イラン革命政府がイラン革命防衛隊をコントロールする日が来るのだろうか。

<米ニュースサイト「アクシオス」は25日、トランプ米大統領が24日、米軍に対イラン攻撃の一時中止を命じたと報じた。11日から続いていた攻撃は13日間で止まった形だ。

 トランプ氏は、イランとの外交解決の可能性を残しつつ、大規模な軍事作戦への準備を進めるとみられる。
 オマーンの代表団は25日、イランを訪れ、ホルムズ海峡の運航管理について2国間協議を開始した。今週末にも結論が出るとみられ、トランプ氏は協議の推移を見守っているとみられる。
 一方、ホルムズ海峡を巡る攻防は続いている。米軍は25日、米国の指示に従わずにイランの港湾に近づこうとした商船を攻撃し、航行不能にしたと発表した。14日にイラン港湾を「再封鎖」してから、米軍が破壊した船は2隻目となる。
 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は25日、イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊がホルムズ海峡で警告射撃を行い、過去24時間で4隻の船舶を停止させたと報じた。船は「進路を変更した」という。イランは船舶に対し自国の水域を通航するよう求めており、オマーン領海を航行する船への攻撃を続けている。

◇イエメンの親イラン武装組織フーシ派とサウジアラビアの交戦も続いている。
 フーシ派は25日、サウジ南西部ジザンにある国営石油会社サウジアラムコの製油所などを攻撃したと発表した。ソーシャルメディアでは、ジザンの製油所から多くの煙が上がっている動画が拡散している。紅海に面した港湾都市ヤンブーもミサイル攻撃を受けたが、米国製の防空システムが迎撃したとみられる。
 これに先立つ24日、サウジアラビア主導の連合軍はイエメン西部ホデイダにあるフーシ派の軍事施設を空爆しており、フーシ派が報復を宣言していた。
 また、ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシアからイランに軍事物資を運んでいる船をカスピ海で攻撃したと発表した。イラン外務省は、イランの商船がウクライナの攻撃を受け、船員1人が死亡したと発表。ウクライナは今回の攻撃の責任を負うことになると警告した>(以上「毎日新聞」より引用)




トランプ氏、イラン攻撃を一時中止 ウクライナはカスピ海で攻撃」と、イランは新しい局面を迎えているようだ。
 つまりイラン革命防衛隊は頑なに「核兵器開発」と「ホルムズ海峡」利権の確保を捨てていないが、イラン革命政府内部では米国との停戦協議に入るべき、とする意見が大勢を占めているようだ。

 またウクライナがカスピ海でロシアからイランに軍事物資を運んでいる船舶を攻撃したという。先日サウジの米国大使館をイランから発射された二機の「シャヘド」が迎撃されることなく突撃したことから、ロシアで改良された新型「シャヘド」がイランに逆輸入されたのではないかと私見を述べたが、米国とウクライナ当局もそのような見解を持ったということだろう。
 これまでウクライナは黒海のロシア軍艦船を水上ドローン自爆兵器で攻撃して、ロシア艦隊を無力化した実績がある。同様のドローン攻撃でカスピ海を航行しているロシア船舶を攻撃したのではないか。

 サウジは先日のフーシ派によるサウジ船籍の船舶に対する攻撃に対する報復攻撃をし、それに対してフーシ派も反撃を行ったという。云うまでもなく、フーシ派の攻撃力はFRPボートに積載した機関砲とロケットランチャーから発射する短距離ミサイルしかない。
 それに対してサウジの戦力は圧倒的な防衛予算と先進国の高性能な装備を特徴とし、現役兵力は約25万7000人を誇る。ちなみに防衛予算は約725億ドル(約11兆4000億円)と世界トップクラスの軍事費を計上している。また現役兵力は正規軍および国家警備隊を合わせて25万人以上の規模を有している。まともに戦えばフーシ派など物の数ではない。

 だからフーシ派が取りうる戦術はイラン革命防衛隊と同様に紅海の出口にある海峡・バブ・エル・マンデブ海峡を封鎖して、紅海の船舶を人質に取る以外にない。つまりイラン革命防衛隊と同じく海賊となって、国際海上の自由航行を阻害する手段に出るしかない。しかし世界貿易は自由航行を前提に成り立っている。その秩序を破壊する海賊行為はいかなる名目があろうと許されることではない。
 トランプ氏がイラン攻撃を中止したのはイラン革命政府内に停戦合意へ向けた「覚書」を厳守する動きがあるからだろう。しかしイラン革命防衛隊内の強硬派が存在する限り、軍事統帥権を喪失しているイラン革命政府がどのようにして「覚書」を履行するのか。またイラン革命防衛隊の分派的存在のフーシ派の海賊行為をどのようにして停止させるのか。最終的にトランプ氏はイラン革命防衛隊の幹部連中を爆殺するしかないのではないだろうか。ゴロツキ相手に法を説いても無駄な気がするが、イラン革命政府がイラン革命防衛隊をコントロールする日が来るのだろうか。

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