安倍氏は積み上げてきた対ロ戦後レジュームを一夜にしてブチ壊した。

 今回のプーチン招待外交で日ソ共同宣言「平和条約締結時に二島返還」を白紙に戻し、北方領土を含む極東ロシアに3000億円を超える経済援助を行うことにより、現在の国境線の補強を行うという愚挙を安倍氏はプーチン氏に約束した。
 その対価は「北方領土は返さない」というプーチン氏の決意表明だ。安倍氏は未来で解決する貴重な一歩だ、と大見得を切ったが、ヘタな歌舞伎役者ほどの迫力もなかった。

 安倍氏は営々として戦後政治家諸先輩が築き上げてきた交渉を一夜にしてオシャカにした。泉下の橋本氏も臍を噛んで悔しがっていることだろう。しかし、それにしても外務官僚たちは何をしていたのだろうか。
 首相は任期の間だけ政治を執るが、政治の継続性は日本の場合は官僚が担っている。外交といった継続性が大事なマターでは外務官僚たちの責任は重い。彼らは安倍氏に対して「殿ご乱心」と諫めなかったのだろうか。

 そして山口県に動員された4000人もの警察官の予算措置は総計で一体幾らになったのだろうか。プーチン氏という歴史上に例を見ない「暗殺者」を招いて会談する喫緊の必要姓があったのだろうか。
 プーチン氏は政敵はもちろんのこと、ジャーナリストを何人暗殺したことだろうか。そうした事にも全く触れない日本のマスメディアは腐り切っている。自分の権力維持のためなら人を殺害することにためらいのない、だから自分も暗殺されるのではないかと料理人をロシアから連れてきて、自分の食事はロシアから連れてきたコックに作らせたという。

 人は自分の観念で相手を観る。プーチンは暗殺者の目で日本の外交を見ている。お坊ちゃまの安倍氏とでは経てきた修羅場の程度が全く異次元だ。安倍氏では相手にならないのは指摘するまでもない。また、外交交渉で相手にすべき人物でもない。
 ロシアはプーチン以後の政治家を待つしかない。ロシア・マフィアの小僧相手では何も進まない。そうした事を承知の上で、対ロ交渉は行うべきだ。


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