無能首相を戴く国民の不幸。

 民主党のサポータと国会議員は真摯に反省しなければならない。2009マニフェスト破りの政権運営のみならず、3/11震災復興までも官僚と各種新設会議に丸投げして、いたずらに時間ばかり掛けて遅々として復興が進まない。いずれも無能な男を首相にしたためだ。


 


 無能なだけなら有能な補佐がつけば何とか格好がつく。しかし菅氏は無能な上に「権勢欲」が異常に強く、仲間の意見に耳を傾けないどころか苦言を呈する者を遠ざけてしまう。もはや彼の周辺にいるのはイエスマンばかりなのだろう。


 


 菅氏は退陣3条件を提示したが、10月に訪中を指示したことは3条件の提示も退陣の約束ではなかったということだ。もはや一日の猶予もならない。民主党国会議員は「菅下ろし」に全力を注げ。政治空白をこれ以上続けてはならない。いや空白ではない、官僚のやりたい放題に利権増殖復興構想を許してはならない。


 


 あらゆることにかこつけて基金を創設し、問題解決と称して「会議」を新設する。すべては国民の税を余分な個所へ垂れ流し、官僚の天下りポストを増殖するためだ。本当に災害復旧の仕事をするためなら災害地に及んでいる中央官僚の権限を停止して、地方自治体が思うままに復興できるようにすることだ。


 


 そうすると、地方自治体が新たな「利権集団として君臨するだろう」と思うかもしれないが、そうだとしても地元住民の監視の目が近くにあるため中央官僚ほどひどいことはできない。地方のゼネコンが復興事業を仕切るではないか、と心配する向きにも東京のゼネコンが仕切るよりはましだと言いたい。


 


 地方官僚は被災者でもある場合が多い。地方ゼネコンもそうだ。彼らは被災者目線で物事を見ることができる。よしんば利権を貪ったにしても、その利権は地方で消化される。カネは地方で回ることになるし、出来上がった施設や構築物に対して地方で暮らす地方ゼネコンが責任を取り続けることになる。儲けるだけ儲けて東京へさっさと帰る中央ゼネコンよりはるかにましだ。


 


 バカな「○○基金」などを作る暇があったら、一日も早く中央官僚はカネを作って「一括補助金」として地方へ送金することだ。同じことを書き始めて早くも3ヶ月経った。その間碌な仕事を霞ヶ関はやっていない。少しでも広く利権の縄張りを張るために、それぞれが縄の端を持って右往左往しているだけだ。それを無能菅が制御できないというよりも、カウス状態の官僚たちを眺めて夜な夜な街を梯子して飲み食いしている。


 霞ヶ関官僚たちの「欲まみれカウス」が続く限り政権は延命できる。課題は課題として残り続け、課題処理を理由にしていつまでも延命できるのだ。


 


 10月に訪中する意欲を持っていることは、被災地復興は10月まで何も進まないということだ。菅氏は10月まで何もやらないと宣言したに等しい。それでも国会議員は切歯扼腕ばかりして無能菅に倣って無能を決め込むつもりだろうか。



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