北朝鮮のICBM試射に欣喜雀躍する愚かな安倍首相。

��乗客乗員１１５人を乗せた大韓航空機が１９８７年に爆破されたテロ事件から２９日で３０年となる。実行犯の金賢姫（キム・ヒョンヒ）元工作員（５５）が韓国国内で産経新聞のインタビューに応じた。金元工作員は拉致被害者の横田めぐみさん（５３）について、生存情報を確認したとして「生きている」と強調。めぐみさんが金正日（キム・ジョンイル）一家の日本語教師を務めるなど、金一家の秘密を知ったことが、北朝鮮が帰国させない最大の理由だとする見方を明らかにした。

　金元工作員は８４年６月ごろ、同僚工作員の日本語教育係だっためぐみさんと一度面会したことがある。テロ事件前には、帰国した拉致被害者の蓮池祐木子さん（６１）と写った妊娠しためぐみさんの写真を目にし、その後、韓国人拉致被害者の夫との間に女児を出産したと聞いたという。

　北朝鮮がめぐみさんの死亡を主張していることについては、工作員教育に関わったことに加え、「公開しては困る秘密を知ってしまったからだ」だとし、「一番は金正日一家との関わりだ」との見方を示した。めぐみさんは離婚後に一家の日本語教師を担っていたとの情報を得たともしているが、詳細は「分からない」という。金正恩（ジョンウン）朝鮮労働党委員長が幼少時に日本語を学んでいたことから、金一家の子供たちが対象だった可能性もある。

　わずか１３歳のめぐみさんを拉致した理由については、北朝鮮は当初、外国人を「金日成（イルソン）革命戦士」に教育し、工作に活用する目的だったが、欧州で失敗し、工作員教育係などに目的が変わったと説明した。

　米政府が北朝鮮をテロ支援国家に再指定したことに関連し、後ろ盾だった中国も現在、国連制裁に参加しており、経済的に「長くは維持できず、５年たてば変化をみせる」と予測。金委員長が核・ミサイル開発にこだわる理由は「米国と交渉し、平和協定を結んで在韓米軍を撤退させた後、韓国を（社会主義体制下に）赤化統一することが最終目的だ」と指摘した。

　北朝鮮に残された両親ら家族は、事件直後に平壌から追放され、両親が死亡したと最近、脱北者から聞いたことも明らかにした＞(以上「産経新聞」より引用)

　次々と北朝鮮に拉致された被害者の情報が出て来だした。それは北朝鮮の体制が揺らいでいる証拠だ。

　金正恩氏がミサイルと核開発に固執するのも、北朝鮮内部の体制維持に大きく関わってのことだろう。金独裁政権が北朝鮮国民に体制権威をアピールする道具がミサイルと核しかないという証拠だろう。

　本日未明のICBM打ち上げ花火に関して、安倍氏は打ち上げた段階で日本を飛び越えないと分かったからJアラートを鳴らさなかった、と記者会見で述べたようだが、選挙前にJアラートを鳴らしまくってテレビを一時間以上もジャックしたミサイルは日本列島を飛び越えたのか。

　飛び越えてないにも拘らず、Jアラートを鳴らしまくったのは「国難」の演出だったのか、それとも当日のレーダー担当官が「日本列島を飛び越えない」と情報を読み切っていなかったからなのか。いずれにせよ、官邸の意図を感じるのは私だけだろうか。

　そして今回の素早い官邸の大騒動振りは米国の忠犬として精励振りをあぴーるするためなのか、それとも北朝鮮のすべてのミサイル試射に抗議するためなのか。

　それなら中国がつい先日に新型ICBM実験を行ったのにコトリとも抗議しないのはなぜだろうか。北朝鮮のICBMは悪で、中国のICBMは問題ないとでもいうのだろうか。日本政府のダブルスタンダードぶりには呆れ果てるしかない。

　金賢姫氏も北朝鮮はここ五年以内に体制が大きく揺らぐだろうと見ているようだ。国民が飢餓に苦しむのに独裁者がブクブクと肥え太っているのは戴けない。国民の不満が募るのは当たり前だ。

　しかも叔父を処刑し実兄を暗殺したのは北朝鮮社会に深く浸透している儒教思想に反する。金正恩氏は北朝鮮の一般国民の規範から外れている。北朝鮮国民から批判されて然るべき存在だ。

　さっそく安倍氏は忠犬振りを発揮してトランプ氏に「国際的な制裁を」と御注進している。ICBMは米国本土マターであって、日本政府がシャシャリ出ることではない。ましてや米国が戦勝国クラブの問題児たちと話を進めている最中だ。戦勝国クラブの一員でもない日本が首を突っ込む必要はない。

　日本政府は拉致被害者救出に向けて北当局と対話のチャンネル作りに乗り出すべきだ。いったい安倍氏の目は拉致被害者に向いているのか、それともトランプ氏に向いているのか。