安倍首相は他人の言に耳を傾けない独裁者だ。

 午後の民法に出演した安倍氏は「維新の党以外は「違憲だ」と批判するばかりで議論が深まらない。維新の党は「対案」を出されて議論のテーブルについている」とジコチュー発言をしていた。
 違憲法案に対案を示す必要があるのだろうか。そもそも安倍氏だけをテレビに出演させて、幇間のようなMCがヨウショする番組など一体どういうことなのだろうか。

 アベノミクスに関しても、安倍氏はいかにも日本の景気が絶好調のような認識をダラダラと語っていたが、実体経済は全く消費が上向かないし実質所得は伸びていないのが実態だ。生活保護世帯も戦後最大となったし、国民の困窮割合は増えている。
 そうしたマトモな議論なしに、安倍氏の独演会をテレビで流すのは如何なものだろうか。読売新聞が安倍自公政権にいかがわしいスタンスだとかねてから指摘していたが、ここに到って政権御用放送局と化したかのようだ。

 安倍氏は議論が深まらないと野党に苦言を呈していたが、「戦争法案」に関して「議論を深める」という真意は安倍自公政権が提出した「戦争法案」に賛成しなさい、ということなのだろうか。そんな馬鹿な話はない。
 むしろ理解すべきは「戦争法案」は長年共通認識としてきた防衛力の発揮は日本の周辺に限定される、という周辺事態に対処するのが限界だ、という歴代内閣の認識を安倍内閣も共有すべきだ。ちなみに、同席していた太鼓持ち評論家は最後に「廃案にするのではなく、理解を深めるように」と安倍氏に注文を付けていた。何という愚かなご仁だろうか。

 廃案にしなくても違憲の法は無効だと憲法に書いてある。まさしく「戦争法案」の違憲性が問題となっている国会審議を無視して、テレビ局の雇われ評論家であろうと、マスメディアで飯を食っている一員として、彼は依って立つ立場を弁えていないと断じるしかない。
 何とも腐り切ったマスメディアが幇間ぶりを発揮して、突然安倍氏を関西の読売新聞系列のテレビに登場させてヨイショする醜態を演じるとは、この国のマスメディアのレベルの低さにガックリするしかない。しかし関西までノコノコと出掛ける安倍氏はこのテレビ局がよほどお気に入りのようだ。そういえば関西の絶叫「大阪都」独裁者もこのテレビ局利の常連だった。


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