安倍ポチ評論家たちが必死になっているぞ。

��文部科学省の前川喜平前事務次官が「総理のご意向」で「行政がゆがめられた」と証言した。だが、特区を活用した加計学園の獣医学部新設に問題があるのであれば、国家戦略特区諮問会議やワーキンググループで異議を唱えればいい話だった。でも現実には止められなかったのは、文科省には説得材料がなかったからだ。こんなことで行政がゆがめられたというならば、政治主導は全て行政をゆがめることになる。

 安倍首相の「ご意向」は岩盤規制の突破だった。仮に「総理のご意向」が働いたとしても、間違った行政は修正するのが当然だ。首相が規制改革の意向を表明しても実現できていない改革なんて、腐るほどある。だから、「総理のご意向」があるから逆らえなかったというのは間違っている。



 安倍内閣が人事権を握っているから逆らえないともいわれるが、本当に日本のために必要だと思うなら、クビを恐れずにやればいい。自慢する気はないが、竹中氏の秘書官として不良債権処理をやっていたときは、竹中氏が失敗したら私も辞めるつもりでいた。人事権を握られたぐらいで何もできないなんて、その程度の志しかない人間が偉そうにモノを言うなと思う。



 前川氏の座右の銘は「面従腹背」だそうだが、論外だ。そんなことを正々堂々という官僚なんて官僚のクズだと思う。一時期とはいえトップを務めた人間がそんなことを言えば、文科省がそういう組織に見える。文科省の後輩たちに迷惑をかけると思わないのか。



 政治に対する行政の忖度も問題になっているが、忖度のない国なんてない。米国でも国際機関でも、忖度どころかコネまでまかり通っている。大事なのは、第1に違法性があることはしちゃいけない。第2に理屈が通らないことはやっちゃいけないということ。これは民間企業でも同じだ。



 加計学園の獣医学部新設が認められた裏で、首相が政治献金をいっぱいもらっていたとなると駄目だが、そんな事実はない。理屈も通っている。四国に獣医学部はなかったし、平成21年の時点で四国4県の知事が連名で四国に獣医学部がほしいと言っている。新設には十分に合理性がある。



 メディアは前川氏の発言を一生懸命報道するが、官僚主導の行政に戻った方がよいのだろうか。民主党政権が誕生した頃は、「官僚主導はいけないから政治主導にしなければならない」とみんな言っていたはずだ。獣医学部新設を問題視するメディアは、宗旨変えしたのだろうか。



 民進党は国家戦略特区制度の停止法案を参院に提出した。民進党は結局、政治主導で改革するのは嫌で、官僚主導で改革がない行政が好きなのではないか。



 行政の現実を考えると、規制改革が進むかどうかは担当の役人が能力、気概、根性をどれだけ持っているかで変わる。獣医学部の特区に関しては、内閣府に藤原豊審議官という規制改革の鬼みたいな人間がいた。



 規制改革を頑張ると、他の役所から恨みを買う。だから藤原氏は、メディア上で「首相の意向を使って圧力をかけた」と個人攻撃みたいなことを言われている。改革したい人間がびびってしまいかねない。



 安倍内閣の国家戦略特区制度は、改革としてはそこまでインパクトのある改革ではない。規制緩和は全国一律がよく、私は安倍政権の規制改革は評価していない。アベノミクス、成長戦略、働き方改革と言っても潜在成長率は4年半で下がっている。唯一の改革の成果が国家戦略特区だった>(以上「産経新聞」より引用)


 上記論評を産経新聞に寄稿したのは岸某元官僚だ。今はテレビなどのコメンテータとして報道番組に登場してギャラで暮らしているようだ。

 だからなのか、前川前文科事務次官などのようにボランティアで夜間中学で教鞭を執っているような奇特な御仁を見ると腹が立つようだ。安倍氏が進める国家戦略特区で決めた「岩盤規制を突き破る」加計学園獣医学部新設のどこが悪いか、と開き直っている。


 文科前次官ならなぜ国家戦略特区で異議を唱えなかったのか、という詰りに対して、彼ら文科官僚は四国に定員160人という獣医学部新設など到底呑める話ではない、という反論があった。だから萩生田氏の「官邸の意向だ」という脅し文句が必要だったのだろう。

 岩盤規制のすべてが悪いかのような岸某の論調には賛成できない。岸某は竹中氏の秘書として「構造改革」を推進する側にいたのなら、その結果として日本の若者たちが貧困化している現状に対して多少なりとも責任がある。竹中氏は「構造改革」と称して派遣業法の野放図な規制緩和を推進して、正規社員を激減させ派遣・非正規社員をゴマンと作った。その結果が若者たちの貧困化で、それに連なって婚姻率の低下と子供の少子化が起きている。


 四国の知事たちが「獣医は不足している」と嘆いているから加計学園の獣医学部は必要だ、というのは全く論拠がない。なぜなら現行「中四国」学区で65人の定員でしかない獣医学部を一挙に倍以上の160人定員の学部を新設するという不合理が解らないのだろうか。

 四国四県の知事たちが毎年百人以上の獣医師を県庁に就職させると保証するのだろうか。現行の全国獣医定員ですら都市部ではベットの動物病院が過当競争になっている。それでも待遇の悪い県庁の獣医の募集に応じる者は少数だ。


 それなら全国で保育士や介護士が不足しているが、全国に保育士や介護しの養成課程を新設する声が叫ばれているのか。そうではないだろう、待遇が悪いから離職した保育士や介護士たちが復職しないだけではないのか。岸某はそうした現状すら認識しないで四国の知事たちが獣医師り不足を嘆いているから獣医学部新設は正当だ、というのは愚かな議論だ。

 岸某は秘書として仕えた竹中氏が「構造改革」と称して岩盤規制を突破して何か良くなったものがあると断言出来るのだろうか。日本の銀行に兆円もの公的資金を注入して、米国のハゲ鷹に10億円程度で売却したのがあなたたちの言う「構造改革」の中の金融改革なのか。

 郵政を民営化して一体何が良くなったのか。民間が行えば料金は安くなると主張していたが、社長や取締役ばかり雨後の筍のように増えて、郵便料金は引き上げられたぞ、小僧。


 国家戦略特区だから安倍氏が決めて良い、というのは大間違いだ。しかも民間の委員と称する「構造改革」論者たちが寄って集って「特区」に紛れて日本を食い物にしているではないか。岸某のかつてのボス・竹中氏は淡路島で一体何をやっているのか。

 新自由主義は弱肉強食の世界だ。それは資本主義社会では大資本が小資本を食い潰すのを正当化する便法に過ぎない。政治家に国民は権利を付託したが、民間委員に権利を付託した覚えはない。政治家たちは安倍氏と一握りの安倍友たちに好いようにやられて黙っている木偶の棒だ。


 政治家が政治を語らず、「国家戦略特区」の民間委員が政治を語るとは本末転倒だ。安倍自公売国政権を一日も早く倒して、「国民の生活が第一」の政治を取り戻さなければならない。



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