南スーダンから自衛隊は一日も早く撤退すべきだ。

 現地からの報告では南スーダンはかなり厳しい状況のようだ。中心市街地でも夜には交戦する銃火の音が聞こえるという。
 いつ大規模な政府軍と反政府軍の衝突が起きてもおかしくない状態のようだ。市民に対する暴行や女性へのレイプは日常茶飯事のようだ。

 そうした状況で、南スーダンに米軍はなく、最大の兵員を派遣していたケニアも撤退した。そうした状況に自衛隊は置かれている。
 しかし、それでも南スーダンに多くの難民が溢れ、子供たちが危機的な日々の暮らしを送っているから「国際支援」すべきだという意見がある。難民支援するNPO団体にとって看過できない状況であることも事実だろうが、自衛隊は用心棒として派遣されているのではない。

 あくまでもNPO活動の一環として派遣されているのであって、難民や市民を虐殺する「軍」と戦うために派遣されているのではない。
 NPOとして自衛隊を派遣するには「五原則」がある。そこに「戦闘状態でないこと」が明記してあり、自衛隊は武力集団として派遣されるのではない。
  確かに格好は他国の軍と変わらないが、日本国憲法は「武力による紛争解決の放棄」を謳ってあり、日本の周辺から武器を携行して戦闘に参加する「軍隊」は憲法上存在しない。
 いかに安倍内閣が「解釈改憲」しようと、憲法の文章まで変えることは出来ない。明記してある限り、安倍自公内閣も憲法に従うべきだ。速やかに自衛隊を南スーダンから撤退させるのが立憲主義に則ったありようだ。


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