沖縄の誤解を解くために岡田氏が行くというが、

 普天間基地移設先として辺野古沖を沖縄に了解してもらうために誤解を解きに民主党幹事長の岡田氏が沖縄へ行くという。岡田氏といえば鳩山政権で外務大臣をつとめ、鳩山首相の「最低でも県外」を実現すべく米国と交渉したのではなかったのか。それとも鳩山首相の意に反して最初から辺野古沖へ移設するしかないと決めて鳩山首相の下ではサボタージュをしていたのだろうか。


 


 いずれにせよ、沖縄の意思は「県外移設」と決まっている。かつて自民党政権下で辺野古沖移設が日米合意として沖縄県知事も了解していたが、それは毎年100億円もの沖縄振興特別補助金の催眠術に操られていたに過ぎない。沖縄県民の大部分は「県外移設」を望んでいるのは地元紙の紙面から明らかだ。


 


 岡田氏は何を説得しに行くのだろうか。手を変え品を変え補助金を手土産に、政府の言うことを聞け、ということなのだろう。


 しかし普天間基地の海兵隊は一部は残るにしても殆どは近々グアムへ移転するのではないだろうか。そして沖縄駐留の米軍は何から何を守るためにいるのだろうか。その本質のところが実は国民に分かっていない。


 


 米軍駐留が沖縄に駐留している現在ですら、中国は沖縄列島の島々の間を縫って太平洋へ出入りしている。尖閣諸島にも大量の中国漁船が我がもの顔に押し寄せてきて、その中国漁船を監視するという名目で軍艦を改造した中国監視船がやって来ている。つまり沖縄の米軍は日本の国土と領海を守る抑止力として、無力なのは実証済みなのだ。


 


 クリントン国務長官は前原氏に「尖閣諸島も日米安保に含まれる」とリップサービスしたようだが、同時に日韓軍事協力をしてくれ、と前原外務大臣を使い走りのようにあしらっている。またそれを嬉々として承り、韓国紙に発表したりして日韓両国民から顰蹙を買ったりしている。


 菅政権は何をしようとしているのだろうか。ただ米国の下請け政権に成り下がったのだけは確かなようだが、日本の国家と国民に何をどうしようとしているのか菅政権の描く独立国家日本の将来像が見えてこない。


 


 何度もブログに書いてきたことだが、日米安保体制は永遠ではない。いつかは必ず日本は日本国民が守ることになる。さもなくば台湾ともども中国に占拠されているかのいずれかだ。


 現在の日本は米国の属国ではない。確たる独立国家だ。その矜持を持たず米国に媚び諂うのは止めることだ。日本の要求は堂々と米国に言うべきだ。


 


 沖縄の誤解を解きに行く、と大手マスコミは報じているが、大手マスコミも岡田氏と同じように沖縄は「誤解している」と思っているのだろうか。それなら沖縄は何をどのように誤解していて、政府はどのように誤解を解きたいのか、分かりやすく説明しなければならない。小沢氏にはあれほど「説明責任」といったのだから、政策については小沢氏以上に政府に「説明責任」を求めるべきではないだろうか。そして岡田氏は国民に説明しなければならない。



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