外務省や日中友好議連の議員諸氏は何をしているのか。

日本人学校に関する悪質なデマが
 2025年年7月末、中国・蘇州で再び邦人親子が襲撃され、母親が負傷した事件が起こった。
 3年ほど前に、日本人学校に関するデマが中国のネット上に大量に出回っていることに気づき、これはまずいと思った。私も家人が中国駐在を経験しており、子供の日本人学校の入学を検討したことがあるので、他人事ではなかった。
 日本人学校へのデマの多くは、中国各地の日本人学校をリストアップして「治外法権を持つスパイ養成機関だ」と決めつける大変悪質な内容だ。
 ほかにも例えば、日本の小学校の運動会の動画が盗用され、宣誓式で「正々堂々と戦うことを誓います!」という音声に「『上海は我々のものだ、浙江省も我々のものだ』と日本人学校の小学生が宣言している!」という意味の中国語の字幕が付けられ、「日本人は子供まで中国乗っ取りを狙っている」とデマをばらまく動画が出回った。その動画の再生数は10万回以上あり、コメント欄に、激しい日本人ヘイトの書き込みが読み切れないほど寄せられた。同じ内容の動画を別の人が再投稿してまた10万回以上の再生数を得るなど、拡散が延々と続いている。   
 また、中国各地でビル火災など不幸な出来事があるたびに、「日本人学校のOBがやったのだろう」との書き込みがよく見られる。私は中国人が使うSNSを日常的に観察しているが、特に検索しなくても、タイムラインに勝手に流れてくる。
 こういったヘイトが日常的に中国のSNSで出回っている状況を、観察すればするほど、「これは大変だ、ヘイト事件が起きそうだ」と感じた。そのことをX(旧Twitter)で発信して注意喚起をしてきた。

日本人と日本に関するデマ
「蘇州だけで10万人の日本人が住んでいる、乗っ取る気だ。」(実際は、2023年10月の時点の中国在留邦人総数は約10万人、その後さらに減っている)、「地震多発の日本は近いうちに大地震が起きるので絶体絶命のピンチ。住めなくなるので国ごとブラジルに引っ越してブラジルを乗っ取る計画がある。同時に中国をも狙っている。」(実際はコロナ後半からも日本に移住する中国人が急増中)など、実在の映像とAIを利用した事実無根、事実と正反対の動画投稿が数限りなく出回り、その閲覧回数が優に10万を超えるものが多い。
 反日的なデマ内容だと、ほかの動画よりもネット民の関心が高く、人民は大量に集い、目を覆いたくなるようなヘイトコメントを書き合って興奮する。このような光景は中国のネット上は日常茶飯事である。
 最近の新しいデマは、「反中的内容の日本防衛白書が小学生に配られている」。 この手のデマは毎年何十本も湧いてくる。
 私は8年くらい前から、日本に対する中国人の誤解を少しでも解消するように、この手のフェイク情報を正そうと中国語の文章を大量に書いてきたが、その大半はすでに削除されている。アカウントごと削除されたこともある。
 アカウントを再建して頑張って書いても、追いつかず、間に合わない。投稿の際の検閲が厳しく、検閲のキーワードになりそうな部分を丁寧に書き換えてわざと誤字を使うなど、いろいろな手を試しても「違法な内容が含まれているため投稿は失敗しました」との知らせが頻繁に出る。
 さらに、一定数の閲覧回数を上回ると削除される。加えて、中国のネット民からは日常的に誹謗中傷を受け、頻繁に(管理部門に)通報されたりする。何度も書く気をなくして落ち込んだが、子供のことを思うと、私は何もしないという選択肢はないのだ。
 これらは、単に情報不足による誤情報ではなく、明らかに悪意のあるデマであり、しかもそのデマを大量に垂れ流す何か大きな力があるように感じている。
 というのも、上記の「日本防衛白書が小学生に配られている」のデマを目にした時、ピンと来たのだ。彼らは、自分がやっていることを、日本もやっていると信じているし、真実の素材がなければでっち上げてでも創作するのだ。
 実際小学生に「抗日戦争史」を配っているのは中国だ。十数年前に中国に帰省中、小4の甥が一冊持っていた。それまでに日本在住のおばちゃんの私のことが大好きで、6歳ころは日本に遊びに来てくれて、私はいろんなところを連れて行ってあげた。その時は「日本がきれいだ、また日本に遊びに来たい」と言っていた。
 しかし4年生になり「抗日戦争史」を教科書として配られてから異変が起きた。小4というのは、まだ中国史と世界史を学ぶ前だ。その段階に残虐な(しかもフェイクの)写真満載の同教科書を学ばせられた甥は、「他にもたくさんの国があるのに、おばちゃんどうして日本なんかに行ったのか」と日本に対して憎悪の発言をたびたび言うようになった。

在日中国人・元留学生も日本デマ
「ここ東京付近の海は真っ黒になり、魚は死んでいる! 日本よ、きれいな海を返せ」、「日本人は魚を買わなくなった!」などと、頻繁に日本についてのデマを流している日本在住の中国人インフルエンサーは多い。
 このような発信は、中国に居る中国人よりはるかに強い影響力を持つ。なぜならば、動画に出てくる場所はすべて日本にあるからだ。
 かつて日本に留学する経験があり、帰国後出世した人物が、積極的に日本デマを流している現象がある。例えば、浙江大学など、一流大学の共産党書記・学長などを歴任してきた鄭強教授は、かつて日本の奨学金で京都大学に2年間ほど留学していた人物だ。
 だが鄭強教授は「日本が中国人留学生を受け入れる目的はスパイ養成だ。将来帰国後日本のために働けと在学中、京大の教授に言われた」と中国の大学生向けの講演で話した。また、「環境保護のために戦後日本は山羊の飼育を完全に禁止している。一頭も飼っていない。しかし日本人は、中国ではオルドス草原で山羊を飼わせて羊毛を生産・輸出し、我々の大切な草原を破壊した」と真っ赤な嘘を堂々と講演で広めている。
 元留学生だったこともあり、鄭強教授の反日動画は、中国の若者の間に絶大な影響力がある。

TBSの番組で真逆のことを話す中国専門家の日本人
 中国における日本ヘイトの状況を、日本人の専門家がどのように分析しているのか。私から見れば、かなり的外れの見解が横行しているように見える。
 例えば、最近、反日映画「南京写真館」の公開直後、蘇州で邦人親子襲撃事件が発生したのだが、その後もう一本の新作反日映画「731」の上映日について憶測が飛び交う中 、8月4日放送のTBSニュース番組では、中国専門家のT氏が「(上映延期は)反日ムーブメントを何とか抑えていこうという意図が明確だ」と解説した。しかし、事実は真逆だった。
 同映画の上映開始日を「9月18日」と決定されたのは、TBSのニュースの放送の前日、8月3日だった。 一番反日感情の強い満州事変の日が選ばれたわけだ。反日を煽る目的は明らかだ。
 邦人襲撃の背景にある反日感情についてT氏は、「参政党などの政治家から中国人排除や歴史修正発言があったから中国人の対日感情が悪くなった」と名を挙げて断罪した。
 しかし、常に中国の動向を密接に観察し、中国の様々な層からリアルタイムに情報を仕入れている私から見れば、反日感情の強い層の中国人は、日本の選挙活動など政治の動向にはそもそも知識を持っておらず、興味もないのだ。
 第一、共産党政権も、その層の人たちに、日本で民主的な選挙がどうやって行われているのかを知られると都合が悪いわけだから、選挙の情報が積極的に報道されることもない。
 また、日本経済新聞によるWeChatアカウントでの蘇州邦人親子襲撃事件に関する中国語記事投稿が中国側に削除されたことについても、T氏の解説に強い違和感を覚えた。

直ちに退避・渡航回避を
 映画「731」の上映日が9月18日に決められたことは、在中邦人にとって大きな衝撃だ。なぜなら去年の9月18日は、深圳で邦人児童が殺された日だからだ。
「南京写真館」の上映の際、上映開始前は国歌斉唱、終了後は反日集会が行われている。事実に基づかない誇張されたストーリーと血生臭いシーンで人々は激しい憎悪を覚え、涙を流し、「先人の代わりに日本人を許す資格がない!」と叫んでいる光景を、日本人は目をそらさず、しっかり見つめてほしい。
 この上にさらに「731」が満州事変の日に上映すれば、反日感情はかつてないほど高まることは、だれもが予想できることだ。深刻な事態だ。
 在中邦人にとって、「外では日本語を喋らない、人の多いところは行かない、服装は中国人のスタイルを真似する。」は常識だ。それでも、怪我こそなかったものの、襲撃された事件は、報道よりかなり多かった。どう気を付ければいいのか、不安が募るばかりだ。
 日本・日本人に対するヘイト動画・デマ情報が依然と大量に出回っている現状に、強度の反日映画が加わり、危険度は急に高まる。
 30年以上に中国在住し、奥さんが中国人の邦人Rさんは悲鳴をあげた。ご自分の中国出身の旧知から「Rさん、もう中国を去った方がいいよ」と忠告を受けたという。退避を検討しているR氏は、子供の将来を考えて「日本人の子供であることを隠しながら生きていかなければならないという異常。こんなことは中国だけだ」と嘆いた。重い言葉だ。
 外務省は中国の海外安全情報について、依然としてリスクゼロとしているおり、政府は渡航注意を出すつもりかは不明だが、この夏から秋にかけて、不急不要な中国渡航は極力避けるべきだと強く勧める>(以上「現代ビジネス」より引用)





中国では日本人の子供であることを隠して生きていかなければならない~猛威をふるう「反日デマ」と、反日映画「731」満州事変の日公開で高まる危険度」と、至極まっとうな題が目に入った。書いたのは小木犀 花(中国ネット発信者)氏だ。
 日本の国会議員で作る「日中友好議連」の議員諸氏は一体いかなる活動をしているのか。そして成果は上がっているのか。年中行事のように彼らは国費で中国を訪問するが、どのような会議をしているのか。そのことを国会で報告したことがあるのか。

 小木犀氏は(おそらく「小木犀 花」はペンネームだろう。ちなみに「小木犀」「キンモクセイ」のことで、秋(9月中旬~10月下旬)に開花し、オレンジ色の小さな花をたくさん咲かせ、強い芳香を放つ)中国在住で反日の実態を日本に報告している。
 しかしオールドメディアは一切中政府が主導する反日の実態を報道しようとはしない。そして石破氏や岩屋氏などをはじめ、親中国会議員は中国の言い成りになっている。こうした国会議員諸氏で中国在住の日本国民の安全が守られるのだろうか。

 引用記事によると「在中邦人にとって、「外では日本語を喋らない、人の多いところは行かない、服装は中国人のスタイルを真似する。」は常識だ」という。日本国内ですら「731部隊」の人体実験などが実際にあったことのように宣伝する反日・日本人がいるが、「732部隊」の残虐行為が実際にあったのなら、日本国民を徹底的に貶めようとして国際法に違反してまで設置された東京裁判で取り上げられているはずだ。しかし、南京大虐殺や従軍慰安婦などと同様に、「731部隊」の件も取り上げられていない。
 それは従軍慰安婦と同様に日本人作家によるフィクション(捏造)作品であって、それを「事実」として中国人や韓国人に反日・日本人が広めた結果が現在になっいている。

 しかし中国では捏造であろうと史実に反していようと、そんなことにはお構いなく反日・ドラマや反日・映画が毎日ゴマンと放映され、中国民は無批判に「史実」として受け容れている。そして現実生活でも「日本人=悪」との図式で謂れのない反日感情を募らせている。
 日中国交回復以来、日本政府が中国に対して行ったODA(政府開発援助)の累積支援額は、2020年度末時点で約3兆6千億円(有償資金協力約3兆3,165億円、無償資金協力約1,576億円及びその他)も行ってきたが、そうした事実すら中国民の殆どすべては知らないだろう。日本政府が中国大して行って来た支援はすべてドブに捨てたのも同然だ。

 このブログで何度も書いて来たが、中国経済は崩壊している。その結果、中国全土にホームレスが道路や廃墟に溢れ、飢えた中国人が社会治安を悪化させている。小木犀氏は引用分の最後を「外務省は中国の海外安全情報について、依然としてリスクゼロとしているおり、政府は渡航注意を出すつもりかは不明だが、この夏から秋にかけて、不急不要な中国渡航は極力避けるべきだと強く勧める」と日本国民に対する警告で終えている。
 日本の能天気な外務大臣は「対中ビジネスビザを10年に延長」した。外務省は本当に仕事しているのだろうか。彼らは日本国民のために働いているのか、それとも中共政府のために働いているのか。現在の中国は日本の国家と国民にとって害悪以外の何ものでもない。国民は選挙で親中派候補に投票しないようにしなければ、明日の日本国民の安全は保障されないと思わなければならない。

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