迷惑な隣人たち。

<中国が、世界的なブームが続く抹茶の生産に本腰を入れている。中国共産党機関紙・人民日報は、2025年の中国の抹茶生産量が、全世界生産量の約7割を占める1万2000トンを突破し「世界最大の抹茶生産国になった」と報じた。日本の文化として世界で認知される抹茶を「中国に取り戻す」と、官民一体で取り組んでいる。

日本産は取り扱っていないのに…「宇治」の名が付いた抹茶専門商社
(5月11日、広東省広州市で)

 中国屈指の生産量を誇り、「抹茶の都」として売り出す貴州省銅仁市。茶摘みが終わった5月下旬、抹茶の原料となるてん茶の茶園の覆いが剥がされ、青々とした茶畑が一面に広がっていた。麓の製茶工場には「中国が抹茶発祥の地」とうたった真新しい看板。「抹茶の起源は中国魏晋時代(3世紀頃)にある」との説明も添えられていた。
 京都府のホームページによると、日本の茶の文化は、僧侶や商人が原産地の中国から茶葉や粉末茶を飲む習慣を持ち帰り、広まった。その後、茶園を覆って遮光し、うまみを引き出す日本独自の生産技術で抹茶が誕生したという。
 茶の「親元」である中国は今、日本から取得した栽培技術と巨大な労働力で抹茶市場を席巻する。中国茶葉流通協会幹部は昨年末の講演で「数年後、中国ブランドが日本を凌駕(りょうが)することを願う」と強調した。>(以上「読売新聞」より引用)




世界的ブームの抹茶「中国が発祥の地」とアピール、世界生産7割を占め「日本を凌駕することを願う」」とは、傍迷惑なことだ。なぜ隣国人たちは日本発の世界産品を横取りしようとするのだろうか。
 古くは温州ミカンから品種改良した日本のイチゴ、さらには長年かけて生み出したシャイアンマスカットまで、何でもかんでも日本発の世界農産品を横取りする。そんな国と厚誼を結んで交流しようとは誰も思わないだろう。

 ただミカンやイチゴ、さらにはブドウまで品種を盗むことは出来ても、栽培技術まで盗めなかったのか、韓国産や中国産の農産物に席巻されたのは一時的な現象で終わった。現在では山形県の農園から「サクランボ」の枝を持ち帰って、韓国産のサクランボとして売り始めているという。ホトホト困った連中だ。
 もちろん日本側から開発した品種を持ち帰って良い、と許可したことはないし、栽培して輸出して良いと許可したこともない。ただ日本の農産品が外国でも評判が良く、高値で売買されていることから日本から無断で品種を持ち帰り栽培して日本よりも安値で輸出した。

 日本産の農産物は数年から数十年もの歳月を開発にかけて品種改良したものだ。栽培技術も試行錯誤の後に、やっと完成させた技術だ。そうした「知的財産」を盗む行為が「犯罪」だと分からない人たちを相手に、何を訴えれば良いのだろうか。
 昨今の世界的な抹茶ブームも、日本で長年愛されてきた「茶道」の抹茶を様々な商品に添加することで「日本的」な味わいをもたらすことから世界各国で愛用されるようになった。もちろん抹茶がもたらす健康食品としての効果もあるだろう。それも日本人の開発努力があってのことだ。

 お茶を飲用する習慣は中国だけのものではない。「お茶」の原産地も中国南西部(雲南省や四川省周辺)から、ミャンマー、タイ、ラオス、インド北東部のアッサム地方にかけての山地と推定されている。この地域原産のツバキ科の常緑樹(カメリア・シネンシス)が、世界中のお茶の起源とされていて、原産地が中国に限定されているわけでもない。
 さらに中国から大量に輸出される「抹茶」が粗悪な品質だとしたら、それにより日本の抹茶までも粗悪な商品だと思われないか心配だ。せっかく世界中の多くの人たちが「日本文化の一つ」として認識した「抹茶」そのものの評判が不当に貶められはしないだろうか。本当に迷惑な隣人たちだ。

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