民主党離党者が出ると「理念の違う人たちが与党だったのか」と言う石破氏は間違っている。

  民主党から離党者が絶えない状況を批判して「民主党は理念がバラバラの与党だったのか」と批判する石破氏にそっくりそのまま言葉を返したい。元自民党だった議員の方が遥かに多くはないだろうか。


 しかし例えば郵政選挙で狂気じみた小泉独裁宰相が対立する自民党議員を切り、あまつさえ刺客候補さえ立てた。それを民主党は「与党として体をなしていない」と批判しただろうか。泡のような候補まで軒並み当選したからといって、巨大与党を背にして余り驕らないことだ。


 


 テレビをつけても「なんでも委員会」では一人を除いてオール自公政権寄りの人物を登場させて、好き勝手な井戸端談義をさせて悦に入っている。なんでも権力の側に立つと何か勝ったように気分が高揚して気持ちの良いものだろう。


 しかし安倍氏を持ち上げてきた当番組は確信犯だが、テレビ局はすべて轡を並べて小沢氏を捏造検察情報垂れ流しによって叩きに叩いて来た。蛇口の壊れた水道水のように日銀が札束の山を増刷すると発表するとマスメディアのすべてが欣喜雀躍で足の踏み場もないほどだ。


 


 だがアベノミクスで既に900億円儲けたといわれる高名なハゲ鷹投機家・ジョージソロス氏は「円の底が抜けて日本国債は大暴落するだろう」と予言している。そうした別の角度からの解説が皆無の日本マスメディアは非常に危険だ。


 そうしたオール与党の思考停止状況マスメディアに乗せられて、自民党幹事長・石破氏までもが不穏当な発言をして恥じないとは驚くばかりだ。隠忍自重する者がいなくなった自民党は躁鬱病の躁状態に陥っているかのようで非常に危険だと思わざるを得ない。


 


 民主党がバラバラと壊れるのは当たり前だ。なにしろ2009マニフェストに背く党代表を二代続けて選び、国民にとって良くない「消費増税」を野合三党合意で決めたのは心ある民主党の議員なら脱党しなければ有権者に顔を合わせられないはずだ。


 民主党国会議員が分裂しているのは当たり前で「消費増税」議決前に離脱した国会議員が健全な国会議員だといえる。現在も遅ればせながら離脱する者がいるのも健全な証拠だ。むしろTPP反対で当選した自民党議員が安倍氏が参加を表明しても離党しない方が不健全だし、有権者に対して不誠実ではないだろうか。



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