任意聴取段階で検察の脅しがあった。

 石川氏の任意事情聴取の段階で「陸山会が2004年に土地購入代金に充てた4億円を政治資金収支報告書に記載しない方針について「小沢氏に報告し、了承を得た」と認めたが、石川被告の弁護側によると、再聴取では「覚えていない」と否定。すると、検事は「供述を翻すと、小沢氏からの圧力があったと、検察審査会に思われ、小沢氏が強制起訴されてしまう。捜査段階と同じ供述をした方がいい」と述べたという。 その様子が任意聴取に出頭した石川氏が密かに忍ばせたICレコーダーに録音されていた。


 


 石川氏がなぜそうした尋問に乗せられたか理由ははっきりしている。2010年の早い段階で「陸山会」事務所が捜査されて政治資金収支報告書の原本が持ち去られ、石川氏が確認することができなかったことによる。


 そして任意の事情聴取で04年10月の小澤氏からの借入金4億円の記入がないと検察官が迫ったのだ。しかし収支報告書に個人からの借入金に関して記載しなければならないとはされていない。政治家の後援会は政治家の拠出金によって賄われている場合が多く、政治家個人から借り入れるのは日常的だ。だから石川氏が記載したかどうか判然としなかったとしても当然だろう。


 


 しかし4億円の記載漏れはなかったことは官報に掲載されていることから明白だが、当時の石川氏には原本を押収されていてそれを確かめることはできなかった。


 だから検察官が「記載してないではないか、記載漏れというか虚偽記載だ」と決め付けたのだ。それに小沢氏も関与していたのだろうと畳み掛けた。その一連の検察ストーリーに沿った供述を得たいがために石川氏を卑劣な脅しで自白させたのだ。しかし、事実は「記載されていて」4億円の小澤氏からの借り入れに一点の曇りもない。


 


 第五検審会はその「04年4億円」も議決に含めたが、すでにその論拠は失われている。それでも昨日のテレビに登場した髭のヤメ検は「小沢氏の公判は最低でも一年はかかるでしょう」と、嬉しそうに言っていた。つまり小沢氏が幽霊第5検審会による議決による裁判で今後一年以上も刑事被告人として政治家として手足を縛られるということになるというのだ。それにより民主党は小沢氏抜きのガラクタ政権を造るしかない。これほど酷い政治への司法官僚の関与がかつてあっただろうか。


 


 犯罪的というよりも、まさしく犯罪だ。検察は石川氏が録音した取調べと事実関係をどのように言い訳するのだろうか。そして小沢氏を捏造した疑惑により「招致」しようと血道を上げている菅氏と岡田氏の狂信的な憎悪に民主党の病理を見る。



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