかった人にとっては、悪夢だったと思いますよ」「これを(悪夢と)受け止めていないのは、驚きなんだろうなと思います」と述べた。

ただ逢坂氏は、首相の指摘にはほとんど応戦せず、「出てない資料は出してもらえるのか。むだなことを言って、人の質問時間を減らすのはやめてほしい」と反論。「肝心なものを出さないから悪夢が覚めない」と、政府与党の対応を批判した。首相は「資料は委員会から請求があれば、誠意を持って提出するのは当然のことだ」と答えた。

一方、首相はこの日の質疑で、勤労統計の不正問題について「15年間にわたる、誤った処理を、見抜けなかった。責任を重く受け止めている」と述べた上で、「私からは何ら指示をしていない。我々が統計をいじって、政策をよく見せようと考えたというのは、まったく違う。はっきり申し上げておきたい」と述べ、自身や官邸の関与を否定した。
野党側は、アベノミクスの成果を出すために官邸の意向で調査方法の見直しが行われたという「アベノミクス偽装」との立場から、政府の責任を追及した>(以上「日刊スポーツ」より引用)


 安倍氏はよくも嘘がいえるものだ。民主党時代が悪夢だというのは当たらない。失業率で「民主党時代が悪夢」だったと主張したようだが、リーマンショック直後の自公政権下の方が民主党時代の倍以上も失業率が高かった。
 そして民主党時代の世界のGDPに占める日本のGDPの割合は4.7%だったが、昨年末には4.1%のまて落ち、今年中には4%台を切るのではないかといわれている。つまり日本は安倍自公政権下で確実に衰退している。

 民主党政権への政権交代は安倍氏にとって悪夢だっただろうが、グローバル化に突き進み「構造改革」と称する戦後日本の高度経済成長国家を否定する国家破壊路線からの転換を期待した民主党支持者にとって民主党の第二自民党路線への転換こそが悪夢だった。
 そして安倍自公政権の六年有余は悪夢の連続だ。憲法を勝手に解釈会見し、日本の主要穀物の種子を捨て去り、複合診療で医療保険制度を破壊し、水道事業まで外資へ売り渡そうとする。それを悪夢といわずして何と呼べは良いだろうか。

 確かに安倍友がやりたい放題で、寿司友マスメディアがヨイショしてくれる現在は安倍氏にとって快適そのものだろう。拉致被害者で全く前進していなくてもマスメディアはダンマリしているし、対ロ交渉はいつの間にか「二島先行返還」とハードルを下げてくれるし、北朝鮮の脅威に関しても蚊帳の外に置かれていてもマスメディアは安倍外交を一切批判しない。
 これほど「我が世の春」を満喫できる状態が安倍氏にとって悪夢のはずがない。しかし国民は貧困化している。国家も衰退の坂道を転がり落ちている。日本国民は悪夢が現実になりつつある、と深刻に感じているが。

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