給付型奨学金が3万円とは余りに情けない。

 安倍自公政府が給付型奨学金を創設しようとしているのは直に評価する。しかし金額が月額3万円とは余りに情けない。未来への投資として、貧困家庭の子弟でも成績優秀な者には給付型の奨学金を付与して、日本の未来を担う人材になって頂く、という趣旨からすれば未来を担う人材はいかにもチープ過ぎはしないだろうか。
 山口県ほどの田舎でも大学生のワンルーム・アパートですら月額家賃は4万円から5万円ほどする。それが首都圏ともなれば10万円近いと予想できるが、それに対して給付型奨学金が3万円とは余りに情けない。

 日本の未来を担う学生の値は月額3万円ということなのだろうか。ちなみに防衛大学校では寄宿舎に全員入寮し、寮費はタダで食住は保障された上で月額8万円ほどの「給料」が支給される。
 防衛大学校は特殊だとしても、大学生として学ぶのに最低限の食・住が給付型の奨学金で賄えるのが普通の考え方ではないだろうか。そうすれば最低でも10万円は支給して然るべきではないだろうか。

 安倍氏は海外諸国を漫遊する都度、気前よく数千マン億円ほどもばら撒いているが、それらは「国連安保理常任理事国入り」を目指すためのコストだという。なんとも馬鹿らしいことだ。国連の安保理常任理事国になったところでどうしたというのか。
 それよりも自国の優秀な青年が貧富の差に関わらず学問を積むことの方がいかに大事だろうか。学費や食費で悩んだ経験のない「お坊ちゃま」世襲政治家たちには解らないだろう。ましてや有能な青年が貧困ゆえに進学を諦める無念さが解らないだろう。

 3万円でも給付型奨学金を実施するのは有り難いが、中途半端な金額だということが解らないだろうか。中途半端な金額はかえって罪作りだ。
 経済事象に関して心置きなく学業に専念できる仕組みを創るべきだ。この国の未来を担うのは若者たちだ。彼らが存分に学べる経済支援を国家が責任を持って行うのは、それこそ未来への投資だ。未来への投資をケチッてはならない。


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