日本の政治家はなぜ中国に媚び諂うのか。

<日中友好議員連盟会長の高村正彦自民党副総裁は4日夜、北京で中日友好協会会長の唐家●(=王へんに旋)元国務委員と会談した。唐氏は安倍晋三首相の米議会演説について「村山富市首相談話に比べ、入っていない要素がある」と語り、「侵略」や「おわび」に触れなかったことに不満を示した。

 また、唐氏は、戦後70年談話に関し「歴史問題を適切に処理することが大事だ。首相がどんな談話を出すか注目している」と述べた。高村氏は「痛切な反省に立ち、平和国家への歩みは変わらないとの内容になる」と説明した。

 唐氏は安保法制整備についても「日本が平和国家の道を歩むか関心がある」と強調。高村氏は「特定の国をターゲットにしたものではない。理解してほしい」と求めた>(以上『夕刊フジ』引用)

 日本の安倍首相が戦後70周年談話を発表しようが、その談話でいかなる文言を使用しようが、それらは日本の国内問題である。日本の首相がいかなる「歴史認識」を持とうとそれは個人の自由であって、日本国憲法により思想信条の自由は保障されている。
 安倍首相の70周年談話は日本国民によって評価されるべきもので、中共政府との関係は日中平和条約で決着済みのはずだ。いかなる注文を付けようとそれは決着済みの問題を掘り返す言い掛かりに過ぎない。自民党副総裁たる高村氏が中国のナンバー3の人物から何を言われようと「それは決着済みだ」とツッ撥ねておけば良い類の話だ。

 むしろ安保法制の改定に対して中共政府が「中国に対処するためのものか」と聞かれて「特定の国を想定したものではない」などと誤魔化さずに「もちろんそうだ、中国の軍事費が毎年10%越えと異常な伸びに対処するためには安保法制の改正は必然だ」と高村氏は中国を名指しで批判すべきだった。
 日本の政治家は中国に対して媚び諂う政治家ばかりなのだろうか。なぜ毅然として「貴国の海洋進出は目に余るし、東南シナ海の軍事バランスを大きく崩し不測の事態を招きかねないし、そうした場合の責任は全面的に貴国にある」と批判できないのだろうか。それにより殺されることはないが、たとえ身に危険が及んだとしても日本の名誉ある政治家といえるのではないだろうか。

 国内の与党協議ではなかなか強腰で臨んだようだが、所詮は高村氏も極めて普通の内弁慶揃いの日本の政治家だったということだろう。中国政府要人から「歴史認識がww」と言われれば、なぜ「今日の中国の繁栄に日本は大きく寄与している」と胸を張って指摘しないのだろうか。
 そうした上で「歴史認識をいつまで持ち出すのだ。それは決済済みの古証文だ」と一蹴すれば良い。それぐらいの決断ある発言と相手を呑みこむ度量ある態度で中国人には接すべきだ。かつて聖徳太子は「日いずる国のww」という書き出しで文書を中国の皇帝へ送った。中国を訪問する日本の政治家はそうした矜持を持ち合わせる人物であって欲しいものだ。


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