反日・韓国の不毛な大統領の日本に「歴史認識」を求める新年演説。

 またしても朴大統領が演説で日本の「歴史認識」を批判した。韓国ファンタジーに満ちた「韓国の歴史」はそれなりに韓国民の自尊心を満たすドラマなのだろうが、それは「客観的な史料に基づく歴史」ではない。
 そもそも韓国は日本と独立戦争を戦って独立したのではない。日本がポツダム宣言を受け容れたことにより日本が併合した地域を放棄し、それにより朝鮮半島は独立の他なくなったに過ぎない。

 朝鮮半島を1910年に併合した歴史が韓国民にとって我慢ならない、というのならそれ以前の朝鮮半島の統治の歴史をまずは反省すべきだ。日本が二度も朝鮮半島を巡って明治時代に戦ったのを半島の人たちは忘れているのだろうか。
 最初は1894年8月から1895年3月まで清国と戦った日清戦争で、次は1904年2月から1905年9月までロシアと戦った日露戦争だ。日本は明治27年から38年まで半島を侵略しようとした清国やロシアを追っ払うために日本国民の血を流した。そうした史実を韓国民は忘れているのだろうか。

 東南アジア諸国が欧米列強の植民地だった頃、現地でどのような現地民に対する統治が行われていたか、韓国民はまず学ぶべきだ。そして1910年から1945年まで日本が統治していた半島の併合時代を史実と史料に基づいて検証して照らし合わせるべきだ。そのうえで「歴史認識」という言葉を用いるべきだ。
 それにしても朴大統領は韓国ファンタジーも百万回唱えれば真実になる、とでも思っているのだろうか。ファンタジーはファンタジーでしかない。今は捏造した韓国史で国民を酔わせていても、海外へ出かけて真実の韓国史を知れば酷い自国の歴史教育に呆然とするだろう。史料に基づかない歴史は学問ではなく、創作ファンタジーでしかない。

 確かに歴史には二面性がある。たとえば米国の独立戦争は英国にとっては植民地の反乱戦争だ。ジョージ・ワシントンは米国にとっては建国の父だが、英国にとって彼は反乱軍の首魁に過ぎない。独立戦争で戦って戦死した兵士たちも眠るアーリントン墓地を、しかし米国を訪問した英国首相も献花して頭を垂れる。それが国際関係というものだ。
 米国民も「この植民地政策を取った野郎め」と英国を罵ったりしないどころか、米・栄は世界で最も良好な二国間関係を築く同盟国だ。事ある毎にインドネシアがオランダを未だに非難しているだろうか。インドが英国を未だに非難しているだろうか。フィリピンが米国を未だに非難しているだろうか。牛馬のように扱われたアフリカ諸国の国民がかつての植民地支配国を非難しているだろうか。だが韓国は未だに史実に基づかないファンタジーを持ち出して日本を貶め批判している。

 国益だけの問題ではない、国民の矜持として捏造した「恨」を国民感情に植え付けることは長く大きな負の影響を及ぼすと韓国がまず反省すべきだ。「恨」による国民意識の統一は韓国にとって建設的なことは何もない。
 韓国政府こそ「歴史認識」を絶えず持ち出す「認識」を改めるべきだ。せっかく併合時代を客観的に検証しようとする歴史教科書が韓国でも発行されたようだが、それが大統領の姿勢も相俟って、各地で不採用になっているという。残念至極な動きというしかない。まず韓国大統領が「歴史認識」を外交に用いる認識を改めることが日韓関係の第一歩だ。


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