揮発油税を一般財源化した財務官僚たちの浅慮を厳しく叱るしかない。

疲労
「コンクリートも疲れる」と聞いたらどう思うでしょうか。病気の次は、ケガの話をしていきましょう。
【劣化の特徴】
 じつはコンクリート構造物も「疲労」によって壊れることがあります。大地震であれば1回の作用で非常に大きな力が構造物に働き、大規模な損傷が生じます。これに対し、疲労という現象は1回あたりの力は小さいので、すぐに壊れることはありませんが、何度も繰り返し作用を受けることで損傷が蓄積し、あるときに破壊に至るのです。
 子どものころ、プラスティック製の下敷きをペコペコと曲げて親や先生によく叱られました。一度曲げたくらいではどうってことありませんが繰り返し曲げるとあるとき、バキッと壊れてしまう経験をしたことはありませんか? あれが疲労による破壊です。
【実際の例】
 たとえば、首都高速道路は多い箇所では1日あたりの断面交通量が約10万台に達します。1年間あたりに換算すると約3000万台、30年以上使われ続けると約10億台という途方もない数字になる。首都高速道路は一般道に比べ大型車の混入率が高いため、こうした重交通を支える床版と呼ばれる部材が疲労の蓄積を受け、どこかのタイミングで突然破壊されてしまうのです。
 都市内高速道路では、疲労によって床版が破壊されないよう、これまでに何度も補修・補強を繰り返しています。しかしいつかは、床版そのものを取り換えなければいけない時期が来ると考えられています。

“不穏な未来”がやってくる?
 日本はこのまま崩れ去ってしまうのでしょうか。
 今、誰の生活にも絶対に欠かせない大事なものが、非常に危ない状態にあります。
 私がこれから語っていくのは、インフラの崩壊危機――具体的には“インフラ老朽化”と呼ばれる深刻な問題についてです。
 私たちの暮らしには、インフラが欠かせません。
 それらなしで生活している人はおそらくいないでしょう。
 道路や鉄道、橋、トンネル、電気、水道などさまざまなインフラに支えられて、当たり前の生活が成り立っています。毎日使っているし、とくに不便に感じることもない。
 だから、インフラが「危機」とか「老朽化」とか言われても、ピンとこない人が多いと思います。地方かどこかで起きている遠い話だと感じるかもしれません。
 しかし、少しずつ“不穏な未来”を予感させる出来事が増えてきているのです。
 昨日と変わらない交差点の風景。そこで信号待ちをしていると、車が一台、また一台と進んでいく。
 ところが、トラックがウインカーを出して左折しようとした瞬間、めりめりと音が鳴り、地面に穴が空いたのです。
 その4秒後、巨大な穴に吸い込まれるように、トラックは頭から突っ込んでいきました。
 ライバーは3ヵ月以上見つかりませんでした。
 なぜこんなことが……
 ほかの道路は大丈夫なのだろうか……
 もし自分が車を運転していて地面に突然穴が空いたらどうしよう……
 2025年1月に埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故は、多くの人に衝撃と恐怖を与えました。
 意外と知られていないのですが、日本ではこうしたインフラ老朽化にともなう事故が目立ち始めています。当たり前だと思っていた便利で不自由ない生活が、文字通り土台ごと崩れるかもしれないのです。
 だからこそ、そもそも日本のインフラはどのような歴史をもち、どんな状況にあり、なぜ今問題に直面しているのか、どうすれば長持ちするのか――できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

「インフラ」とは何か
 ここまで説明なく「インフラ」について語ってきましたが、そもそもインフラとは何でしょうか? 言葉としては聞いたことがある人がほとんどでしょう。
 インフラとは、「インフラストラクチャー(Infrastructure)」の略です。直訳すれば「下部構造」を意味します。急に硬い印象になりましたが、何かの「下にあるもの」ということですね。大げさに言えば、社会活動さらには文明を支えるもの、すなわち「社会基盤」であり、縁の下の力持ちのようなものです。
 具体的にイメージしやすいように、インフラを人の足腰にたとえてみましょう。上半身には脳や目・口・鼻・耳・手、そしてさまざまな臓器があり、人間の活動がおこなわれています。社会における経済・産業・生活・文化などがこれらに当たります。一方、足腰は上半身をしっかりと支えるためのものです。足腰が弱ってしまっては健全な社会活動など成り立つはずもありません。
 社会を支えるインフラには多様なものがあります。狭義のインフラとしては、橋、トンネル、道路、鉄道、ダム・護岸、上下水道、港湾・空港などハードの公共施設が挙げられます。広く捉えると、情報・通信ネットワークなどのソフトやシステム、教育・医療・社会福祉などのサービス、さらには社会を支える思想・理念を含める場合もあります。>(以上「現代ビジネス」より引用)




意外と気づかない「高速道路に疲労が蓄積している」厳しい現実」と題して岩城 一郎(日本大学工学部工学 研究所長・土木工学科教授)氏が警告を発している。もちろん人に寿命があるように、社会インフラのすべてにも耐用年数があるのは周知の事実だ。
 ちなみにコンクリート道路の税法上の法定耐用年数は意外と短く15年だ。しかし、実際の供用寿命は20〜30年で、適切にメンテナンスされれば40年以上長持ちするケースもある。先日死亡事故を起こしたコンクリート製下水道管(ヒューム管など)の法定耐用年数は50年と定められている。ただし、実際の寿命は埋設環境(硫化水素による腐食など)に左右され、30年ほどで老朽化が始まる場合もあれば、100年以上使用されているケースもある。

 高速道路の場合は構造的な特性から20~30年ほどとされるが、新東名高速道路などでは40年間として設計される例もある。また高速道路の橋梁(コンクリート橋)の寿命は、一般的に約50年が目安とされている。
 日本の高速道路は高度経済成長期に「列島改造計画」に沿って建設された経緯があって、既に耐用年数を超えたものが殆どだ。また新幹線のコンクリート製高架橋の設計上の耐用年数は一般的に約50年とされているが、適切にメンテナンスを行うことで100年以上使えるよう設計・管理されているケースもある。しかし東海道新幹線は建設以来60年を経過し、長寿命化工事を施工しているものの、100年を超えて使用に耐え得るとは考えにくい。

 しかも道路や橋梁は重量のある車両の通過によって絶えず振動している。引用文の冒頭にあるように金属疲労ではなく、コンクリート疲労している、と考えてもおかしくない。そもそもコンクリートとはセメントの中に鉄筋が入ったものだ。鉄筋とセメントが一体化して凝固し、それによって鉄筋の酸化を防ぐとともにコンクリートの弱点である「引張強度」を鉄筋で補ったものだ。
 しかし絶えず車両の重量を受け止めていると鉄筋が披露してセメントと分離し、そこに雨水などが浸透して錆の原因になる。そうするとコンクリートの強度はたちまち脆弱化してしまう。それが剥がれたコンクリート片の落下などになる。

 生活は様々な社会インフラの上に成り立っている。上下水道はもちろんのこと、車道や橋梁やトンネルなどから成り立つ道路など、それらの一つでも欠けると正常な生活が阻害される。もちろん鉄道や新幹線なども社会インフラの最たるものだ。
 さらに庁舎や学校、体育館や野球場などといった各種施設も大半はコンクリート造りだ。それらも永遠ではない。適切な維持・管理を怠れば寿命は著しく短くなるが、最大限の維持・管理を行っても100年と持たない。いつの時点かで撤去と更新を行わなければならないのはコンクリート建造物の宿命だ。そうした建造物のライフサイクルを織り込んだ予算編成こそ、望まれる。揮発油税を一般財源化した財務官僚たちの浅慮を厳しく叱るしかない。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。