「二刀流批判」に対して、「見せ場」を用意するのがプロスポーツに携わる者の仕事ではないか。

<ロッキーズ3-12ドジャース(20日、デンバー)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(31)がロッキーズ戦に「1番・DH」で出場し、三回に右前打を放ち、52試合連続出塁でアジア選手記録に到達した。2018年秋信守(チュ・シンス、レンジャーズ)の記録に並んだ。また、「野球の神様」で二刀流元祖のベーブ・ルースのキャリアハイ(1923年、ヤンキース)を抜いた。4打数1安打3出塁だった。

 ロバーツ監督は試合後、この日カブスのカウンセル監督が大谷が恩恵を受ける二刀流登録について批判したことについて、〝皮肉返し〟でコメントした。二刀流登録の選手は投手13枠に入れずに野手13人の枠に入れられる点について「確かにショウヘイがいることでわれわれにとっては有利になる。ただそれはどのチームもショウヘイを獲得すれば同じ。他の球団も二刀流ができる選手を見つけれくればいい」とニヤリと笑った。
 投手陣に故障者が続出し、運用に苦慮するカブスのカウンセル監督は複数の米メディアによるとこの日、〝大谷ルール〟について「ずっと理解できない。本質的には攻撃を助けるためのルールだと思うが、ある1チームだけが投手と野手を1人ずつ余分に持っているような状態を許されている。そしてその選手だけ特別扱いされている。それが最も奇妙な点だ。1チームのためのルールだよ」と大谷翔平の名前こそ出さなかったが、二刀流ルールに批判的な考えを語った>(以上「サンスポ」より引用)




 大谷の二刀流に対して「二刀流登録の選手は投手13枠に入れずに野手13人の枠に入れられる点について」カブスの監督が批判したという。それに対して「【MLB】ロバーツ監督、痛烈〝皮肉返し〟「他の二刀流選手見つけてくればいい(笑)」 カブス監督が『大谷ルール』批判「最も奇妙」」と、ロバーツ監督が見出しのように答えたそうだ。
 プロ野球であれば「見せて、楽しませる野球」を心掛けなければならないだろう。お客さんあってのプロスポーツだ。日米で低迷状態だった野球人気を復活させた大谷の功績は大きい。大谷人気はビジターの球場でも顕著で、大谷が出場する試合では観客動員数が異常なほど増加している。

 また大谷が在籍するドジャースのスポンサー契約もうなぎ登りで、球団経営陣にとって嬉しい誤算だったようだ。その大谷を観客により多く見せるには現行の「二刀流ルール」しかない。それにより相手チームのチケット売り上げが増加するならウィン・ウィンの関係ではないだろうか。
 またロバーツ監督が反論したように、大谷に次いで新しい二刀流選手が登場する可能性を育てるためにも、投打で活躍する選手に出場機会を与えるルール変更は歓迎すべきではないだろうか。これまで投げて打つプロ野球選手が出なかったことが不思議なくらいだ。なぜなら高校野球では4番打者でチームのエース投手、という選手は珍しくないからだ。

 それをプロ野球を選択した段階で投手か打者かを選ばせてきたのが従来のプロ野球だった。しかし投打で非凡な才能を発揮する高校野球選手がいれば、投打の両方でプロ野球に挑戦する道を開いておく方が良い。
 競技の中で非凡な才能を見ることも、プロスポーツの醍醐味ではないだろうか。そして「見せ場」を用意するのが、プロスポーツに携わる者の仕事ではないだろうか。

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