「日本骨抜きの『日本国憲法』を押し付けた」米国が日米安保の片務性に文句をつける資格はない。

 「日本骨抜きの『日本国憲法』を押し付けた」米国が日米安保の片務性に文句をつける資格はない。洋上で米国艦船が中国海軍と戦闘状態に陥ろうと、日本の海上自衛隊が米国艦船を応援して戦闘を行うことは日本国憲法で許されていない。


 米国が日本からすべての武力を奪い、将来において日本が再軍備することも禁じる憲法を押し付けておいて、東京裁判で日本国民に戦争犯罪人はかくなって縛り首で殺されるぞと教育しておいて、今になって「日米が軍事同盟を結んでいるのか」と問う米国の外交官がいたとしたら歴史を知らないにもほどがある。


 


 米国の独善主義は米国の先住民600万人を虐殺して土地を奪いアフリカ原住民1000万人を奴隷として酷使し、ハワイを謀略により略奪した歴史を持ち出すまでもなく、日本を第二次世界大戦に引きずり出すために仕掛けた「原油禁輸」政策により日本を追い詰めた策略を紐解くだけで十分だ。


 日本は米国により散々鼻面を引き回されてきた。今もTPPに引き摺りこんで日本の国家としての仕組みまでも米国流に作り変えようとしている。大きな顔をして駐留経費の75%も「思いやり予算として」引き出させていて、さらに普天間基地に居座り続けようとするとは、何たる厚顔無恥ぶりだろうか。


 


 日本国民は「何処まで」米国とお付き合いするべきか、そろそろ国家戦略として本気で考える時期にあるのではないだろうか。米国の軍隊が第二次世界大戦以降引き続き日本国内に大量に駐留しているにもかかわらず、露国は北方四島を占領したまま事態は一寸たりとも動いていないし、竹島は厚かましい韓国に占拠されたままだ。中国はむしろ日本領土に近づき、中間線まで権益を広げてガス田開発を平然と行っている。つまり、米国が日本国内に軍隊を駐留している「効果」は何かあっただろうか、と日米軍事同盟至上主義者に問いたい。日本は日本国民が守ると決意し、そのために世界で常識的な国家として攻撃慮を備えた軍備の確保と配備をすべきだ。


 


 野田首相は正面切って米国に「普天間基地の米軍は日本国民を守るどころか日々の安全を脅かす存在だから帰ってくれ」と言うべきだ。それで米国が怒って日米安保条約を破棄するとは思えない。断わっておくが日米安保条約は日本からでも米国からでも一方的な「破棄通告」で破棄されることになっている。米国が四の五の文句をつけて普天間基地に居座るよりも、むしろ日米合意をいつまでも遂行しない日本政府に腹を立てて帰るべきではないだろうか。帰らないのはその気がないからだ。その気がないにもかかわらず『怒って見せる』のが米国流の交渉術だ。


 


 日本の大手マスコミも果たして日本の国益を擁護するのか、それとも米国の国益を支援する論陣を張り続けるのか、国民の前に態度を明らかにすべきだろう。鳩山氏の「最低でも圏外」発言は、それほど馬鹿げた発言だったのだろうか。沖縄の基地負担を権限すべきとする鳩山氏の発言は沖縄の「寝た子を起こす、バカな発言だった」と、沖縄世論を相手にして堂々と論陣を張れるのだろうか。どっちが日本国民の尊厳を考えた発言であり、どっちが日本の国の将来を考える発言だったか、大手マスコミの幇間評論家たちもここは覚悟を決めて発言すべきだろう。



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