なぜ国際的に抗議活動を政府は展開しないのか。

　領土に対して野心的な近隣諸国に囲まれて、日本はやられっぱなしにやられている。それは日本が自国を日本国民で守る気概と戦力行使の憲法を持たないからだ。

　いくら侵略しても反撃を受けないと分かっていれば、世界のどの国が「どうぞ、返還します」というだろうか。沖縄が武力行使によらない世界史に稀なこととして世界が驚いたぐらいなのだ。しかし、その後の歴史を見ると沖縄が全く負担なしに米国から返還されたのでないことは明らかだ。

 

　国家間の友好関係があれば何とかなるだろうとか、援助を行えばイソップ物語の北風と太陽のように相手も理解してくれるだろうとか、そんな甘い夢は国家間の領土問題解決には思わないことだ。世界史を見てみると良く分かることだ、領土問題の解決には必ず武力行使が伴っている。日本が本気で北方領土を取り戻したいのなら、絶えず国際社会に露国の非を執拗なほど鳴らし続けることだ。露国が抗議してきたらしめたもので、露国が困まり果てるまで史実を国際社会に宣伝し抗議し続けることだ。そして、いざとなれば日本は武力行使するぞ、と露国を脅すことだ。

 

　日本は人工衛星を打ち上げるロケット技術を持っている。いつでも大陸間弾道弾ミサイルに転用できるものだ。そして核兵器も本気で開発すれば三ヶ月程度で製造できるほどの原料と製造技術と機材をすべて国内で調達できる。いつでも核兵器を積んだミサイルをモスクワへ打ち込めるぞ、という態度で交渉することだ。

　平和裡に話し合えば何とかなる、という甘い幻想を捨てることから外交を始めなければ日本の希望は何一つとして実現できないだろう。

 

　中国は日本から取れるだけのODAを手にした上で、国連の常任理事国入りに反対した。中国こそ常任理事国に値しない国なのに、だ。本来は孫文の中国が常任理事国ではなかったのか、毛沢東の中国は孫文の中国を侵略して奪ったに過ぎない。

　しかし、国際社会は国家としての正当性よりも勝った者しか評価しない。いかに盗賊国家であろうと、現実的に支配している者を国家とみなす。世界に覇を唱えている米国からして、原住民から移住者が奪い取って出来た国家なのだ。

 

　北方領土に対して露国に開発支援する韓国の姿勢に対して日本はもっと激しく抗議すべきだ。日本固有の領土「竹島」を不法占拠しているうえに、北方領土に対しても盗賊的な、ポツダム宣言受諾後に侵略するという火事場泥棒にも劣る行為をした露国に対して、支援する韓国とたとえ民間企業のことだとしても、日本は友好関係を結ぶ必要があるのだろうか。

　韓国を支援する必要もなければ、韓国が北朝鮮と戦って敗れようが、日本にどれほどの痛痒があるというのだろうか。むしろ日本の支援を求めているのは韓国の方なのだ。これまでどれほどの経済支援をしてきただろうか。韓国がテイクオフできたのも日本の支援があればこそではなかったのか。

 

　日本のNHKが韓国ドラマを放送して韓流ブームを起こしたが、それにより日韓友好が進んだとNHKは胸を張るが、実際に日韓の国際関係にどのようなプラスの影響が及んでいるのか例の一つでも指摘できるだろうか。むしろ不法滞在の韓国人が増えて犯罪集団と化しているのではないだろうか。

　それは中国も同じだ。日中友好が進んだといっても、具体的に何がプラスか冷静に考えなければならない。ピッキング犯罪やオレオレ詐欺や、その陰には必ず中国人が介在している。国交を取り結び友好関係を深めるのも相手によりけりではないのだろうか。

 

　国力と資源から韓国は絶えず走り続けなければ倒れる国だ。これからも他人の迷惑など考える暇もなく乱暴な振る舞いを続けるだろう。中国は国内の政治的・経済的矛盾から内乱にも似た大きな権力闘争が起こるだろう。そろそろ中国から工場を移転しないと大きな損害を被ることを覚悟しなければならないだろう。

　そして日本の中国に対する立場は「民族自決」を掲げることだ。中国は強大な軍事力で隣接する国々を併呑して成立している国家だ。万里の長城が歴史的にどんな役割があって、それが何処に位置しているか世界地図で調べてみると良いだろう。万里の長城以北は1948年以前は漢人の中国ではなかったのだ。

 

　尖閣諸島で問題を起こして日本の領土に野心を抱く中国に対して、日本は徹底して敵対すべきだ。一歩どころか半歩も譲歩してはならない。そして長年莫大な用心棒代を支払ってきた米軍が用心棒として役立たずなのなら、即座に帰ってもらおう。そして日本は日本国民で守ると決意を固めて軍事力増強に「思いやり予算」を回すべきだ。これは国防の問題だから憲法に抵触することもないだろう。軍事戦略からいえばモスクワや北京を射程にしたミサイルを配備しても、国防の範囲だ。