原発に無知なロシア軍将兵は速やかにザポロジエ原発から撤退すべきだ。
< ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、ロシアが掌握するウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所は依然として極めて危険な状態にあるとの認識を示した。
ザポロジエ原発は前日、電力供給が一時停止。その後復旧し、送電網から切り離されていた原子炉2基は再び接続された。
ゼレンスキー大統領は国民に対する夜の演説で、原子炉2基が再接続されたものの、依然として危険な状態にあるとし、国際原子力機関(IAEA)の早急な視察を改めて求めた。
このほか、トルコと国連が仲介した穀物輸出再開の合意に基づき、黒海の港から輸出された農産物は100万トンに上ると明らかにした。
ゼレンスキー氏によると、政府は毎月300万トンの輸出を目指している>(以上「REUTERS」より引用)
ザポロジエ原発は前日、電力供給が一時停止。その後復旧し、送電網から切り離されていた原子炉2基は再び接続された。
ゼレンスキー大統領は国民に対する夜の演説で、原子炉2基が再接続されたものの、依然として危険な状態にあるとし、国際原子力機関(IAEA)の早急な視察を改めて求めた。
このほか、トルコと国連が仲介した穀物輸出再開の合意に基づき、黒海の港から輸出された農産物は100万トンに上ると明らかにした。
ゼレンスキー氏によると、政府は毎月300万トンの輸出を目指している>(以上「REUTERS」より引用)
ロシア軍がザポロジエ原発に立て籠って砲撃しているのは危険極まりない行為だ。そもそも原発は軍事基地ではなく、発電装置の社会インフラ施設だ。戦争で社会インフラ施設を破壊するのは一つの手段かも知れないが、発電装置でも原発六基を擁するザポロジエ原発に立て籠るのは戦争とは全く関係ない。
ウクライナ侵攻はプーチンが始めた侵略戦争だ。現代の国際社会では全く受け容れられない蛮行だ。それが原発に軍隊を進軍させて占拠するとは何事だろうか。それともロシア軍が進軍した村や町の家々から家電品や家具を略奪しているように、原発までロープで括ってロシアへ持ち帰るつもりなのだろうか。
しかし総電源停止が原発に何をもたらすか、ロシア軍は御存知ないのだろうか。記事によると「ザポロジエ原発は前日、電力供給が一時停止。その後復旧し、送電網から切り離されていた原子炉2基は再び接続された」という。極めて危険な状況にある。
総電源停止は福一原発水素爆発事故を想起するまでもない。核分裂が冷却装置の停止した原子炉内で行われると、原子炉が高温になり内部の細管や機器が溶解する。原子炉の暴走が始まって臨界に達して爆発する。溶解した核燃料が原子炉容器から崩落してチャイナシンドロームに繋がる。
その間、致死量を遥かに上回る天文学的な放射性物質が大気中に拡散される。もちろんザポロジエ原発を占拠しているロシア兵も放射能被爆で被爆の自覚のないままに命を落とすだろう。
ザポロジエ原発は南部にあるため、穀倉地帯は放射能汚染から免れるが、偏西風に乗って黒海沿岸が広範囲に放射能汚染されるだろう。現在でも原発周辺の放射線量が高くなっているという。既に何らかの異変が原発で起きているようだ。原発を戦争の行きがけの駄賃に利用してはならない。原発に無知なロシア軍将兵は速やかにザポロジエ原発から撤退すべきだ。