新型コロナウィルス感染も「人災」だ。
<サウジアラビアの首都リヤドで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は23日、共同声明を採択して閉幕した。 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が世界経済のリスク要因として急浮上したことに懸念を共有。G20は声明で、一連の問題への対応として「政策を総動員する」と表明し、持続的でバランスの取れた成長を目指す意向を示した。 さらに声明は「(新型肺炎の)感染拡大を含め、世界経済のリスク要因の監視を強化する」とした上で、「G20はこうしたリスクに引き続き対処し、さらなる行動を取る用意がある」と指摘。世界経済は「2020年と21年に向けて緩やかに上向く」としながら、地政学や貿易をめぐる緊張を背景に失速の恐れが残るとの見方を示した。 サウジのジャドアーン財務相は閉幕後の記者会見で「新型肺炎などのリスクに世界保健機関(WHO)を含めすべての国・機関が対応の用意がある」と述べた。 会議には麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が参加した。22日の初日の討議では、麻生氏が新型肺炎について「マクロ経済に深刻な影響を及ぼし得る」と発言し、参加者からも懸念を示す声が相次いだ>(以上「時事通信」より引用) サウジアラビアで開かれたG20で新型コロナウィルス感染に対して「政策を総動員する」と決議したようだが、「政策を総動員する」とはどういう意味だろうか。防疫という観点からすると、世界的な感染拡大を防ぐには「新型コロナウィルス汚染国」との空路や海路や陸路のすべてを閉鎖することが「完璧な防疫」ということになる。 日本から麻生氏も出席していたようだが、彼も新型コロナウィルス感染拡大に対して「政策を総動員する」決議に賛成したのだろうか。そうだとすれば、未だに中国とは一部の路線を除いて、多くの空路を通して日々多数の中国経由の外国人たちや中国人が入国している現状を麻生氏は認識していないのだろうか。 新型コロナウィルス感染がマクロ経済に多大な影響を与える、から脅威だ、というのは本末転倒だ。新型コロナウィルス感染が人類の健康と命を脅かす疫病だから脅威なのだ。 これまでも人類は幾度か世界的な感染症で多大な犠牲を払ってきた。中世ではペストの大流行があり、日本では開国後の安政年間にコレラの大流行があり、結核の大流行があった。そして第一次世界大戦期にはスペイン風邪