民進党、この戦略なき烏合の衆。

<民主党と維新の党が合流した新党「民進党」は27日、東京都内のホテルで結党大会を開いた。夏の参院選や次期衆院選に向け、安倍政権に対抗するために野党勢力が結集し、衆参156人が参加する。民主の岡田克也代表が新党代表に選出され、「政権交代可能な政治を作るためのラストチャンスだ」とあいさつした。

 岡田氏はあいさつで、民主党政権について「期待に応えられず、離合集散を繰り返した。深く反省する」と振り返った。そのうえで夏の参院選に「代表として全て責任を負い、必ず結果を出す」と決意を示し、「安倍政権が衆参同日選をやるというなら受けて立つ」と語った>(以上「毎日新聞」より引用)

 安倍首相が消費増税10%を再先送りすると決断したとニュースで流れた。野党は機先を制された格好だ。なぜ今年早々にも消費増税10%の反対で戦線を統一し、国民に訴えなかったのだろうか。
 その最大の抵抗は民主党にあった。民主党議員の中には10%増税時に8%軽減税(本当は据え置き税率だ)導入にすら反対する議員がいるという。彼らは第二自民党そのものだ。さっさと民主党を離党して自民党へ入党要請すべきだった。

 国民の生活が第一の政治を行うなら消費税は5%に戻すべきだ。貧困層に厳しい消費税により福祉の財源にするより、社会保障制度の大原則「負担は応能で支給は一率」に即せば富裕層に対する教科累進税率を復活させて、それを財源とすべきだ。
 それにしても元公務員に対する共済年金の、国民年金受給者と比較した場合、その優遇ぶりには驚く。これが同じ社会保障かと「社会保障制度」の抜本的な制度設計をやり直すべきだと、なぜ国会議員は声を上げないのだろうか。自治労の支援を受けている民主党国会議員は支持団体に遠慮して声を発せられないというのなら、そんなジコチューな国会議員は議員バッジを外して野に下るべきだ。

 民進党に国民の期待が集まらないという。当たり前だ。第二自民党たる民主党と、議員として生き残りのために民主党を出て行った似非・民主党が合体して、何が生まれるというのだろうか。
 なぜ国民の信を失ったのか、民主党議員たちはなぜ反省しないのだろうか。2009マニフェストを反故にしたから、もっと直截的にいうなら小沢一郎氏を追放したから民主党は信を失ったということになぜ気付かないのだろうか。民主党が政権を奪えたのは小沢一郎氏の戦略と人望があったからではないのか。

 民進党に一体どんな人材がいるというのか。誰が党首に就けば安倍自公政権を倒せるというのだろうか。岡田氏で勝てると踏んだというのなら、民進党国会議員たちの目は節穴ばかり揃っているという他ない。
 むしろ民進党を結成するのではなく、解党して野党大連合に結集すべきだった。その際、消費増税10%論者や「戦争法」賛成者やTPP賛成議員たちを蚊帳の外へ叩きだすべきだった。そうして、基本的な政策の一致を見なければ国民の信は集まらない。モザイクタイルにすらならない不協和音を奏でながら一体何ができるというのだろうか。第二自民党や自民党補完議員が混在した民進党は選挙の荒海を乗り切ることは出来ず、どんぐりの背比べのような船頭多くして民進党丸は山を登るだろう。こうも殆ど期待されない政党が出来たのも目新しいものだが。


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