民主党代表選ーこの反省なき政党に再生なし。

 海江田氏の落選と代表辞任による代表選挙を民主党は来年一月に実施するという。そこで何人かの名が取り沙汰されているが、「民主党再建派」の岡田氏か、「野党連合派」の細野氏かとマスメディアは面白がっているが、国民はマスメディアは薄っぺらな報道に惑わされてはならない。
 民主党の陥っている病理は「自民党」病だ。自民党のような長期政権政党になりたいがために、自民党と同じく官僚内閣制の政党になろうとしたことに病の原因がある。そのことに気付かないで、反省もなく「民主党再建だ」と叫んだところで、どんな「民主党」を再建しようとしているのか国民には何も解らない。

 1%に奉仕して99%の国民から搾り取るだけの政治をするのなら民主党に替わる必要はない。自民党の官僚政治だけで事足りている。今はそれに公明党という宗教政党まで加わって99はーセントの国民は搾取の対象でしかない。断るまでもなく、新興宗教は宗教に名を借りた家元制度のような集金・集票組織に過ぎない。
 そうした1%に奉仕する政治から99%の国民に奉仕する政治を取り戻そうとして、実際に2009総選挙で国民は取り戻したのだが、アッという間に官僚たちに民主党政治家たちは籠絡されて99%の「国民の生活が第一」政治は潰え去ってしまった。その挙句が民自公による「野合三党合意」の消費増税だ。

 バカバカしい政治選択をしたものだ、とかつて民主党を応援した支持者たちは民主党に愛想を尽かしている。そのかつての支持者たちを民主党が取り戻すには「官僚政党」へ舵を切った民主党幹部たちを民主党から追放し、民主党が「国民の生活が第一」の政党たらしめようとして袂を分かった小沢氏とその仲間に詫びて復党して頂かなければならない。
 そうした過程なくして再び民主党が信を得ることは決してない。たとえ陽が西から上ろうと、民主党が「国民の生活が第一」の理念に立ち返ることなくして蘇ることはあり得ない。なぜなら官僚政党や宗教政党の支持者たちが民主党の支持に宗旨替えすることはあり得ない。彼らが構築してきた「利権組織」に余所者を受け容れる必要もないし、余所者に利権を分け与える必要もないからだ。

 第二自民党に堕落した民主党が自民党補完政党に連携を呼びかけて、たとえモザイク細工のような連携が成立したにしても広範な国民の信を集めることはない。つまり政権交代の受け皿たる野党結成にはほど遠く、政治屋たちの政治ごっこが続くだけだ。
 国民は不真面目な政治屋ゴロたちの存在にウンザリしている。なにも政治屋ゴロは悪辣な顔をしているわけではない。たとえば40前後の妙齢な女性だったり、50過ぎの二代目政治屋だったり、官僚上がりの官僚政治が好きな野党政治屋だったりする。もちろん自公政権にも政治屋ゴロはウヨウヨいる。「国民の生活が第一」を自分たちの使命とも考えず、「消費増税を先送りしたら国際的な信認が低下する」などと寝とぼけた発言をする。それこそが政治屋ゴロの病理が脳の中枢神経まで浸潤した何よりの証拠だ。

 報道で知る限りでは、民主党の代表が誰になろうと党勢衰退に変化はない。なぜなら彼らは未だに小沢氏とその仲間を追い出したことを反省していないからだ。かくして無意味な政治やごっこを民主党は繰り広げて党が瓦解するのを待つばかりだ。

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